2026.08.03

「昔はこんなことなかったのに…」その身体の変化、年齢だけが理由なのでしょうか?

カテゴリ: 健康通信
「昔はこんなことなかったのに…」その身体の変化、年齢だけが理由なのでしょうか?

「最近、疲れがなかなか取れない。」
「肩こりや腰痛が当たり前になってきた。」
「眠ってもスッキリしない。」
「以前より回復に時間がかかるようになった。」

年齢を重ねるにつれて、このような身体の変化を感じる方は少なくありません。

その一方で、ふと学生時代を思い返すと、「多少無理をしても翌日には元気だった」「部活動や仕事で身体を動かしても、ここまで不調を感じることはなかった」と感じる方も多いのではないでしょうか。

もちろん、年齢とともに身体が変化することは自然なことです。しかし、その変化をすべて「年齢だから」と考えてしまうのは少し早いかもしれません。

身体は、これまで積み重ねてきた生活習慣や仕事、子育て、睡眠、ストレスなど、さまざまな環境に適応しながら毎日働いています。その積み重ねが、ある年代を境に「身体からのサイン」として現れることがあります。

そして、このような視点で身体を見つめ直してみると、もう一つ気になることがあります。

最近では、「肩こりがある」「頭痛が多い」「疲れやすい」「姿勢が気になる」と話す学生や子どもたちが珍しくなくなりました。

以前は大人に多いイメージだった悩みが、今では若い世代にも見られるようになっています。

身体は年齢だけで変化するものではありません。日々どのような環境で過ごし、どのように身体を使い、その変化にどのように適応してきたのかも大きく関わっています。

だからこそ、自分自身の身体を見つめ直すことは、これからの健康だけでなく、大切なご家族の健康について考えるきっかけにもなるかもしれません。

今回のコラムでは、「昔は平気だったのに、なぜ今は不調を感じやすくなったのか」という疑問を、自律神経や身体の適応力、神経機能という視点から分かりやすく解説し、カイロプラクティックでは身体をどのように評価しているのかについてお伝えします。

■ 年齢だけでは説明できない身体の変化があります

「40代だから疲れやすくなった。」
「肩こりや腰痛は年齢のせい。」
「昔のようには回復しないのは当たり前。」

このような言葉を耳にする機会は少なくありません。

確かに、加齢によって筋肉量や柔軟性、ホルモンバランスなどが変化することは医学的にも知られています。そのため、20代や30代とまったく同じ身体でいられないことは自然なことです。

しかし、同年代でも「毎日元気に過ごしている人」がいる一方で、「慢性的な疲労や肩こり、腰痛に悩んでいる人」もいます。

この違いは、年齢だけでは説明できません。

私たちの身体は、日々の生活環境に適応しながら働いています。

長時間のデスクワーク、スマートフォンを見る時間の増加、睡眠不足、仕事や家庭でのストレス、運動不足、反対に身体を酷使する生活など、毎日の積み重ねが身体の状態に少しずつ影響を与えています。

身体には、本来こうした変化に対応し、バランスを保とうとする「適応する力」が備わっています。しかし、その負担が長期間続くと、次第に疲労を回復しにくくなったり、身体のさまざまな部位へ負担が集中したりすることがあります。

その結果として現れるのが、肩こりや腰痛、疲労感、睡眠の質の低下など、いわゆる「原因が一つでは説明できない不調」です。

興味深いことに、近年ではこうした生活環境の変化は大人だけの問題ではなくなっています。

学校でのタブレット学習やスマートフォンの普及、座って過ごす時間の増加などにより、子どもたちを取り巻く環境も大きく変化しています。そのため、以前は大人に多いと考えられていた肩こりや頭痛、慢性的な疲労感などを訴える学生も珍しくありません。

もちろん、大人と子どもでは身体の状態や原因は異なります。しかし、「身体は環境に適応しながら変化する」という基本的な仕組みは、年齢に関わらず共通しています。

だからこそ、ご自身の身体の変化を振り返ることは、「今の生活が身体へどのような影響を与えているのか」を見つめ直すきっかけになります。そして、その視点は、日々成長しているお子さんやご家族の健康について考えるヒントにもつながるかもしれません。

では、この「身体が環境へ適応する力」には、脳や自律神経はどのように関わっているのでしょうか。次の章では、身体を調整する司令塔である脳と自律神経の働きについて詳しく見ていきます。

■ 身体は「治す力」だけでなく、「環境に適応する力」を持っています

私たちは普段、身体のことを「痛みがあるか、ないか」という視点で考えることが多いかもしれません。

しかし、身体には痛みを感じる前から、変化する環境に適応しようとする働きが備わっています。例えば、風邪をひいたときに熱が出ること、運動をすると心拍数が上がること、暑い日に汗をかくことも、身体が環境に適応するための大切な反応です。

同じように、仕事や家事、育児、人間関係、睡眠不足などの負担が続いても、身体は自律神経やホルモン、免疫機能を働かせながら、できる限り今までと同じように生活できる状態を保とうとしています。

この身体を調整している司令塔が脳であり、その指令を全身へ伝えているのが神経です。

自律神経もその一つで、呼吸や血流、体温、消化、睡眠など、自分の意思ではコントロールできない働きを24時間休むことなく調整しています。

しかし、身体が適応し続けなければならない状態が長期間続くと、その調整機能にも大きな負担がかかります。すると、「疲れが抜けない」「眠っても回復した感じがしない」「肩や首が張りやすい」「以前より腰がつらい」といった変化が現れることがあります。

これらは突然起こるものではなく、身体が少しずつ適応を繰り返した結果として現れている可能性があります。だからこそ、「年齢だから仕方がない」と考える前に、「身体は今、どのような状態なのだろう」と考えてみることが大切です。この視点で周りを見渡してみると、学生でも肩こりや頭痛を訴えたり、疲れやすさを感じたりしているケースが珍しくないことに気づきます。

もちろん、親御さんと成長期のお子さんでは身体の特徴は異なります。しかし、脳が神経を介して身体を調整し、環境へ適応しようとする仕組みは共通しています。

だからこそ、ご自身の身体の変化を知ることは、「年齢の問題」として終わらせるのではなく、身体が発しているサインに気づくきっかけになります。

そして、その気づきは、ご自身の健康だけでなく、ご家族の身体について考えるきっかけにもつながるかもしれません。

では、カイロプラクティックでは、この「環境へ適応する力」をどのように捉え、なぜ脳と神経の働きを重視して身体を評価しているのでしょうか。次の章で詳しくお伝えします。

■ 身体の変化に気づくことが、健康を見直す第一歩|カイロプラクティックの考え方

「昔はこんな不調を感じなかったのに、なぜ今は身体がつらいのだろう。」

これまで大きな問題はなく過ごしてきた方でも、急に身体の変化を感じる機会が増えることがあります。

しかし、その変化は単純に「年齢による衰え」と考えるだけではなく、これまでの生活や身体への負担、そして身体がどのように適応してきたのかという視点からみることも大切です。

カイロプラクティックでは、身体を単なる「痛みが出ている場所」としてみるのではなく、脳と身体がどのように情報をやり取りしているのかという神経機能の視点を大切にしています。

私たちの身体は、脳が司令塔となり、神経を介して全身と絶えず情報交換をしています。例えば、筋肉や関節、皮膚などから送られる感覚情報は脳へ届けられ、その情報をもとに身体の姿勢や動き、筋肉の働きが調整されています。この脳と身体の情報交換が円滑に行われることで、私たちは環境の変化へ適応し、身体をより良い状態へ保とうとする力を発揮することができます。

カイロプラクティックでは、この神経機能に影響を与える可能性があるサブラクセーション(根本原因)を評価することを重要視しています。そのため、「肩が痛いから肩だけを見る」「腰がつらいから腰だけを見る」という考え方ではありません。身体全体の状態を確認し、どこに神経機能の変化があるのかを調べることが大切だと考えています。大切なのは、身体を無理に変えることではありません。

身体が本来持っている自然治癒力や環境へ適応する力が発揮されやすい状態を目指すことです。そして、身体の小さな変化に気づくことは、ご自身だけではなく、ご家族の健康を考えるきっかけにもなります。

「最近、疲れやすそうにしている」
「以前より姿勢が気になる」
「運動後の回復に時間がかかっている」

身近な人の変化にも目を向けることで、身体からのサインに早く気づけることがあります。

健康とは、何か問題が起きてから対応するものだけではありません。自分自身の身体を知り、変化に気づき、日々の生活の中で整えていくこと。その積み重ねが、ご自身だけでなく、大切なご家族の未来の健康を支える土台になるのではないでしょうか。

「昔はこんなことで悩まなかったのに。」

身体の変化を感じたとき、多くの方が一度はそう思うのではないでしょうか。

学生の頃は、多少無理をしても一晩休めば回復したり、身体の不調を気にすることなく毎日を過ごしていた方も多いと思います。

しかし、年齢を重ね、仕事や家庭での役割、生活習慣の変化、長年積み重なった身体への負担など、さまざまな要因によって身体の状態は少しずつ変化していきます。大切なのは、その変化を単純に「年齢だから仕方がない」と決めつけることではありません。

身体は常に環境へ適応しようと働いています。疲労やストレス、姿勢や生活習慣による負担が続けば、それに合わせて身体も変化しながら毎日を支えてくれています。

そして、その身体からのサインとして現れるものが、疲れやすさ、肩こり、腰痛、睡眠の質の低下などの不調である場合があります。また、現在の生活環境は、大人だけでなく子どもたちにも大きく影響しています。スマートフォンやタブレットの使用、座っている時間の増加、運動環境の変化など、私たちが学生だった頃とは身体を取り巻く環境も変わっています。だからこそ、ご自身の身体の変化に気づくことは、これからの健康を考えるだけではなく、ご家族の身体の変化にも目を向けるきっかけになります。

カイロプラクティックでは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、脳と身体をつなぐ神経機能に着目し、身体が環境へ適応する力を十分に発揮できる状態を目指します。

健康とは、不調が出てから対処するものだけではありません。
「今、自分の身体はどのような状態なのか」を知ること。
小さな変化に気づき、日々の生活の中で身体と向き合うこと。

その積み重ねが、ご自身の健康を守るだけでなく、大切なご家族の健康を考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

身体の状態を正しく知ることは、健康への第一歩になるかもしれません。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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