2026.07.23

首こり・肩こり・肩甲骨の違和感は別々の症状ではありません。本当の原因を解説

首こり・肩こり・肩甲骨の違和感は別々の症状ではありません。本当の原因を解説

「首が痛い」「肩が凝る」「肩甲骨の内側が重だるい」。

このような症状に悩まされている方は非常に多くいらっしゃいます。デスクワークやスマートフォンの使用時間が長くなる現代では、「姿勢が悪いから仕方がない」「年齢のせいだから治らない」と考えている方も少なくありません。

しかし、マッサージやストレッチを受けると一時的には楽になるものの、しばらくすると同じ場所がつらくなってしまうという経験はないでしょうか。

実は、首こり・肩こり・肩甲骨周辺の違和感は、それぞれ別々の問題ではなく、一つの原因によって同時に現れている可能性があります。

大切なのは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、「なぜ首・肩・肩甲骨に症状が広がっているのか」という視点で身体全体を考えることです。

このコラムでは、首こり・肩こり・肩甲骨の違和感が起こる仕組みや、本当の原因について解説していきます。

■ 首こり・肩こり・肩甲骨の違和感はなぜ一緒に起こるのでしょうか?

首こりや肩こり、肩甲骨の違和感は、それぞれ別々の症状のように思われがちです。

そのため、「首が痛いから首だけ」「肩が凝るから肩だけ」「肩甲骨がつらいから肩甲骨だけ」と、その場所だけをケアしている方も少なくありません。

しかし実際には、これらの症状はお互いに密接な関係があります。

例えば、首から肩、肩甲骨にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)は、一つの筋肉として頭の付け根から背中の中央までつながっています。また、肩甲挙筋(けんこうきょきん)や菱形筋(りょうけいきん)なども首と肩甲骨をつないでいるため、首へ負担がかかることで肩や肩甲骨周辺にも影響が及ぶことがあります。

さらに、頸椎から出た神経は肩や腕、手へ向かって枝分かれしており、筋肉を動かしたり、感覚を脳へ伝えたりする重要な役割を担っています。そのため、首へ負担が集中すると、肩こりや肩甲骨周辺の違和感だけでなく、腕や手まで症状が広がることもあります。

現代では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、頭が前へ出た姿勢を続ける方が増えています。頭部は約5〜6kgあるため、この姿勢が続くことで首や肩へ大きな負担がかかり、周囲の筋肉も緊張しやすくなります。

このように、首・肩・肩甲骨は筋肉や神経によって一つのユニットとして機能しているため、どこか一つに負担がかかると、その影響が周囲へ広がることは決して珍しいことではありません。

だからこそ、肩だけを揉んだり、首だけをほぐしたりするだけでは、一時的に楽になっても根本的な改善につながらないケースがあります。

大切なのは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、「なぜ首・肩・肩甲骨に同時に負担がかかっているのか」という視点で身体全体を評価することです。

■ 首こり・肩こり・肩甲骨の違和感は身体からのサインかもしれません

「肩こりは昔からあるものだから」「首の痛みはデスクワークだから仕方がない」と考え、そのままにしてしまう方は少なくありません。

しかし、身体は何の前触れもなく突然悪くなるわけではありません。

最初は「首が疲れやすい」「肩が重たい」「肩甲骨の内側が張る」といった小さな違和感として現れ、その状態が続くことで慢性的な首の痛みや肩こりへとつながっていくことがあります。

さらに負担が蓄積すると、肩甲骨周辺の違和感だけでなく、腕や手のだるさ、しびれ、頭痛など、症状が広い範囲へ及ぶこともあります。

もちろん、すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。しかし、症状が首から肩、肩甲骨へと広がっている場合には、一つひとつの症状を別々に考えるのではなく、身体全体のつながりを考えることが大切です。

また、「肩こり」という言葉は日常的によく使われるため、軽く考えられがちです。しかし実際には、慢性的な肩こりや首の痛みによって、仕事への集中力が低下したり、家事や趣味を楽しめなくなったり、睡眠の質が低下したりと、日常生活へ大きな影響を及ぼしている方も少なくありません。

一方で、「今日は痛みが少ないから良くなった」「痛みが強いから悪くなった」と、その日の症状だけで身体の状態を判断してしまう方もいらっしゃいます。

しかし、痛みや違和感は身体の状態を知るための一つのサインではあっても、それだけですべてを判断できるわけではありません。痛みが軽くても身体への負担が続いていることもあれば、逆に一時的に痛みが強く現れているだけという場合もあります。

だからこそ大切なのは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、「なぜ首・肩・肩甲骨へ負担がかかり続けているのか」という根本的な原因を考えることです。

■ 首こり・肩こり・肩甲骨の違和感をガンステッド・システムではどのように考えるのでしょうか?

首こりや肩こり、肩甲骨周辺の違和感が続くと、「肩の筋肉が硬くなっている」「姿勢が悪いから仕方がない」と考えてしまう方が多くいらっしゃいます。しかし当院では、症状が現れている場所だけを見て、その人の身体の状態を判断することはありません。

その理由は、人間の身体をコントロールしているのは脳であり、脳からの指令を全身へ伝え、身体から得られた情報を脳へ届けているのが神経だからです。神経は筋肉を動かすだけではなく、関節の働きや皮膚の感覚、血液循環、リンパの流れ、内臓の働きなど、身体のさまざまな機能に関わっています。

首から肩や腕へ向かう神経は、頸椎から出た神経根が集まって形成される腕神経叢(わんしんけいそう)を通り、肩や肩甲骨周辺、腕、手指まで広がっています。そのため、頸椎周囲の神経伝達に影響が及ぶと、首の痛みだけではなく、肩こりや肩甲骨周辺の違和感、腕や手のだるさなど、広い範囲へ症状が現れることがあります。

つまり、肩や肩甲骨につらさがあるからといって、その場所だけに根本原因があるとは限りません。

当院で実践しているカイロプラクティックは、「ガンステッド・システム」と呼ばれるものです。カイロプラクティックは1895年にアメリカで誕生し、現在では200種類以上のテクニックが存在するといわれています。その中でもガンステッド・システムは、さまざまな角度から検査を行い、サブラクセーション(根本原因)を正確に特定することを重視しています。

ガンステッド・システムでは、人間の身体を建物のように捉え、骨盤を背骨全体を支える土台として考えます。建物の土台が傾けば、その上にある柱全体へ影響が及ぶように、骨盤のバランスが変化すると、その影響は腰椎だけではなく胸椎、さらに頸椎へも及ぶことがあります。

首は約5〜6kgある頭部を一日中支え続けています。そのため、背骨全体のバランスが崩れると頸椎へ負担が集中しやすくなり、首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感として現れることもあります。

また、ガンステッド・システムでは椎間板を非常に重要な組織として捉えています。椎間板は、背骨へ加わる衝撃を吸収するだけでなく、椎骨同士の間隔を保ち、背骨が滑らかに動くためにも欠かせない組織です。

当院ではレントゲン評価によって椎間板の状態を6段階で評価し、サブラクセーション(根本原因)がどのくらいの期間にわたって身体へ影響を及ぼしてきた可能性があるのかを、客観的に評価しています。

レントゲン評価には、安全性を確保するという重要な役割もあります。生まれつき骨の形に特徴がある方や、一般的な構造より骨の数が多い方・少ない方、椎骨同士が癒合している方など、身体の外側からの検査だけでは分からないケースも存在します。

日本では、カイロプラクターにはレントゲン画像から病名を診断する権限はありません。そのため当院では近隣の医療機関と提携し、必要な方には医療機関でレントゲン撮影を受けていただいたうえで、安全にカイロプラクティックケアを進めるための評価に活用しています。身体の状態によっては、カイロプラクティックケアを優先せず、医療機関や専門医への受診をご案内することもあります。

さらに当院では、体表温度検査、視診検査、静的触診、動的触診、レントゲン評価という5つの検査法を用いて、身体の状態をさまざまな角度から確認します。一つの検査結果だけで判断するのではなく、それぞれの情報を照らし合わせ、サブラクセーション(根本原因)を正確に特定することを大切にしています。

そして、特定したサブラクセーション(根本原因)に対して、本当に必要な場所だけをミリ単位でアジャストメントします。神経伝達を阻害している原因を取り除き、身体からの情報が脳へ正しく届く状態を目指すことで、その人が生まれながらに持っている自然治癒力を十分に発揮できるようお手伝いをしています。

実際に当院では、慢性的な首の痛みと肩こり、肩甲骨周辺の違和感でお悩みだった方の症例を掲載しています。初診時にどのような状態が確認され、その後どのような経過をたどったのかをまとめていますので、同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。

▶ 慢性的な首の痛みと肩こり、肩甲骨周辺の違和感の症例報告

ご予約・お問合せはお電話またはLINEから

お電話での予約
TEL:0466-21-9624
LINEでの予約
QRコードを読み取り、トーク画面から「予約希望」とご連絡ください。
前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

コラム一覧へ戻る
pagetop