腰痛でお悩みだった方の症例報告3選│同じ腰痛でも原因は一人ひとり違います
「朝起きたときから腰が重く、何年も慢性的な腰痛が続いている。」
「腰椎椎間板ヘルニアと診断され、腰痛だけではなく脚のしびれまで繰り返している。」
「イスに座っているだけでも腰が痛くなり、仕事を続けることさえつらい。」
「腰痛」と一言でいっても、その現れ方や日常生活への影響は人によって大きく異なります。
医療機関を受診すると、腰椎分離症や腰椎椎間板ヘルニアなど、画像検査によって腰の状態について診断を受けることもあります。こうした診断や画像検査は、身体の状態を把握するうえで非常に重要です。
しかし、同じ「腰痛」という症状があっても、そこに至るまでの経緯や身体にかかってきた負担、実際に身体で起きている問題まで同じとは限りません。そのため、症状名や診断名だけではなく、一人ひとりの身体の状態を詳しく確認することが大切です。
今回ご紹介するのは、実際に当院へ来院された腰痛でお悩みだった3名の患者様です。
一人目は、腰椎分離症と診断され、10年以上にわたって慢性的な腰痛に悩まされていた方。
二人目は、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、繰り返す腰痛と脚のしびれに悩まされていた方。
そして三人目は、短時間イスに座ることさえ難しいほどの腰痛と右脚のしびれによって、仕事にも大きな支障が出ていた方です。
3名とも「腰痛」という共通した悩みを抱えていましたが、来院までの経緯や検査によって確認された身体の状態、そしてケアを続ける中でみられた変化はそれぞれ異なっていました。
このコラムでは、腰痛でお悩みだった3名の実際の症例をご紹介しながら、同じ腰痛でも身体で起きている問題が一人ひとり異なる理由について解説していきます。
■腰椎分離症と診断され、10年以上慢性的な腰痛に悩まされていた症例
一人目は、腰椎分離症と診断され、10年以上にわたって慢性的な腰痛に悩まされていた50代の女性です。長年腰痛を抱えながら生活していましたが、5年ぶりに歩けないほどの激しい腰痛を発症し、「いよいよ手術しかないのか」と考えるほど不安を抱えていました。
当院で身体を詳しく検査すると、腰椎5番の分離という画像上の所見だけではなく、右仙腸関節の明らかな可動域制限、下部腰椎から骨盤部にかけての体表温度の左右差、浮腫、腰部起立筋の過緊張などが確認されました。
そこで、「腰椎分離症だから腰椎5番だけに問題がある」と考えるのではなく、複数の検査結果からサブラクセーションを見極め、神経機能を整えることを目的としてカイロプラクティックケアを開始しました。
ケアを継続する中で、朝起き上がる際の痛みや歩行時の不安感などに少しずつ変化がみられました。その後は仕事中の動作や夜間の寝返りも楽になり、最終的には腰痛も落ち着き、久しぶりに家族とのウォーキングを楽しめるまでになりました。
この症例では、腰椎5番の「分離」という構造そのものがなくなったわけではありません。それでも、診断名や画像上の所見だけで判断するのではなく、その方の身体で実際に何が起きているのかを詳しく評価することで、身体の状態には変化がみられました。
この方の詳しい来院経緯や検査結果、カイロプラクティックケアによる経過については、以下の症例報告で詳しくご紹介しています。
■腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛と脚のしびれを繰り返していた症例
二人目は、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、繰り返す腰痛と左脚のしびれに悩まされていた30代の男性です。腰痛は次第に慢性化し、ある日、荷物を持ち上げた際に激痛が走り、MRI検査で腰椎4番と5番の間に椎間板ヘルニアが確認されました。
強い腰痛が落ち着いたあとも、左太ももからふくらはぎにかけてのしびれや重だるさが残り、30分以上同じ姿勢で座ることも難しい状態でした。「またあの激痛が来るのではないか」という不安から常に腰をかばうようになり、仕事にも影響が出ていました。
当院で身体を詳しく検査すると、椎間板ヘルニアという画像上の所見だけではなく、左仙腸関節の明らかな可動域制限、骨盤部の体表温度の左右差、浮腫、腰部起立筋や殿筋の過緊張などが確認されました。
そこで、突出している椎間板だけに着目するのではなく、複数の検査結果からサブラクセーションを見極め、神経機能を整えることを目的としてカイロプラクティックケアを開始しました。
ケアを継続する中で、朝起き上がる際の腰痛や左脚のしびれに少しずつ変化がみられました。その後は長時間のデスクワークでも腰の重だるさや脚のしびれを感じにくくなり、最終的には「腰をかばうことを意識しなくても自然に動ける」と話されるまでになりました。
一人目の方には腰椎分離症が確認されていましたが、この方には腰椎椎間板ヘルニアという異なる画像上の所見があり、左脚のしびれも現れていました。同じ「腰痛」であっても、症状が現れるまでの経緯や、検査によって確認される身体の状態は一人ひとり異なります。
この方の詳しい来院経緯や検査結果、カイロプラクティックケアによる経過については、以下の症例報告で詳しくご紹介しています。
▶ 腰椎椎間板ヘルニアによる繰り返す腰痛と脚のしびれの詳しい症例報告はこちら
■短時間も座れない腰痛と右脚のしびれで仕事にも支障が出ていた症例
三人目は、短時間イスに座るだけでも腰に痛みが出てしまい、右脚のしびれにも悩まされていた40代の男性です。数か月前から腰痛が徐々に強くなり、デスクワーク中に同じ姿勢で座り続けることが難しく、仕事中に何度も立ち上がったり、姿勢を変えたりしなければならない状態でした。
さらに、歩行時にも腰痛や右脚のしびれが現れるようになり、夜間には寝返りの痛みで目を覚ますこともありました。整体や鍼治療を受けても一時的に楽になるだけで、「このままでは仕事を続けるのが難しくなるのではないか」という不安を抱えて当院へ来院されました。
当院で身体を詳しく検査すると、右仙腸関節の明らかな可動域制限、右仙骨翼の浮腫、腰部起立筋の過緊張、骨盤部の体表温度の左右差などが確認されました。また、レントゲン評価では腰部の椎間板に慢性的な変性がみられ、重度の骨盤の傾きや腰椎の過前弯も確認されました。
そこで、痛みやしびれが出ている場所だけを見るのではなく、複数の検査結果からサブラクセーションを見極め、神経機能を整えることを目的としてカイロプラクティックケアを開始しました。
ケアを継続する中で、短時間で現れていた腰痛や歩行時の右脚のしびれに少しずつ変化がみられました。その後は仕事中に何度も立ち上がることも減り、長時間座って仕事を続けられるようになりました。右脚のしびれや夜間の痛みも落ち着き、最終的には仕事や日常生活に支障のない状態が維持されるようになりました。
これまでご紹介した3名は、いずれも「腰痛」という共通した悩みを抱えていました。しかし、腰椎分離症が確認されていた方、腰椎椎間板ヘルニアと脚のしびれがあった方、そして右仙腸関節を中心に問題が確認された方と、来院までの経緯や身体の状態はそれぞれ異なっていました。
この方の詳しい来院経緯や検査結果、カイロプラクティックケアによる経過については、以下の症例報告で詳しくご紹介しています。
▶ 短時間も座れない腰痛と右脚のしびれによる仕事への支障の詳しい症例報告はこちら
■同じ腰痛でも、その人の身体で起きている問題は一人ひとり違います
今回ご紹介した3名の患者様は、いずれも「腰痛」という共通した悩みを抱えていました。しかし、腰椎分離症と診断されていた方、腰椎椎間板ヘルニアによる脚のしびれを伴っていた方、短時間座ることさえ難しい腰痛と右脚のしびれに悩まされていた方と、その症状の現れ方や来院までの経緯はそれぞれ異なっていました。
そして、当院で詳しく検査を行うと、画像上の所見だけではなく、仙腸関節の可動域制限や体表温度の左右差、浮腫、筋肉の過緊張など、身体に確認された状態も一人ひとり異なっていました。
だからこそ当院では、「腰痛だから腰を施術する」という考え方はしていません。レントゲン評価、視診、静的触診、動的触診、体表温度測定などを組み合わせながら身体全体を詳しく評価し、その人の神経の働きを妨げているサブラクセーションを見極めることを大切にしています。
カイロプラクターが腰痛を直接治しているわけではありません。必要な箇所へアジャストメントを行うことで神経の働きを整え、脳と身体との情報交換が適切に行われる環境をつくる。そして、その人自身が生まれながらに持っている「治るチカラ」が最大限に発揮できる状態を目指すことが、カイロプラクティックの目的です。
「腰椎分離症だから仕方がない。」
「椎間板ヘルニアがあるから、この腰痛とは一生付き合っていかなければならない。」
「長年腰痛が続いているから、もう良くならない。」
診断名やこれまでの経過だけで、ご自身の身体の可能性まで決めつける必要はありません。
同じ腰痛でも、その人の身体で起きている問題は一人ひとり違います。だからこそ前田カイロプラクティック藤沢院では、症状や診断名だけを見るのではなく、「その人自身の身体を診ること」を何よりも大切にしています。
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。
シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。


