命を繋ぐ「胎盤」のミステリーと、私たちが受け継いだ生きる力
カイロプラクティックにおいて、私たちは身体が自らを整え、生命を維持する知恵を何よりも尊重しています。その究極の形ともいえるのが、母体の中で新しい命を育む胎盤というシステムです。
胎盤は単なるクッションではなく自らホルモンを出し、酸素を届け、老廃物を処理する多機能な内分泌器官です。この複雑なシステムが正しく稼働するためには、司令塔である脳からの指令が神経を通じて全身に滞りなく伝わっていることが欠かせません。
本コラムでは、進化生物学の視点から胎盤のミステリーを探るとともに、なぜ背骨を整えることが「新しい命を迎え入れる土壌作り」に繋がるのかをカイロプラクティックの視点でお伝えしていきます。
■ 私たちは「ウイルス」のおかげで誕生した?
最新の遺伝子研究によると、哺乳類が胎盤を持つようになったきっかけは、なんと約1億6000万年前の「ウイルスの感染」だったという説が有力です。
本来、体に害をなすはずのウイルスの情報を、私たちの先祖は自らの設計図(DNA)に取り込み、赤ちゃんを子宮にしっかりつなぎ止める接着剤として再利用しました。外からの刺激を拒絶するのではなく、自らの「進化」へと変えてきた生命のたくましさ。カイロプラクティックでは、この環境に適応し、自らをより良い状態へ導く力を最大限に引き出すことを何よりも大切にしています。
■ お腹の中で行われる「お父さんとお母さん」の高度な交渉
お母さんの体にとって、半分がお父さんの遺伝子を持つ赤ちゃんは、本来自分ではない異物です。通常なら免疫システムが攻撃してしまいますが、それを防いでいるのが胎盤のバリア機能です。
驚くべきことに、このバリアを主導しているのはお父さんから受け継いだ遺伝子であることが分かってきています。胎盤はお母さんの攻撃を巧みにかわしながら、同時にお母さんから守りの物質(抗体)を受け取るという極めて高度な交渉を24時間休まず行っています。
この「受け入れる力」と「守る力」の絶妙なバランスを統括しているのが自律神経です。神経の流れがスムーズであることは、お腹の中の平和な環境を守るための絶対条件なのです。
■ 10ヶ月限定のスーパー臓器へ「最高の仕送り」を
胎盤は単なるクッションではありません。赤ちゃんの代わりに呼吸をし栄養を取り込み、ホルモンまで作る「期間限定のスーパー臓器」です。
胎盤の中では、お母さんと赤ちゃんの血液は混ざり合うことなく薄い膜を隔てて栄養の受け渡しを行っています。この関門をスムーズに通過させて赤ちゃんへ栄養を届けるためには、お母さんの血流が滞りなく胎盤を満たし続けている必要があります。
カイロプラクティックが背骨を整える理由は、ここにあります。背骨の動きを良くし、自律神経をリラックスモード(副交感神経優位)に導くことは、血管を広げ、新鮮な酸素と栄養を胎盤の隅々まで届けるインフラ整備に他なりません。
■ 身体の可能性を信じるということ
胎盤という臓器がウイルスを力に変え、免疫の壁を越えて命を育むように私たちの身体には想像もつかないような素晴らしい知恵が詰まっています。
日々の忙しさやストレスでその機能が低下してしまっているのなら、まずはその「通り道」を整えてあげてください。背骨をケアし、神経系をクリアに保つことは、あなたが本来持っている「育む力」や「回復する力」への最高のプレゼントになると、私たちは考えています。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。


