2025.08.23

更年期と睡眠の質『夜中にトイレで目が覚めるのはなぜ?』

カテゴリ: 健康通信
更年期と睡眠の質『夜中にトイレで目が覚めるのはなぜ?』

更年期に入ると「夜中に何度もトイレで目が覚める」「眠りが浅く朝までぐっすり眠れない」といった悩みを抱える方が増えます。

 

これは単なる年齢のせいではなく、女性ホルモンの低下と自律神経の乱れが複雑に関わっているのです。

 

今回のコラムでは、更年期に夜寝ているとトイレで目が覚めることと自律神経の関係性についてお伝えしていきます。

女性ホルモンの低下と夜間頻尿

エストロゲンは女性の体を守る重要なホルモンで、膀胱や尿道の粘膜・筋肉を健やかに保つ働きをしています。

 

しかし更年期を迎えると、エストロゲンの分泌が急激に減少し、膀胱が過敏に反応しやすくなります。その結果、夜中にトイレに行く回数が増え、睡眠の中断を招きます。

 

女性ホルモンには主に エストロゲン と プロゲステロン があり、それぞれ睡眠や膀胱、体のリズムに影響を与えています。

 

エストロゲンは膀胱や尿道の粘膜・筋肉を保護し、体温や発汗、脳の体温調節中枢にも関与します。更年期に分泌が減ると膀胱が敏感になり、夜間にトイレへ行きたくなる回数が増えます。

 

プロゲステロンは体をリラックスさせ、眠りやすい状態をつくる働きがあります。減少すると眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなります。

 

このように、女性ホルモンは「生理や妊娠に関わるホルモン」だけでなく、膀胱や脳、自律神経と密接につながっているのです。

 

実際に、日本泌尿器科学会の報告では、更年期以降の女性の約半数が夜間頻尿に悩んでいるとされています。

自律神経の乱れと睡眠の質

女性ホルモンは、自律神経のバランスとも密接に関わっています。

 

エストロゲンの減少は交感神経を優位にしやすく、心拍数の上昇、血圧の変動、体温調節の乱れ、発汗などを引き起こします。これにより夜間でも体が“活動モード”のままになり、深い眠りに入りにくくなります。

 

さらに自律神経は膀胱の働きにも関与しているため、交感神経・副交感神経のバランスが崩れると膀胱の収縮リズムも乱れ、夜間頻尿が悪化しやすくなるのです。

睡眠とホルモンの悪循環

夜中に何度も目が覚めると、睡眠の質が下がり、体内リズムを整えるホルモン(メラトニンや成長ホルモン)の分泌が不十分になります。するとさらにホルモンバランスが乱れやすくなり、疲労感や気分の落ち込みが強くなるという「悪循環」が生まれます。

 

夜中に目が覚めることで睡眠の質が低下すると、メラトニンや成長ホルモンの分泌も乱れます。これによりホルモンバランスがさらに崩れ、疲労感や気分の落ち込みが強まる「悪循環」が生じます。研究でも、睡眠障害が更年期女性の生活の質を大きく下げることが報告されています。放置せず対策をとることが重要とされています。

カイロプラクティック・ケア

カイロプラクティックは、背骨や骨盤での負担となっている箇所を調整することで神経系の働きを改善し、自律神経のバランスを整えるサポートが期待できます。

 

特に交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、体がリラックスしやすい状態へ導くことで、睡眠の質の向上につながります。

 

また、海外では更年期障害のケアとして、薬物療法に加え、カイロプラクティックや鍼灸などの補完療法を取り入れる例も増えており、心身の両面からアプローチすることが推奨されています。

 

更年期に起こる「夜中にトイレで目が覚める」「眠りが浅い」といった悩みは、女性ホルモンの低下と自律神経の乱れが深く関わっています。睡眠の質が下がると体も心も十分に休まらず、生活の質に大きく影響します。

 

だからこそ、更年期の睡眠トラブルは「自律神経から整えていくこと」が大切です。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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