2026.07.15

朝起きると腰が痛いのはなぜ?寝ているだけなのに腰痛が起こる原因とは!?

朝起きると腰が痛いのはなぜ?寝ているだけなのに腰痛が起こる原因とは!?

「朝起きると腰が痛い…。」

そんな経験はありませんか。

起き上がる瞬間に腰が伸びず、しばらく動いていると少しずつ楽になってくる。「昨日は特に重いものを持ったわけでもないのに、なぜ朝だけ腰が痛くなるのだろう」と不思議に感じている方も多いのではないでしょうか。

一般的には、「寝姿勢が悪かった」「マットレスが合っていない」「寝返りが少なかった」などが原因として挙げられることがあります。もちろん、それらが影響している場合もありますが、それだけでは説明できないケースも少なくありません。

では、寝ている間、私たちの身体では一体何が起きているのでしょうか。

実は、私たちは眠っている間も身体が休んでいるわけではありません。呼吸や心臓の働きはもちろん、傷ついた組織の修復や疲労の回復など、身体は24時間365日、健康を維持するために働き続けています。

それにもかかわらず、なぜ朝起きたときに腰痛が現れるのでしょうか。

今回のコラムでは、朝起きると腰が痛くなる理由や、寝ている間の身体の働き、そして朝の腰痛を考えるうえで大切な視点について解説していきます。

■ 寝ている間も、身体は休んでいるわけではありません

「寝ているだけなのに、なぜ腰が痛くなるのだろう。」

そう考える方は少なくありません。しかし実際には、私たちの身体は眠っている間も決して休んでいるわけではありません。

例えば、眠っている間も心臓は血液を送り続け、肺は呼吸を繰り返しています。さらに、日中に受けた負担によって傷ついた組織の修復や疲労の回復、ホルモンの分泌、免疫機能の働きなど、身体の中では健康を維持するためにさまざまな活動が行われています。

また、多くの方は一晩の間に20〜30回ほど寝返りを打つといわれています。寝返りには、同じ場所へ圧力がかかり続けることを防いだり、血液の流れを保ったり、身体への負担を分散したりする大切な役割があります。

つまり、睡眠とは単に身体を休ませる時間ではありません。日中に受けた負担を回復させ、翌日も健康に活動できるよう身体を整える、とても重要な時間なのです。

それにもかかわらず、朝起きたときに腰痛が現れるということは、「寝ていること」が原因なのではなく、身体が一晩かけて回復しようとしても追いつかない何らかの状態があるのかもしれません。

では、朝起きたときだけ腰が痛くなる方の身体では、どのようなことが起きているのでしょうか。

■ 朝起きたときだけ腰が痛い人は、椎間板に負担がかかっている可能性があります

朝起きたときだけ腰が痛く、身体を動かしているうちに少しずつ楽になってくる。このような症状がある場合、腰椎の椎間板に負担がかかっている可能性があります。

椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションのような組織です。歩く、座る、立つといった日常生活で加わる衝撃を吸収し、背骨へかかる負担を和らげる大切な役割を担っています。

実は、この椎間板は一日中同じ状態ではありません。

日中は立ったり座ったりすることで重力の影響を受け、椎間板は少しずつ圧縮されていきます。一方、夜になって横になると重力から解放されるため、椎間板は水分を吸収し、本来の厚みを取り戻そうとします。これは椎間板が健康な状態を保つための、ごく自然な働きです。

しかし、椎間板へ慢性的な負担がかかっている場合、この回復の過程で椎間板が膨らむことによって痛みが現れることがあります。そのため、「朝起きたときだけ腰が痛い」「動いているうちに楽になる」という症状は、椎間板の状態を知るための一つの手がかりになることがあります。

もちろん、朝の腰痛がすべて椎間板だけで説明できるわけではありません。筋肉や関節など、さまざまな要因が関係している場合もあります。

しかし、「寝ているだけなのに腰が痛い」という現象には、身体の中で起きている変化が関係している可能性があります。だからこそ、単に腰痛という症状だけを見るのではなく、その背景で何が起きているのかという視点を持つことが大切です。

■ 朝の腰痛は、椎間板からのサインかもしれません

朝起きたときだけ腰が痛い。日中は動いているうちに楽になる。このような症状がある場合、単なる「寝起きの腰痛」と片付けるのではなく、椎間板の状態にも目を向ける必要があります。

椎間板は、背骨と背骨の間でクッションの役割を担っている組織です。日中は立ったり座ったりすることで重力の影響を受け、水分が少しずつ押し出されます。一方、夜間は横になることで重力から解放され、再び水分を吸収しながら本来の厚みを取り戻していきます。そのため、朝起きた直後は一日の中で最も椎間板が膨らんでいる状態になります。

もし椎間板に負担が蓄積していたり、ダメージを受けていたりすると、この膨らんだ椎間板が神経や周囲の組織へ影響を及ぼし、朝だけ腰痛として現れることがあります。そして身体を動かし始めることで椎間板から水分が徐々に押し出されると、神経への負担が変化し、痛みが軽くなったり消えたりすることも少なくありません。このような症状の変化は、椎間板が関係している可能性を考えるうえで重要な手がかりになります。

もちろん、朝の腰痛がすべて椎間板によるものとは限りません。筋肉や関節の問題、身体全体のバランス、自律神経の働きなど、さまざまな要因が関係している場合もあります。だからこそ、「朝だけ腰が痛い」という症状だけを見るのではなく、「なぜ朝に痛みが強くなるのか」という現象そのものを身体からの重要な情報として捉えることが大切です。

当院では、体表温度検査、視診検査、静的触診、動的触診、レントゲン評価を組み合わせながら、椎間板への負担が考えられるのか、それとも別の要因が関係しているのかを総合的に評価しています。朝起きたときの腰痛は、「年齢だから」「寝方が悪かったから」と片付けられがちですが、その痛みには身体からの大切なサインが隠れているかもしれません。

ぜひ日々の健康維持のために、カイロプラクティックケアを役立ててみてください。

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

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