2026.08.13

朝起きると腕がしびれるのはなぜでしょうか?│胸郭出口症候群だけが原因とは限りません

カテゴリ: 健康通信
朝起きると腕がしびれるのはなぜでしょうか?│胸郭出口症候群だけが原因とは限りません

朝起きたときに腕がしびれている。

デスクワークを続けていると腕が重だるくなり、指先までしびれが広がってくる。

腕を上げる動作がつらく、洗濯物を干したり、高い場所の物を取ったりすることが苦痛になってしまう。

このような症状でお悩みの方は少なくありません。

病院で「胸郭出口症候群かもしれません」と言われたり、湿布や痛み止め、リハビリを続けたりしているものの、思うような変化がなく、不安を感じている方もいらっしゃいます。

一般的に、腕のしびれは神経や血管が圧迫されることで起こると考えられています。しかし、本当に胸郭出口症候群だけが原因なのでしょうか。

私たちの身体は、脳・神経・筋肉・関節などが互いに連携しながら働いています。そのため、腕のしびれも腕だけを見るのではなく、身体全体の働きという視点から考えることが大切だと私たちは考えています。

このコラムでは、朝起きると腕がしびれる原因や胸郭出口症候群について、そして当院ではどのような考え方で身体を評価しているのかについて解説していきます。

■朝起きると腕がしびれる原因とは?

朝起きたときに腕がしびれていたり、デスクワークを続けているうちに腕が重だるくなったりする症状は、決して珍しいものではありません。しびれは一時的に治まることもありますが、何度も繰り返すようになると、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことがあります。

腕のしびれの原因は一つではありません。長時間同じ姿勢を続けることによる筋肉の緊張や血流の変化、首の疾患、末梢神経の障害など、さまざまな要因が考えられます。その中でも代表的なものの一つが「胸郭出口症候群」です。

胸郭出口症候群とは、首から腕へ向かう神経や血管が、鎖骨や肋骨、周囲の筋肉などの間で圧迫されることによって起こると考えられている疾患です。腕や手のしびれだけではなく、肩や首の痛み、腕のだるさ、握力の低下などを伴うこともあり、特に長時間のデスクワークや腕を上げる作業などで症状が強くなることがあります。

また、朝起きたときに症状が強い方も少なくありません。寝ている間の姿勢や腕の位置によって神経や血管へ負担がかかり、起床時にしびれを感じるケースもあるためです。

そのため、一般的には姿勢の改善やストレッチ、リハビリテーション、薬物療法などが行われ、症状の程度によっては手術が検討されることもあります。これらは症状の軽減や日常生活の改善を図るうえで重要な方法です。

しかし、その一方で、「治療を受けているのに症状を繰り返す」「検査では大きな異常がないと言われたのにしびれが続いている」と悩まれる方も少なくありません。

では、朝起きると腕がしびれる原因は、本当に胸郭出口症候群だけなのでしょうか。

私たちの身体は、一つの部位だけが独立して働いているわけではありません。腕もまた、身体全体の働きの中で機能しています。次の章では、腕のしびれを「腕」だけではなく、「身体全体」という視点から考えてみたいと思います。

■腕のしびれは本当に胸郭出口症候群だけが原因なのでしょうか?

腕がしびれると、「腕の神経が圧迫されている」「胸郭出口症候群だからしびれている」と考えてしまう方は少なくありません。

もちろん、胸郭出口症候群は腕のしびれを引き起こす代表的な原因の一つです。しかし、ここで一つ考えていただきたいことがあります。

腕のしびれは、本当に腕だけの問題なのでしょうか。

私たちは腕を動かすことも、手で物をつかむことも、指先の感覚を感じることも、ごく当たり前のように行っています。しかし、それらは腕だけで成り立っているわけではありません。

身体のあらゆる情報は神経を通して脳へ届けられ、脳はその情報をもとに身体の状態を判断し、再び神経を通して必要な指令を送り返しています。

つまり、腕の動きや感覚も、脳・神経・筋肉・関節などが互いに情報をやり取りすることで初めて正常に保たれているのです。

そのため、腕のしびれを考えるときには、腕だけを見るのではなく、「身体全体の情報が脳へどのように届けられているのか」という視点も大切になります。

実際に、「デスクワークをするとしびれる」「朝起きるとしびれる」「検査では大きな異常はないと言われたのに症状が続いている」という方も少なくありません。

もちろん、それだけで「胸郭出口症候群ではない」と言うことはできません。しかし、腕だけを見ていては説明が難しいケースがあることも、私たちは日々の臨床で数多く経験しています。

私たちの身体は、それぞれの部位が独立して働いているのではなく、脳・神経・筋肉・関節・内臓などが互いに連携しながら、一つの身体として機能しています。

だからこそ当院では、腕のしびれという症状だけを見るのではなく、「なぜ脳はそのような身体の状態になっていると判断しているのか」という視点を大切にしています。

では、身体全体を評価するカイロプラクティックでは、腕のしびれをどのように考えているのでしょうか。次の章では、当院が神経の働きを重視している理由について解説していきます。

■神経の働きを整え、「治るチカラ」を支えることがカイロプラクティックの役割です

ここまでお読みいただくと、なぜ当院が腕のしびれという症状だけではなく、身体全体の状態を大切に考えているのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

腕のしびれがあると、多くの方は腕や肩、首だけに原因があると考えがちです。しかし、私たちの身体は一つひとつの部位が独立して働いているわけではありません。身体のあらゆる場所から神経を通して情報が脳へ届けられ、脳はその情報をもとに身体の状態を判断し、必要な指令を再び神経を通して送り返しています。

腕を動かすことや、手で物を持つこと、指先の感覚を感じることも、この脳と神経の情報伝達が正常に行われているからこそ可能になります。

もし神経の働きに負担がかかり、身体から脳へ届く情報に乱れが生じれば、脳は身体の状態を正確に把握しにくくなります。その結果として、腕のしびれだけではなく、肩こりや首の痛み、腕のだるさなど、さまざまな症状として現れることもあります。

カイロプラクティックで行うことは、しびれている腕だけを施術することではありません。神経の働きを妨げているサブラクセーション(神経伝達の阻害)を丁寧に評価し、必要な箇所へアジャストメントを行うことで、身体から脳へ情報が届きやすい状態をつくることです。

身体から正しい情報が脳へ届けられれば、脳はその情報をもとに身体全体の状態を判断し、それぞれの器官へ必要な指令を送り続けます。私たちの役割は、その情報伝達が本来どおり行われるようサポートすることであり、患者様に代わって身体を治すことではありません。

もちろん、胸郭出口症候群では姿勢や生活習慣、仕事での負担などが関係していることもあります。そのため、それらを見直すことは非常に大切です。そのうえで、神経の働きという視点から身体全体を評価することも、改善を目指すうえで重要な選択肢の一つになると私たちは考えています。

腕のしびれという結果だけを見るのではなく、「なぜその症状が現れているのか」という身体全体の働きを評価すること。それが当院のカイロプラクティックです。

身体を回復へ導いているのは、私たちカイロプラクターではありません。患者様ご自身が生まれながらに持っている「治るチカラ」です。私たちはその力を100%信じ、尊重しています。その「治るチカラ」が最大限に発揮できるよう神経の働きを整え、身体から脳へ正しい情報が届けられる環境をつくること。それが、私たち前田カイロプラクティック藤沢院が創業以来、一貫して大切にしているカイロプラクティック哲学です。

同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ実際の症例もご覧ください。

▶胸郭出口症候群による寝起きの腕のしびれとデスクワーク中の手のしびれが改善した症例

ご予約・お問合せはお電話またはLINEから

お電話での予約
TEL:0466-21-9624
LINEでの予約
QRコードを読み取り、トーク画面から「予約希望」とご連絡ください。
前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

コラム一覧へ戻る
pagetop