糖尿病(頭痛、腰痛、ふくらはぎがつる)

糖尿病(頭痛、腰痛、ふくらはぎがつる)

インスリン注射を手放すことができた!

40代男性
来院に至った経緯
1年半くらい前に仕事中に倒れそうになり、近所の病院に行ったら大きな病院を紹介され、精密検査を受けると糖尿病だと診断された。近親者で糖尿病の人はいないし、直前の健康診断でもまったく問題なかったが、大きな病院で精密検査を受けると数値が異常なほど上がっていた。

インスリン注射を打つよう指示されて、インスリン注射が手放せなくなった。医師からは「膵臓からインスリンがまったく出ていないから、これからは一生インスリン注射を打つしかないです」と言われ、なぜこれまで何も異常がなく近親者にも糖尿病の人はいないのにと不安と絶望しか感じなかった。

これまで朝食を食べる習慣はなかったが、インスリン注射を打つために朝食を摂るよう指示された。しかし、実際にそれでインスリン注射を打つと今度は低血糖になり、動悸、頻脈、手や指が震えるようになった。

この頃から強い頭痛を感じるようになった。頭痛はおでこの上や両方のこめかみがズキズキするような頭痛で、特に気圧の変動があるときは顕著に感じるようになった。酷くなると頭痛薬を飲んで対処していたが、台風などの急激な気圧の変動があるときは薬も効かないほどの頭痛に襲われた。

自分でも分かるほど首の可動域が悪く、下を向くと痛みがあった。首を左右に倒したり、後ろを向くような動作をすると首全体が突っ張るような感じがしていた。

仕事はデスクワークで一日中パソコン作業ばかりで座りっぱなしなので元々腰痛があったが、夜中に両方のふくらはぎがつって起きてしまうことが頻繁に起こるようになった。夜中に起きるとふくらはぎは熱を持っていて痛みが出ることもあった。また出張などで歩きすぎた日は日中でもふくらはぎがつりそうになったり、だるさを感じるようになった。

これも糖尿病か、あるいはインスリン注射の副作用なのかと思っていたが、急激に悪くなっていく体調に恐怖を覚えるようになり、何かいい方法はないかと探していたところ知人から当院を紹介された。

カイロプラクティックを受けるのは初めてだったが、信頼している人からの紹介だったのと、当院のHPを見て「根本原因にアプローチする」という部分に共感を覚えて、来院された。

【東京都国立市からご来院】
初診の状態
  • 01

    下部頸椎の明らかな可動域制限

  • 02

    首から肩にかけての過緊張

  • 03

    背部の異常な硬直

経過と内容
初診時の状態では、下部頸椎に明らかな可動域制限があった。また頸部全体がまるで一本の鉄の棒のように緊張しており、首から肩にかけても過緊張の状態だった。

体表温度検査では、下部頸椎と中部~下部胸椎にかけて明らかな左右の温度の誤差があった。特に下部頸椎の温度の誤差は顕著に確認された。

レントゲン評価では、椎間板の段階は頸部は慢性的なD3レベルが確認された。初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

3週目(3回目のアジャストメント)には、頭痛はまったく出なくなった。この間に豪雨の日が続いたりもしていたが、気圧の変動が激しいときにも頭痛を感じることはなかった。また下を向くとハッキリと感じていた首の痛みはまったくなくなった。

6週目(6回目のアジャストメント)には、インスリン注射を打つことでの低血糖のような、動悸、頻脈、手の震えという症状はまったくでなくなった。またこの段階でケアのペースを2週間に広げることができた。

14週目(10回目のアジャストメント)には、血糖値が安定してきて、インスリン注射を打たなくてもよくなった。病院でも何かやりましたか?と驚かれるほど数値が安定していて、自分でも体調が良いと感じるようになった。またこの段階でケアのペースを3週間に広げられるようになった。

病院での定期的な検査を受けていると、ケアのペースを4週間まで広げるとまた血糖値が数値上不安定になり、自分でも体調が悪くなっていると感じていた。

現在、3週間に1度のペースでケアを受け続けていると体調がとても良いということで、カイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の糖尿病(血糖値)の問題は、神経の流れが乱れることによって、体内のホルモンバランス異常を引き起こしていたものと考えられる。

糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島から分泌されるインスリンホルモンは、ランゲルハンス島が何らかの理由で破壊され、インスリンホルモンが分泌されなくなってしまった状態である。

今回のケースは、背骨全体の配列が乱れ、特に下部頸椎、中部胸椎、下部胸椎といったホルモン分泌器官と多く繋がっている交感神経領域に必要以上の負荷が掛かっていたものと考えられる。

レントゲン評価では、椎間板の段階は頸部がD3レベルと慢性的で、下部頸椎には明らかな体表温度の誤差があった。

下部頸椎は、甲状腺というホルモン分泌器官と繋がっている部位であり、甲状腺は人間の代謝を司っている大切な臓器であるため、体内の血糖が上手く処理できずに高血糖になっていた可能性もある。

首や肩の筋肉が過緊張の状態だったのは、骨格の不安定さから頭部の重さを支えきれずに筋肉を硬直させているよくあるケースである。

また中部胸椎や下部胸椎では、膵臓や副腎といったホルモン分泌器官と密接な関係がある。ホルモンの分泌は、多すぎても少なすぎても体にとっては異常をきたしてしまう。

一般的に、一度破壊されてしまったランゲルハンス島の機能は二度と戻ることはないとされており、今回のケースに関しても実際に医師からは「一生、インスリン注射は手放せない」と言われていた。

交感神経支配の領域でサブラクセーション(根本原因)があったことで、各ホルモン分泌器官と脳の連携が取れなくなり、高血糖や低血糖といった血糖値の乱上昇/乱下降に繋がっていたと考えられる。

また腰痛やふくらはぎのつり、張り感やだるさに関しては腰の神経に負担がかかっていたものと考えられる。

アジャストメントによりサブラクセーションが取り除かれ、体の情報が脳へ届いたため正しい量のホルモンが分泌され、血糖値の安定に繋がったと考えられる。

一般的には二度と回復しないといわれている症状でも、体表温度検査やレントゲン評価といった科学的で客観的な検査方法を取り入れて、根本原因であるサブラクセーションを特定することの重要性が証明できる症例である。

※この症例は、院長の前田一真先生が東京・銀座・新橋にある塩川カイロプラクティック治療室にて担当した症例です。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

症例一覧へ戻る
pagetop