むくみ(腰痛、下肢の痺れ、下半身の冷え性)

むくみ(腰痛、下肢の痺れ、下半身の冷え性)

脚のむくみや脚の冷えが解消された!

30代女性
来院に至った経緯
社会人になってから10年間ずっとデスクワークをしており、その影響か腰痛が慢性的にあった。また社会人3年目くらいから、脚全体にずっと不快感があった。

脚の不快感は徐々に症状となって表れた。最初は夜、寝ているときに両方のふくらはぎがつって夜中に目を覚ましてしまうようになった。また夜中に目を覚ますと膝から下がキンキンに冷え切っていた。会社の先輩から下半身を冷やすと良くないとアドバイスをもらい、サウナやホットヨガなどに通ったが、まったく改善されなかった。

社会人4年目を迎えると、何か脚全体が重だるいなと感じる日が多くなった。上司の退職祝いで職場全体の飲み会を行った。元々、お酒は強くなかったので、ほんの少しだけお酒を飲んだ。飲み会が終って立ち上がろうとすると、足全体がパンパンに腫れていて立ち上がれなかった。

その日は靴も履けないほど足が腫れていて、翌朝起きても治っていなかったため、病院へ行くと酷いむくみだと診断された。医師からはしばらく安静にしてくださいと言われ、会社も1週間休むことになった。

仕事に復帰しても、ほぼ毎日のように夕方になると顕著に両足がむくむようになった。むくむ箇所は両方のふくらはぎと足首周りがむくんでしまい、夕方以降に一度靴を脱ぐと痛くて靴を履けないほどむくんでしまった。

その状態で約5年間生活を送っていたが、ある朝起きると両足の足底に痺れを感じるようになった。その日は、そのまま出社したが歩いて足が地面につくたびに、長時間正座をしたあとのようにジーンと痺れていた。

病院以外にも、整体院や針鍼灸院に通ってみたが、脚のむくみはまったく治らず、次第に足の痺れを強く感じるようになった。社会人になって以降、ずっとある慢性的な腰痛も日増しに強く感じるようになった。

ある日、大学生時代の友達と会うと「あんた、下半身だけすごく太った?」と言われた。たしかに上半身の服のサイズは大学生時代とまったく変わらないのに、下半身は昔のズボンは入らないなと思った。その友達に足のむくみのことを相談すると、「ここの先生すごいから一度行ってみたらいいよ!」と当院を紹介された。

カイロプラクティックは受けたことがないし、怖いイメージしかなかったので調べてみるとYoutubeで塩川満章先生という人の動画が出てきた。こんなすごい人がいるのかと思って、それから紹介された当院のHPを見ると、院長の前田先生がたまたまYoutubeで見た塩川先生のお弟子さんだということを知った。これは運命かもしれないと思い、Youtubeで見た塩川先生のお弟子さんなら大丈夫だと安心されて当院に来院された。

【神奈川県横浜市西区から来院】
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    腰部起立筋の過緊張

  • 03

    左後頭部の強い浮腫感

経過と内容
初診時の状態では、左の仙腸関節に明らかな可動域制限があった。また腰部起立筋と左後頭部が過緊張の状態だった。

体表温度検査では、骨盤部と上部頸椎に明らかな左右の温度の誤差があった。

レントゲン評価では、腰部の椎間板の段階は慢性的なD4レベルで重度の骨盤の傾きも確認されたため、初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

3週目(3回目のアジャストメント)には、慢性的になっていた腰痛が仕事終わりでも楽に感じるようになった。また足のむくみが少し楽になったように感じた。これまで夕方以降に靴を脱ぐと痛くて履けないほどむくんでしまっていたのが、明らかに楽になった。

6週目(6回目のアジャストメント)には、腰痛はほとんど気にならなくなった。また本人も忘れていたほど両足の足底に出ていた痺れはまったく感じなくなり、夜足がつって起きるということもなくなった。この段階でケアのペースを2週間に1度に広げることができた。

10週目(8回目のアジャストメント)には、脚の冷えをあまり感じなくなった。これまではサウナやホットヨガに入ってもすぐに冷えてしまっていたが、お風呂で一度温めると夜寝るときも足が温かいと感じるようになった。

16週目(11回目のアジャストメント)には、足のむくみは顕著に減っていて、自分でも足首やふくらはぎが細くなったなと思った。実際に鏡で見る自分の姿も下半身が痩せて見えた。気のせいかなとも思ったが、職場の先輩から脚細くなった?と言われて死ぬほど嬉しくなった。

現在は、足のむくみもすっかり落ち着いたが、二度と同じ思いをしたくないとケアのペースを1か月に一度に広げてカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回のむくみの原因は、骨盤の可動域制限によって腰部全体の配列が乱れ、骨盤部や腰部から下半身に伸びる神経に必要以上の負荷が掛かっていたこと。また骨盤部と上部頸椎というどちらも副交感神経支配の部位に負荷が掛かっていたために自律神経のバランスが乱れたことが原因だと考えられる。

下半身への血流やリンパの流れを決めているのはすべて神経である。下半身の神経は腰部や骨盤部から広がっているが、同部位の神経に負担がかかることで血管の拡張/収縮が上手くいかなくなり、血液やリンパの流れが滞っていたのだろう。

むくみや下半身の冷えのみならず、慢性的に腰痛を感じていたり、下半身に痺れを感じていたりと、足がつったりと、長期間にわたって腰部や骨盤部の神経に負荷が掛かっていたものと考えられる。

また、むくみは自律神経が大きく関係している。むくみの原因となりうる臓器は、心臓、腎臓、肝臓、甲状腺、卵巣など多岐にわたるが、これらの臓器をコントロールしているのは自律神経の働きによるものとなる。

アジャストメントによりサブラクセーションが取り除かれ、体の情報が脳へ届いたため自律神経のバランスが整った結果、腰痛や下肢のしびれだけでなく、下半身のむくみや冷えの改善に繋がったと考えられる。

今回は靴も履けないほどのむくみが主訴だったが、どのような症状であったとしてもサブラクセーション(根本原因)を取り除き、体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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