慢性的な首の痛みと肩こり、肩甲骨周辺の違和感

慢性的な首の痛みと肩こり、肩甲骨周辺の違和感

長年続いていた首の痛みや肩こりが改善し、仕事中も快適に過ごせるようになりました!

40代女性
来院に至った経緯
以前から慢性的な首の痛みや肩こりに悩まされており、定期的にカイロプラクティックケアを受けることで症状を管理していた。ケアを受けている間は比較的調子が良く、首や肩の状態も安定していたが、転居をきっかけに通院が難しくなり、それ以降は症状が徐々に悪化していった。

その頃から、右側の首を横に倒したり後ろを振り向いたりすると突っ張るような痛みを感じるようになった。特に右後方を向く動作がつらくなり、以前から感じていた首の違和感も次第に強くなっていった。

また、慢性的な肩こりに加え、右肩甲骨周辺にも違和感や痛みが現れるようになった。腕を上げること自体はできるものの、肩を動かした際に肩甲骨周辺に違和感があり、寝返りを打って右肩へ体重が掛かると痛みを感じることもあった。日常生活には大きな支障はないものの、仕事や家事を続ける中で徐々に症状が気になる時間が増えていた。

仕事はデスクワークが中心で、長時間同じ姿勢を続けることが多く、首や肩への負担は日常的に感じていた。以前から姿勢が悪いことも気になっており、自分でも首や肩の筋肉が常に緊張しているような感覚があった。

約20年前には病院で首のレントゲン検査を受けた際、「首が詰まっている」と説明を受けたことがあったが、特別な治療は行わず経過をみていた。その後も症状が大きく改善することはなく、カイロプラクティックケアを受けることで一時的に楽になる状態を繰り返していた。

これまで整体やカイロプラクティックによる施術を受けた経験はあったものの、症状が根本的に改善した実感は得られなかった。以前のような首の動きや身体の状態を取り戻したいと考え、インターネットでさまざまな治療院を検索する中で、「根本原因にアプローチする」という当院のホームページを見つけた。詳しく内容を読み進めるうちに、自分の症状も根本から改善できる可能性があるのではないかと感じ、当院に来院された。


【神奈川県藤沢市から来院】
初診の状態
  • 01

    頸椎7番の明らかな可動域制限

  • 02

    隆椎周辺にスポンジ状の強い浮腫感

  • 03

    頸部全体の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、頸椎7番には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、下部頸椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また隆椎周辺にスポンジ状の強い浮腫が確認され、頸部全体と両肩(僧帽筋)は過緊張の状態であった。

レントゲン評価では、椎間板をD1~D6という6段階で評価していく。腰の椎間板の段階は6段階中3段階の慢性的なD3レベルで重度の骨盤の傾きや過前弯で反り腰が確認された。首の椎間板の段階も6段階中3段階の慢性的なD3レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックを通り越してスワンネック(逆カーブ)となっていた。

初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

4週目(4回目のアジャストメント)には、右側の首の突っ張り感に変化がみられ始めた。首を右へ倒した際や右後方を振り向いた際の痛みが軽減し、「以前より首が動かしやすくなった」との自覚が得られていた。また、慢性的に感じていた肩こりも以前ほど強く気にならなくなってきた。

8週目(8回目のアジャストメント)には、右肩から肩甲骨周辺にかけての違和感が軽減し、寝返りで右肩に体重が掛かった際の痛みもほとんど気にならなくなっていた。デスクワーク後の首や肩の疲労感も以前より軽減し、日常生活で症状を意識する時間が明らかに減少していた。この頃より症状が安定してきたため、ケア間隔を2週間に1回へ変更した。

16週目(12回目のアジャストメント)には、首の可動域はさらに改善し、これまで動かしづらかった右後方への振り向き動作もスムーズに行えるようになっていた。肩こりも大きく軽減し、長時間のデスクワーク後でも首や肩の痛みが残ることは少なくなっていた。また、肩甲骨周辺の違和感もほとんど消失し、日常生活で不自由を感じることはなくなっていた。この頃よりケア間隔を3週間に1回へ変更した。

28週目(16回目のアジャストメント)には、初診時に訴えていた慢性的な首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感は日常生活にほとんど支障がない程度まで改善していた。仕事中も首や肩を気にすることなく過ごせる日が増え、以前のように定期的な痛みや違和感に悩まされることもなくなっていた。

現在は、首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感は安定しており、日常生活への支障はほとんどなくなっている。今後も神経機能の安定を維持し、再発を予防する目的で、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを継続している。

考察
今回の慢性的な首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感は、下部頸椎を中心とした神経機能低下が原因であったと考えられる。

レントゲン評価では、首の椎間板の段階は慢性的なD3レベルが確認され、首の前弯カーブは消失し、スワンネック(逆カーブ)の状態となっていた。D3レベルという評価の場合、長期間にわたり下部頸椎へ負荷が掛かり続けていたことが示唆され、慢性的な神経機能低下が持続していた可能性が考えられる。

神経に継続的な負荷が掛かると、身体はその部位を保護しようとして周囲の筋肉を防御反応として過緊張させる。その結果、神経機能の低下に加えて筋肉の過緊張による血流低下も生じ、首や肩周囲へ十分な酸素や栄養素が運ばれにくい状態となる。

こうした状態では、本来身体が持つ修復機能が十分に働かず、慢性的な首の痛みや肩こりへとつながっていく。また、下部頸椎からは首や肩、肩甲骨周辺へ分布する神経が出ているため、神経機能への継続的な負荷によって肩甲骨周辺の違和感や痛みも引き起こしていたものと考えられる。

患者は長期間にわたりデスクワーク中心の生活を続けており、首や肩へ負担が掛かりやすい生活環境であった。また、以前は定期的にカイロプラクティックケアを受けることで症状は比較的安定していたが、転居によってケアを受ける機会が減少したことで、神経機能への負荷が徐々に蓄積し、慢性的な首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感として現れてきたものと推察される。

アジャストメントにより下部頸椎の神経機能への負荷が軽減されたことで、脳と身体との情報伝達が正常に行われるようになり、防御反応として生じていた筋肉の過緊張も徐々に緩和された。その結果、慢性的な首の痛みや肩こり、肩甲骨周辺の違和感は段階的に変化していったのだろう。

慢性的な首の痛みや肩こりであっても、神経の流れを整え、身体の情報を脳へ正しく届けることが重要である。改めて、人間が本来持つ「治るチカラ」の素晴らしさを実感した症例であった。
慢性的な首の痛みと肩こり、肩甲骨周辺の違和感
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

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