体のゆがみ、背中の肌荒れ

体のゆがみ、背中の肌荒れ

足関節捻挫、肉離れを起こしやすく、足部の痛みなど下肢の怪我

50代男性
来院に至った経緯
姿勢、身体のゆがみが以前から気になっていっていた。右奥歯で1本永久歯が生えてこないのもあり、噛み合わせも悪く、身体が歪みにも影響があるように感じる。

バスケットボールが趣味で最低でも週に1回は練習をしているが、以前より右肩が下がって後ろに傾いている感覚が強く、バスケットのパフォーマンスにも影響が出ているように感じた。またバスケットをプレーしていると右膝に痛みが出るようになり、それ以外でも足関節捻挫、肉離れを起こしやすく、足部の痛みなど下肢の怪我が続き、バスケを思うようにプレーできなかった。

また背中から臀部にかけての肌荒れが気になっていた。半年間、漢方を飲んだこともあったが、少しは改善された感覚はあったものの、望んでいる結果とは程遠かった。

昔から整体など通ってはみたものの、どれも根本原因の改善とは違うなと感じていた。

そんなとき知人の紹介で来院されることとなった。カイロプラクティックは初めてだったので根本原因へのアプローチという部分が気になり、ケアを受けることを決意し来院された。

【神奈川県横浜市中区からご来院】
初診の状態
  • 01

    右脊柱起立筋の過緊張

  • 02

    右仙腸関節の可動域制限

  • 03

    右上部頚椎の可動域制限

経過と内容
初診時の状態は、右脊柱起立筋の過緊張、右頸部周辺筋肉の過緊張、右仙腸関節、上部腰椎、右後頭骨の可動域制限が確認された。温度検査では、上部腰椎と、骨盤部に明らかな温度の誤差が確認された。

レントゲン評価では、椎間板の段階は慢性的なD4→D5の段階と評価した。上部腰椎は、第1腰椎に椎骨の変形がみられ、本人に以前、転倒や交通事故などの外傷の確認をしたところ既往歴がなかったため、慢性的に変形してきたものと確認。本来であれば週3回のケアが望ましいが、スケジュールの都合上週1回のケアから開始した。

2週目(2回目のアジャスト)では、骨盤部の浮腫感の軽減等みられた。

7週目(6回目のアジャスト)には、右脊柱起立筋の筋緊張、骨盤部の筋緊張の軽減を確認。肌のニキビのような症状荒れの改善もみられる。

10週目(9回目のアジャスト)には、バスケットボールの練習でも体格の良い選手と競った時に以前より、当たり負けしなくなった。
11週目(10回目のアジャスト)には、骨盤部の浮腫感や背中の筋緊張など、良好な状態を維持できている。

治療を受け出してから、以前にも増してバスケットボールへの意欲出てきた。肌の状態も経過良好で、現在では2週間に1度のカイロプラクティックケアを継続している。

考察
自覚症状のある体のゆがみ感は、土台である骨盤のバランスの乱れからと考えられる。人間の土台である骨盤のバランスが乱れたことで、下肢の違和感も感じやすい状態となっていた。

初診時に骨盤と上部頸椎の可動域制限が強く見られたため、副交感神経からアプローチした。アジャストメントで神経の流れが整い始めた結果、下痢症状の改善につながった。また骨盤の神経機能が正常に働くことによって、骨盤周りの筋肉が正常に働くようになった結果、体のバランスや姿勢がしっかりと保てるようになったと考えられる。

肌荒れはケミカルバランスの乱れが原因である場合が多い。土台である骨盤の乱れから肝臓や副腎といった排毒機能をもった臓器に過度な負担がかかり、体内の毒素が蓄積されていたためと考えられる。土台が安定してきて各臓器につながっている神経機能が改善された結果、肌荒れの改善にもつながったものと思われる。

この症例は骨盤と上部頸椎という副交感神経部位に絞ってアジャストメントを継続していった。神経系を絞ってアプローチすることが重要だと分かる症例である。

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持ち、日本で最も歴史あるカイロプラクテック学校「シオカワスクール」のセミナーを受講。勉強していく中で、カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、カイロプラクティックの世界へ飛び込むことを決意。

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