学校や仕事を休むほどの生理痛が改善!薬に頼らず快適に過ごせるように

学校や仕事を休むほどの生理痛が改善!薬に頼らず快適に過ごせるように

毎月の激しい痛みが軽減!生理痛の根本原因にアプローチしたケアとは?

20代女性
来院に至った経緯
仕事はデスクワークが中心で、一日中座っていることが多い。長時間同じ姿勢を続けることで、肩こりや腰の重だるさを感じることもあり、仕事終わりには体が固まったような感覚になることがよくある。

生理痛は中学生の頃からひどく、お腹を締め付けられるような激しい痛みがあり、時には学校を休まざるを得ないほどだった。痛みが強い日は、横になっていないと耐えられないこともあり、日常生活に支障をきたすことが多かった。そのため婦人科を受診し、医師の勧めで低用量ピルを服用していた時期もある。ピルを服用することで痛みは多少軽減されたものの、完全に消えることはなく、生理のたびに憂鬱な気分になっていた。

現在は、生理痛の前兆として腹痛が起こりそうだと感じたら、すぐに市販の痛み止めを服用し、なんとか乗り切っている。しかし、それでも痛みが強いときには仕事を休まざるを得ず、業務への影響が気になることもあった。

また、長年痛み止めを飲み続けていることに対する不安もあり、このまま薬に頼り続けていいのかという疑問を持つようになった。根本的に体を改善する方法はないかと考え、インターネットで情報を調べるうちにカイロプラクティックの存在を知る。特に、自律神経やホルモンバランスに対してアプローチできるという点に興味を持ち、横浜方面で施術を受けられる場所を探し、今回の来院に至った。


【神奈川県横浜市から来院】
初診の状態
  • 01

    仙骨全体の浮腫感

  • 02

    右仙腸関節の可動域制限

  • 03

    腰部脊柱起立筋の筋緊張

  • 04

    右上部頚椎の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、右仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、骨盤と上部頚椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また骨盤と上部頚椎に強い浮腫が確認された。

レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD4レベルで骨盤の傾きが確認された。首の椎間板の段階は、それほど慢性的なところは確認されなかったが、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。
初期集中期の段階では週1回のケアから開始した。

2週目(2回目のアジャストメント)には、仙骨翼の浮腫感は残存しているが、腰部脊柱起立筋の筋緊張の軽減を確認した。腰、骨盤周りの重だるさが軽減し、歩行が楽になったと話されていた。

4週目(4回目のアジャストメント)には、 月経時に生理痛によるお腹の痛みははあったが、痛み止めを服用せず
過ごせた。

12週目(9回目のアジャストメント)には、 生理痛はあったがほとんど気にならない痛みだったと話されていた。
仙骨部全体にみられた浮腫感は範囲が軽減してきた。腰部脊柱起立筋の筋緊張も緩和し、デスクワークをしていても以前より腰痛が発症しなくなった。

現在は、ほとんどの症状が落ち着いたが、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の生理痛は、自律神経のバランスが乱れたことが原因であったと考えられる。

生理痛は、女性ホルモンの分泌バランスの乱れと密接に関係してる。特に、生理前に女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの分泌が低下することでプロスタグランジンというホルモンが増加する。プロスタグランジンは、子宮の収縮を促進し経血を外に排出する役割を持っている。しかし、このプロスタグランジンが過剰に分泌されることで子宮の収縮が強くなりすぎ、結果的に生理痛が強くなることがあります。

さらに、自律神経のバランスが乱れることで、生理痛が悪化する場合もある。交感神経が過剰に働くと子宮の収縮が強まりすぎて痛みが増します。交感神経は「戦うか逃げるか」の反応を司り、ストレスや緊張状態が続くと過剰に活性化し体が緊張しやすくなります。これが生理痛の原因を一層強化することがあります。

副交感神経の機能が低下している場合、サブラクセーション(神経のずれや圧迫)が原因となり、血行が悪化します。副交感神経はリラックスした状態を作り出し、体の回復や修復を促進する働きがあります。これが正常に働かないと体の代謝機能や排毒作用が低下し、ホルモンの調整がさらに難しくなり、結果的に生理痛やその他の婦人科系の症状が慢性的に続くことがある。

自律神経の調整がうまくいくことで交感神経と副交感神経のバランスが整い、プロスタグランジンの過剰分泌が抑えられるとともに、血行が改善され、体の代謝やホルモンバランスが正常に戻ることが期待されます。これにより生理痛を軽減させることに繋がると考えられる。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、脳と体の情報伝達である神経のサイクルが正常に働いた結果、生理痛の改善に繋がったと考えられる。

毎月来る生理痛に悩んでいたが、神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。
学校や仕事を休むほどの生理痛が改善!薬に頼らず快適に過ごせるように
中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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