赤ちゃんの便秘はなぜ起こるのでしょうか?│毎日出ないのが当たり前だと思っていませんか?
赤ちゃんの便秘で悩まれている親御さんは少なくありません。
「3~4日に一度しか出ないけれど大丈夫なのかな。」
「毎日出なくても赤ちゃんはこんなものと言われた。」
「水分や食事を工夫してもなかなか改善しない。」
「浣腸や薬に頼る生活を続けていて、このままでいいのだろうか。」
このような不安を抱えながら、毎日お子さんの様子を見守っている方も多いのではないでしょうか。
便秘というと、「水分不足」や「食物繊維不足」、「腸の動きが弱いこと」が原因として挙げられることが一般的です。もちろん、それらが関係している場合もあります。
しかし、本当にそれだけなのでしょうか。
私たちの身体は、脳・神経・筋肉・内臓などが互いに連携しながら働いています。そのため、便秘も腸だけに目を向けるのではなく、身体全体の働きという視点から考えることが大切だと私たちは考えています。
このコラムでは、赤ちゃんの便秘はなぜ起こるのか、そして当院ではどのような考え方で身体を評価しているのかについて解説していきます。
■赤ちゃんの便秘はなぜ起こるのでしょうか?
赤ちゃんの便秘は決して珍しいものではありません。特に離乳食が始まる時期や生活リズムが変化する時期には、便秘で悩む赤ちゃんが多くみられます。
一般的に便秘とは、「何日間便が出ていないか」だけで判断するものではありません。排便の回数だけではなく、便が硬くて出しにくい、排便時に強くいきむ、お腹が張って苦しそうにしている、排便時に泣いてしまうなど、排便に伴う様々な症状も含めて判断することが大切です。
赤ちゃんの便秘が起こる原因としては、水分不足や食物繊維不足、離乳食への切り替え、運動量の変化、排便習慣など、さまざまな要因が考えられています。成長の過程では腸の働きも少しずつ変化していくため、一時的に便秘になってしまうことも珍しくありません。
また、便秘が続くことで便が硬くなると、排便時に痛みを感じるようになります。一度「うんちをすると痛い」という経験をすると、赤ちゃんは無意識のうちに排便を我慢するようになり、その結果さらに便が硬くなってしまうという悪循環に陥ることもあります。
そのため、小児科では水分摂取や食事内容の見直し、生活習慣の改善に加え、必要に応じて整腸剤や浣腸、便を柔らかくする薬などが用いられることがあります。これらは排便を促し、つらい症状を和らげるためには非常に大切な方法です。
しかし、その一方で、「食事に気を付けているのに改善しない」「薬を使っている間は出るけれど、やめるとまた便秘になってしまう」と悩まれる親御さんも少なくありません。
では、赤ちゃんの便秘は本当に腸だけの問題なのでしょうか。
私たちの身体は、一つの臓器だけが独立して働いているわけではありません。腸もまた、身体全体の仕組みの中で働いています。次の章では、便秘を「腸」だけではなく、「身体全体」という視点から考えてみたいと思います。
■赤ちゃんの便秘は本当に腸だけの問題なのでしょうか?
赤ちゃんの便秘というと、多くの方は「腸の動きが悪いから便が出ない」と考えるのではないでしょうか。
もちろん、腸の働きは便秘と深く関係しています。しかし、ここで一つ考えていただきたいことがあります。
腸は、本当に自分だけの力で動いているのでしょうか。
私たちは食事をするたびに、食べ物は胃から腸へ送られ、栄養や水分が吸収され、不要になったものが便として排出されます。この一連の流れを、私たちは意識してコントロールしているわけではありません。
眠っている間も腸は休むことなく働き続け、食べ物を運び、消化・吸収を行っています。
これは、腸が勝手に働いているからではありません。
腸をはじめとする内臓の働きは、自律神経によって24時間休むことなくコントロールされています。そして、その自律神経を統合し、身体全体へ指令を送っているのが脳です。
つまり、排便という一つの働きも、「腸だけ」で完結しているわけではありません。身体から神経を通して送られてくる情報を脳が受け取り、その情報をもとに必要な指令を送り返すことで、腸は本来のリズムで働いています。
そのため、便秘を考えるときには、「腸そのもの」に目を向けるだけではなく、「腸をコントロールしている仕組み」にも目を向ける必要があります。
実際に、「水分をしっかり摂っている」「食事にも気を付けている」「薬を飲めば便は出るけれど、やめるとまた便秘になる」という赤ちゃんも少なくありません。
もちろん、それだけで「腸に原因はない」と言うことはできません。しかし、腸だけでは説明できないケースがあることも、日々の臨床では数多く経験しています。
私たちの身体は、それぞれの臓器が独立して働いているのではなく、脳・神経・筋肉・関節・内臓などが互いに情報をやり取りしながら、一つの身体として機能しています。
だからこそ当院では、便秘という症状だけを見るのではなく、「なぜ脳はそのような身体の状態になっていると判断しているのか」という視点を大切にしています。
では、身体全体を評価するカイロプラクティックでは、赤ちゃんの便秘をどのように考えているのでしょうか。次の章では、当院が神経の働きを重視している理由について解説していきます。
■神経の働きを整え、「治るチカラ」を支えることがカイロプラクティックの役割です
ここまでお読みいただくと、なぜ当院が便秘という症状だけではなく、身体全体の状態を大切に考えているのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
赤ちゃんは、自分で「お腹が張っている」「便が出そうなのに出ない」と身体の状態を言葉で伝えることはできません。しかし身体の中では、脳と神経が24時間休むことなく情報をやり取りしながら、呼吸、心臓の働き、消化、吸収、排便など、生命活動のすべてをコントロールしています。
つまり、排便も腸だけが独立して行っている働きではありません。身体の情報が神経を通して脳へ正しく伝わり、脳がその情報をもとに適切な指令を送り返すことで、腸は本来のリズムで働くことができます。
カイロプラクティックで行うことは、便を出したり、腸を直接動かしたりすることではありません。神経の働きを妨げているサブラクセーション(神経伝達の阻害)を丁寧に評価し、必要な箇所へアジャストメントを行うことで、身体から脳へ情報が届きやすい状態をつくることです。
身体から正しい情報が脳へ届けられれば、脳はその情報をもとに身体全体のバランスを判断し、それぞれの器官へ必要な指令を送り続けます。私たちの役割は、その情報伝達が本来どおり行われるようサポートすることであり、赤ちゃんに代わって身体を治すことではありません。
もちろん、赤ちゃんの便秘では水分や食事、生活習慣などが関係していることもあります。そのため、それらを見直すことはとても大切です。しかし、それだけでは改善しない場合には、神経の働きという視点から身体全体を評価することも重要だと私たちは考えています。
便秘という結果だけを見るのではなく、「なぜ便秘という状態になっているのか」という身体全体の働きを評価すること。それが当院のカイロプラクティックです。
赤ちゃんの身体を成長させ、腸を働かせ、規則正しい排便リズムを維持しているのは、私たちカイロプラクターではありません。赤ちゃん自身が生まれながらに持っている「治るチカラ」です。私たちはその力を100%信じ、尊重しています。
その「治るチカラ」が最大限に発揮できるよう神経の働きを整え、身体から脳へ正しい情報が届けられる環境をつくること。それが、私たち前田カイロプラクティック藤沢院が創業以来、一貫して大切にしているカイロプラクティック哲学です。
同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ実際の症例もご覧ください。
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。
シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。


