2026.10.13

生理前に便秘や冷えが気になるのはなぜ?月経周期による身体の変化を考える

カテゴリ: 健康通信
生理前に便秘や冷えが気になるのはなぜ?月経周期による身体の変化を考える

「生理前になると、いつも便秘がひどくなる。」
「お腹が張って苦しいし、手足の冷えも強くなる。」
「普段なら気にならないことでも、生理前になるとイライラしてしまう。」

このように、生理が始まる前になると、身体や気分にさまざまな変化を感じる方がいます。

こうした症状が毎月のように繰り返されると、「生理前だから仕方がない」「PMSだから」と考えて、そのまま我慢してしまうこともあるかもしれません。

しかし、便秘や冷え、気分の変化などが重なって現れるのは、単に一つの場所に問題があるからとは限りません。女性の身体は月経周期に伴って変化しており、その変化はホルモンだけでなく、脳や神経、消化管、血管など、身体のさまざまな働きと関係しています。

では、なぜ生理前になると複数の不調が重なりやすくなるのでしょうか。また、「生理前だから仕方がない」と片付けるのではなく、自分の身体の変化を知るためには、どのような視点が必要なのでしょうか。

このコラムでは、生理前に便秘や冷え、気分の変化など複数の不調が重なる理由について、月経周期に伴う身体の変化と全身の働きという視点から解説していきます。

■生理前になると、なぜ身体や気分にさまざまな変化が起こるのか

生理前になると、便秘やお腹の張り、胸の張り、頭痛、むくみ、眠気などの身体的な変化に加えて、イライラや気分の落ち込みなど、精神的な変化を感じることがあります。こうした月経前の心身の症状は、月経前症候群(PMS)と呼ばれています。

PMSは、月経が始まると症状が軽くなったり、なくなったりすることが特徴の一つです。症状の種類や強さには個人差があり、毎月同じように現れるとは限りません。

月経周期では、排卵を境に女性ホルモンの環境が変化します。特に排卵後から月経開始までの時期には、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が変化し、それに伴って身体のさまざまな機能にも変化が起こります。

ただし、PMSを単純に「女性ホルモンが乱れているから起こるもの」と考えることはできません。日本産科婦人科学会の指針でも、PMSには月経周期に伴うホルモン環境の変化が関係するとされる一方、ホルモンの異常だけで説明できるものではないとされています。

また、PMSでみられる症状は一つとは限りません。消化器症状、乳房の張り、頭痛、むくみ、眠気などの身体的な症状と、イライラや気分の落ち込みなどの精神的な症状が同時に現れることもあります。

そのため、生理前の不調を考えるときには、「便秘だけ」「冷えだけ」「気分の問題だけ」というように一つの症状だけを切り取るのではなく、どのような症状が、月経周期のいつ頃から現れているのかを把握することが大切です。

毎月の変化を記録しておくと、自分の症状と月経周期との関係を振り返りやすくなります。症状の種類や出現時期、日常生活への影響などを記録することは、自分の身体の変化を知るだけでなく、医療機関へ相談する際にも役立ちます。

■生理前の不調は、一つの症状だけでなく身体全体の変化として考える

生理前に便秘が強くなったり、手足の冷えを感じたり、イライラしやすくなったりすると、「便秘は腸の問題」「冷えは血流の問題」「イライラは気持ちの問題」というように、それぞれを別々に考えてしまうことがあります。

しかし、身体の中では一つの器官だけが独立して働いているわけではありません。脳や神経、ホルモン、消化管、血管など、さまざまな機能が互いに関わりながら身体の状態を調整しています。

そのため、生理前に複数の不調が重なる場合も、一つの原因だけに当てはめるのではなく、「月経周期による変化の中で、身体全体にどのような変化が起きているのか」という視点を持つことが大切です。

例えば、便通やお腹の張りは月経周期によって変化することがあります。また、身体の冷えを感じる場合も、室温や活動量、睡眠、食事、体調など、さまざまな要素が関係する可能性があります。気分の変化についても、単純に精神的な問題として捉えるのではなく、月経周期や睡眠などとの関係を含めて振り返ることができます。

前田カイロプラクティック藤沢院でも、生理前の不調を特定の症状だけから考えるのではなく、身体全体の状態を評価します。視診、体表温度検査、静的触診、動的触診などを行い、必要に応じてレントゲン評価も取り入れながら、身体の状態を確認していきます。

カイロプラクティックでは、その評価の中で神経機能に影響を与える要因としてサブラクセーションという考え方を用います。ただし、サブラクセーションだけですべてのPMS症状や便秘、冷えなどを説明できるわけではありません。月経周期による変化だけでなく、生活習慣や睡眠、日々の身体の状態なども含めて考えることが重要です。

生理前に毎月同じような不調が現れているのであれば、症状が出る時期や種類を記録し、自分の身体にどのようなパターンがあるのかを知ることから始めてみるのも一つの方法です。身体の変化を一つの症状だけで判断せず、周期や生活との関係から見ていくことで、自分の状態をより具体的に把握しやすくなります。

■生理前の便秘や冷え、イライラなど、複数の不調を抱えていた女性

生理前になると便秘が強くなったり、手足の冷えを感じたり、普段よりイライラしやすくなったりするなど、複数の不調が重なることがあります。こうした変化が毎月繰り返されると、「生理前だから仕方がない」と考えてしまうこともあるかもしれません。

前田カイロプラクティック藤沢院にも、生理痛やPMSに加えて、便秘や冷え、気分の変化など、複数の不調について相談された女性がいます。ひとつの症状だけを見るのではなく、いつ頃から不調を感じるのか、月経周期との関係はあるのか、普段の生活の中でどのような変化があるのかなどを確認しながら、身体の状態を評価していきます。

当院では、視診や体表温度検査、静的触診、動的触診などを行い、必要に応じてレントゲン評価も取り入れながら、身体の状態を総合的に評価します。カイロプラクティックでは、その中で神経機能に影響を与える要因としてサブラクセーションという考え方も用いますが、これだけでPMSや便秘、冷えなどの原因を説明するものではありません。

大切なのは、「便秘だから腸だけ」「冷えるから血流だけ」「イライラするから気持ちの問題」というように、一つの症状だけで身体を捉えないことです。月経周期による変化に加えて、睡眠や生活習慣、日々の身体の状態など、さまざまな要素が重なって不調として現れることがあります。

生理前の不調が毎月のように繰り返されている場合は、どのような症状が、いつ頃から、どの程度現れているのかを記録してみることも、自分の身体の変化を知るきっかけになります。症状が強い場合や日常生活に大きな影響がある場合には、婦人科などの医療機関に相談することも大切です。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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