ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛

ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛

50代男性
来院に至った経緯
長年にわたりデスクワークを主軸としながらも、業務上の歩行が重なるなど、お体の一部分へ負担が集中しやすい環境下で過ごされていた。定期的な趣味としてゴルフを嗜まれているが、ここ数年はプレーの最中に背中の筋肉が頻繁に引きつる症状に苛まれ、パフォーマンスの維持に悩まされていた。

また、デスクワークの影響から両肩に慢性的なこりを日常的に自覚されており、手足のしびれといった神経症状はないものの不快感が解消されない状態にあった。腰部に関しては、過去の椎間板ヘルニア発症やぎっくり腰の既往を契機に、30年以上の長きにわたり慢性的な痛みを抱えており、立ち仕事や作業が長引いた後は特有の重だるさや疲労感が顕著に現れる状態であった。

これらの慢性的な不調に対し、これまではマッサージや整体、ストレッチ専門店などに通い、筋肉の緊張を解きほぐす施術や柔軟性の維持を図るケアを習慣的に取り入れながら過ごされていた。しかし、それらの筋肉を解きほぐすアプローチのみでは、ゴルフ時の背中の引きつりや長年の腰痛の根治には至らなかった。

そのような中で、別の角度からお体の状態を建て直す方法を探索していた際、塩川満章D.C.が発信されているYouTube動画に出会った。そこで解説されていた、神経機能の整流化に着目したカイロプラクティックの施術理論に強い関心を抱かれた。過去にもカイロプラクティックを受けたことがあり、その手応えをあらかじめ理解されていたことも前向きな決断を後押しした。ご自宅から通いやすいエリアで専門院を探す中で当院のホームページへ到達し、長年抱えてきた慢性不調を根本から解決したいという強い思いで来院に至った。


【神奈川県鎌倉市から来院】
初診の状態
  • 01

    頸部から肩にかけての過緊張

  • 02

    左仙腸関節の可動域制限

  • 03

    左腰部脊柱起立筋の緊張

経過と内容
腰部および頸部のレントゲン側面像の評価において、第4・第5腰椎間ならびに下部頸椎領域に慢性的な段階を示す変化が確認され、頸椎本来の前弯カーブが減少したストレートネックの状態であった。本来であれば初期集中ケアとして週3回の来院が推奨される状態であったが、患者様のご都合に合わせて週1回のペースでアジャストメントを開始することとなった。

4週目(4回目のアジャストメント)を迎える頃には、長年続いていた腰周囲の頑固な筋緊張が段階的に解け始め、骨盤部のスムーズな可動性が取り戻されていった。これに伴い、姿勢を変える際や歩き始めに感じていた腰のこわばりが和らぎ、長時間のデスクワークを終えた後でもお体を動かしやすくなったと実感されていた。日常的な腰の張りや疲労感も軽減し、お体に安定感が戻ってきたことをご自身で自覚され始めた。

12週目(8回目のアジャストメント)の時期は、仕事の繁忙期に伴うデスクワークの増加や2日連続のゴルフラウンドが重なり筋肉痛が生じたものの、骨盤の可動域制限は大きく増悪することなく保たれていた。30年来続いていた腰痛に明確な好転がみられ、長時間の立ち仕事や歩行後に現れていた重だるさが軽減したと報告があった。骨盤が安定したことで、立位や座位の姿勢が以前より格段に楽になったと実感されていた。

19週目(12回目のアジャストメント)には、骨盤の安定度と体幹の連動性がさらに高まり、腰部へかかる物理的負担が分散されたことで、日常や業務中に腰痛を意識する機会が大幅に減少した。ゴルフのスイング時に多発していた背中のつりも大幅に抑制され、お体の不安を気にせず伸び伸びとプレーを楽しめる日が増加していった。

24週目(15回目のアジャストメント)には、骨盤の良好な可動性が安定して定着し、歩行量の多い日やゴルフのラウンド後であっても、お体の疲労回復が以前より明らかに早くなったと実感されている。30年以上悩まされていた腰痛は普段の生活でほぼ気にならないレベルまで回復し、スイング時の背部や腰部への過度な負担も軽減されたことで、不安なくスポーツに全力で打ち込めるコンディションが整った。

現在は良好なお体の状態を維持し、再発を予防する観点から、定期的なメンテナンスケアを継続して受療されている。

考察
本症例においては、30年以上前に発症した腰椎椎間板ヘルニアの既往や慢性的な肩こりなど、頸部および腰部の双方に長年の構造的な変化が確認されていたが、こうした形態的な変形のみが症状を引き起こした根本要因であったとは考えにくい。臨床において特に重視すべきは、骨盤や背骨の機能低下によって、神経システムへ持続的なストレスが加わり続けていた点である。

骨盤の安定性が損なわれることで、下肢への適切な体重配分や体幹の保持能力が低下し、ゴルフスイングのように瞬間的に強力な回旋力を生み出す運動や、日常の長時間のデスクワークにおいて、特定の局所へ過剰な負担が集中するバイオメカニクス的環境が形成されていた可能性が高い。このような状態が長期化することにより、骨盤の歪みが背骨全体へと波及し、背部や頸部周囲の筋肉を異常に過緊張させ、可動域制限やスイング時の背中のつりへと繋がっていたと推察される。

さらに、骨盤や背骨のアライメント異常によって、脳へと送られる「体の位置や状態を伝える神経情報」にエラーが生じ、中枢神経がお体を保護しようとして無意識に筋肉を収縮させ続ける防御的反射を持続させていた可能性も考えられる。筋肉の緊張状態が常態化すると局所の血液循環や組織代謝が低下し、ゴルフ中の背部痛を引き起こすだけでなく、元々負担のかかっていた椎間板へも更なる圧迫ストレスを上乗せする悪循環を招いてしまう。

当院のアジャストメントによってサブラクセーション(根本原因)へ正確にアプローチした結果、骨盤や背骨から脳へと至る神経ネットワークのシグナル伝達がクリアに整い、お体を守るために生じていた異常な筋肉の緊張が段階的に解除されていったと考えられる。そのプロセスにおいて全身の血液循環や組織環境に好ましい変化が生じ、ゴルフ時の背中のつりや肩こり、さらには30年来の腰痛が表面的な処置ではなく根本から快方に向かったと推察される。

根本原因であるサブラクセーションへと介入することは、人間が本来その内部に備えている自然治癒力が遺憾なく発揮される環境を再構築することに他ならず、結果として頸部や腰部の著しい状態改善を導くこととなった。また、正確な神経情報がスムーズに脳へと伝達されるようになったことで、自律神経系のコントロールも高度に安定し、大好きなスポーツを安心して継続できる長期的なお体の安定へと結びついたことが強く示唆される症例となった。
ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛
ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛 ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛 ゴルフスイング時の背部痛(背中のつり)とパフォーマンス低下・30年来の腰痛

ご予約・お問合せはお電話またはLINEから

お電話での予約
TEL:0466-21-9624
LINEでの予約
QRコードを読み取り、トーク画面から「予約希望」とご連絡ください。
中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

症例一覧へ戻る
pagetop