腰痛、肩こり

腰痛、肩こり

仕事での姿勢が辛くなるほどの腰痛が改善

50代男性
来院に至った経緯
仕事は農作業で一日の大半が中腰で作業することが多いが、長時間前かがみで作業をしていると徐々に腰から臀部に痛みを感じることがある。作業の内容によっては目線より高い位置で作業することもあり、腕を挙げていることも多く首から肩周りや背中の筋緊張が強くなり後頭部や両腕のだるさも感じていた。肩回りや腰の症状も時間が経つと治まっていたため気にはしていなかった。

学生の頃からやっているテニスを現在も続けていて、以前テニス肘で右肘関節を負傷したことがあり、それ以来右肘が痛くなることがある。

ご家族の方の体の不調のためインターネットで調べていてカイロプラクテック知る。当初は自身で体の不調は仕事柄仕方ないと気にしていなかったが、ご家族の方の付き添いで一緒に来られていてカイロプラクテックの話を聞いているうちに徐々に自身の体の状態も気になるようになり、来院に至る。


【神奈川県藤沢市より来院】
初診の状態
  • 01

    頚椎から背中にかけて過緊張

  • 02

    腰部脊柱起立筋の過緊張

  • 03

    右仙腸関節の可動域制限

経過と内容
初診時の状態は腰部から臀部にかけての筋肉の過緊張、首、肩回りの筋肉の過緊張がみられ、右側の仙腸関節には明らかな可動域制限を確認する。

体表温度検査では、下部頚椎と骨盤部に明らかに左右の温度の誤差が確認された。

レントゲン評価では、腰部がD5レベル、頚部もD5レベルと慢性的な段階で椎骨の変性も確認されたため、初期集中期の目安として週2回のケアから始めた。

3週目(3回目のアジャストメント)では、検査で右仙腸関節の浮腫感の軽減が確認でき、仕事中の前かがみの態勢での腰の痛みが緩和された。

4週目(6回目のアジャストメント) では、朝起きる際に体が軽く疲労感の改善が早く感じられ、仕事で腕を挙げて作業していても肩回りの張り感は以前より緩和し、肩こりの症状も改善された。

6週目(9回目のアジャストメント)では、テニスをして練習後の背中の張り感が緩和され、痛みの不安を感じず思い切りテニスをできている。

13週目(20回目のアジャストメント)では、仕事が忙しくなってきたが、体の疲労感の回復が早く、中腰の姿勢でも腰に痛みが出ず経過良好。

現在は、症状はほぼ緩和したが、身体のメンテナンスとして定期的なメンテナンスを継続している。

考察
今回の腰痛は、重度の骨盤の傾きが長期的に腰椎の配列へ負担となり、腰椎の神経に負担がかかったことによるものと考えられる。 問診では自律神経系症状はみられず、筋骨格系でアプローチを開始した。

腰部の椎間板の段階はD5レベルと椎間板には最低でも10年以上前から負担がかかっていることが確認できた。骨盤の傾きによって背骨の配列は負担がかかるため、この状態を放置してしまうと腰椎の椎間板には捻じれの負担が日常的に起こってしまう。骨盤のサブラクセーション(根本原因)を放置してしまったことが、症状に繋がったものと考えられる。

肩こりの原因は2つ考えられるが自律神経のバランスが乱れてしまっていることで筋肉が過緊張状態となってしまっているものと、もう一つは体のバランスの乱れから背骨の配列の乱れから、頭を支えようと首肩周りの筋肉が過緊張状態のものとある。

今回は骨盤の傾きによって体のバランスの乱れから背骨の配列の乱れから負担がかかり、ボーリング玉ほどの重さがある頭を支えようと首肩周りの筋肉が過緊張状態となったためと考えられる 。

問題の根本原因を特定しアジャストメントによって骨盤のバランスが整い、神経の流れが正常に働くことで自然と回復することに繋がったものと考えられ、神経の働きの重要性が分かる症例である。

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持ち、日本で最も歴史あるカイロプラクテック学校「シオカワスクール」のセミナーを受講。勉強していく中で、カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、カイロプラクティックの世界へ飛び込むことを決意。

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