足を組むと骨盤は歪む?いつも同じ足を組んでしまう理由とは
「足を組むと骨盤が歪みますよ。」
このような話を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そのため、「足を組むクセを直さなければ」「骨盤が歪んで腰痛や肩こりの原因になるかもしれない」と気になっている方も少なくありません。
しかし、少し考えてみてください。足を組むクセがある方の多くは、いつも同じ側の足を上にして組んでいませんか。そして、反対側で組もうとすると、「なんだか落ち着かない」「組みにくい」と感じる方が少なくありません。
もし足を組むことが単なるクセなのであれば、左右どちらでも同じように組めるはずです。それでも無意識のうちに同じ足を選んでしまうということは、身体にはその姿勢を選ばなければならない理由があるのかもしれません。つまり、「足を組むこと」が原因なのではなく、「足を組みたくなる身体の状態」が先にあるという見方もできるのです。
では、本当に足を組むことが骨盤を歪ませているのでしょうか。それとも、骨盤や身体全体の状態が、足を組みたくさせているのでしょうか。
今回のコラムでは、「足を組むと骨盤が歪む」という一般的な考え方とは少し違う視点から、足を組むクセと身体の関係について解説していきます。
■ なぜ、いつも同じ足を組みたくなるのでしょうか
足を組むクセがある方にお話を伺うと、多くの方が「いつも同じ側の足を上にして組む」と答えられます。そして、反対側で組もうとすると、「落ち着かない」「すぐに元へ戻してしまう」と感じる方も少なくありません。
これは単なる習慣というよりも、身体が現在のバランスで最も安定しやすい姿勢を選んでいる可能性があります。
私たちの身体は、座っている間も重力の影響を受け続けています。骨盤や背骨、股関節は互いに連動しながら身体の重心を支え、頭の位置を安定させています。しかし、骨盤や背骨のバランスに左右差が生じると、身体は無意識のうちに重心を移動させながら、そのバランスを保とうとします。
その結果として現れる反応の一つが、「いつも同じ足を組む」という姿勢です。
足を組むことで骨盤の傾きや体重のかかり方が変化し、一時的に座りやすさを感じることがあります。つまり、「足を組んでいる」のではなく、「足を組んだ方が今の身体では楽に座れる状態になっている」と考えることもできるのです。
もちろん、すべての方が同じ理由で足を組んでいるわけではありません。しかし、身体は常に神経を介して筋肉や関節から情報を受け取り、「どうすれば最も負担が少ないか」を瞬時に判断しています。そのため、毎回同じ側の足を選んでしまうことにも、身体なりの理由が隠れている可能性があります。
だからこそ、「足を組むクセを直そう」と考える前に、なぜ身体はその姿勢を選び続けているのかという視点で身体全体を見ていくことが大切なのです。そこに目を向けることで、足を組むクセに対する見方も大きく変わるかもしれません。
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。
シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。


