2026.06.06

知っておきたい「男性の更年期」と自律神経のサイン

カテゴリ: 健康通信
知っておきたい「男性の更年期」と自律神経のサイン

更年期障害といえば女性特有のものというイメージが強いかもしれませんが、実は近年、40代から50代以降の男性のあいだでも原因不明の心身の不調に悩まされる方が増えています。

「最近どうしてもやる気が出ない」「休んでも疲れが抜けない」「ささいなことでイライラしてしまう」といった変化を感じながらも、多くの男性が「年齢のせいだから」「自分の心が弱いせいだ」と一人で抱え込んでしまいがちです。

しかし、その辛さは根性論や歳のせいではなく、男性ホルモンの変化と自律神経の乱れが引き起こしている「男性の更年期」のサインかもしれません。

今回のコラムでは、その仕組みと根本から健やかさを取り戻すヒントについてお話ししていきます。

■ 男性の更年期を引き起こす、テストステロンと自律神経のデリケートな関係

男性の更年期は、一般的に「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンの分泌量が減少することで起こります。女性のように閉経を機に急激に減少するわけではなく、加齢や日々の過度なストレス、環境の変化などによって、なだらかに、しかし確実に減少していくのが特徴です。

このテストステロンは、筋肉や骨を強く保つだけでなく意欲や決断力、心の安定を維持するためにも欠かせない重要なホルモンです。

さらに重要なのは、ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部という場所が、体を24時間守っている「自律神経のコントロールセンター」でもあるという点です。男性ホルモンのバランスが崩れると、脳の同じ場所にある自律神経のセンターも大きな影響を受け、大パニックを起こしてしまいます。その結果、急に汗が出たり、夜眠れなくなったり、感情のコントロールが難しくなったりといった自律神経の乱れによる様々な更年期症状が現れるようになります。

■ カイロプラクティックは、ホルモンと自律神経の「通り道」を整えるケアです

男性の更年期による不調に対して、精神安定剤を飲んだり、栄養ドリンクで一時的にその場をしのいだりするケースは少なくありません。しかし、それは表面的な症状に一時的に対処しているだけで、不調が起きている根本的な原因の解決には至らないことが多いものです。

カイロプラクティックの目的は、ホルモンや自律神経をコントロールしている「神経の働き」そのものを正常に整えることにあります。

自律神経の通り道である背骨や骨盤の動きが、日々のデスクワークや姿勢の崩れ、ストレスによって硬くなっていると、神経の伝達にノイズが混じるようになります。すると、脳からの「ホルモンを適切に分泌しなさい」「自律神経を安定させなさい」という大切な指令が全身にうまく届かなくなってしまいます。背骨を精密に優しくケアすることで、この神経の渋滞が解消され、自律神経が本来の柔軟な働きを取り戻します。その結果、体がストレスやホルモンの変化に対してスムーズに適応できるようになり、辛い症状が根本から和らいでいくのです。

仕事での責任が重くなったり、家庭環境が変化したりする40代以降の男性は、自分の体のSOSを後回しにしがちです。周囲に理解されにくい不調だからこそ、「まだがんばれる」「ただの疲れだ」と我慢してしまうお気持ちはとてもよく分かります。

一時的に症状を抑え込むのではなく、不調の根本にある「神経の働き」に目を向け、お体全体のバランスをスムーズにしていくケアがとても大切です。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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