2025.10.09

昔よりも早くなっている「初経年齢」 ― 成長のスピードと身体のサイン

カテゴリ: 健康通信
昔よりも早くなっている「初経年齢」 ― 成長のスピードと身体のサイン

初めての生理が早くなってきている?

 

近年、女の子の初経(初めての生理)が始まる年齢が年々早まっているといわれています。
以前は12〜13歳が平均的でしたが、現在では10歳前後で始まるケースも珍しくありません。

 

背景には、栄養状態の向上や生活環境の変化が関係しています。
身体の成長が早まること自体は自然な流れのひとつですが、同時に心や自律神経の発達とのバランスのずれが生じることもあります。このバランスの乱れが、生理痛やPMS(月経前症候群)、情緒の不安定さにつながることも少なくありません。

 

今回のコラムでは、以前よりも早くなってきているといわれる初経と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。

■ このような経験、ありませんか?

・小学生のうちに生理が始まり、心の準備ができていなかった
 ― 周囲の子よりも早く始まって戸惑ったり、恥ずかしさから誰にも相談できなかった。

・生理が始まってから、情緒が不安定になったり、体調を崩しやすくなった
 ― イライラや疲れやすさ、腹痛、頭痛などが増え、学校生活に支障を感じた。

・姿勢の悪さや運動不足が気になっていたが、成長とともに生理のトラブルが増えた
 ー 猫背や骨盤の歪みを指摘されたり、冷えやむくみなども感じるようになった。

■ なぜ初経が早くなっているのか?

初経の早まりにはいくつかの要因が考えられます。

 

まず、食生活の変化です。
脂質や糖質の摂取量が増え、体脂肪の増加が早まると、体が「成熟のサイン」としてホルモンを活発に分泌します。

 

次に、生活リズムの乱れです。
夜更かしやスマホ・タブレットの使用時間の増加により、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が減少すると、性ホルモンの分泌リズムが崩れやすくなります。

 

また、現代の子どもたちはストレスにさらされる環境にあります。学業や人間関係などのプレッシャーは、自律神経に影響を与え、ホルモンの働きにも関係してきます。

■ カイロプラクティックから見た「成長とホルモンの関係」

カイロプラクティックでは、背骨と神経の関係をとても大切に考えます。背骨には脳から全身へと指令を送る神経が通っており、姿勢や骨盤のねじれ、バランスが乱れるこによってその神経伝達が乱れると、身体の内側でさまざまな不調が起こりやすくなります。

 

自律神経は、ホルモンの分泌をコントロールしている視床下部・下垂体・卵巣といった内分泌系と密接に関わっており、背骨や骨盤のバランスが崩れると、脳からのホルモン調整のサインが正確に伝わらなくなることもあります。

 

特に、成長期の子どもに多いのが、

 

猫背やスマホ姿勢による、座る姿勢のクセからくる、体育や習い事などでの体の使い方の偏りなど、これらが積み重なることで、骨盤まわりの血流や神経の働きが乱れ、結果としてホルモンのスイッチが早く入ってしまうことも考えられます。

 

カイロプラクティックでは、検査を通して背骨・骨盤・神経のバランスを整え、体が本来持つ自然な成長リズムを取り戻せるようサポートしていきます。神経系・ホルモン系・筋骨格系の連動を回復させることを目的としています。結果として、ホルモンの働きが整い、月経のリズムやPMSの軽減につながっていきます。

 

初経の早まりは、身体が成長しているサインであると同時に、現代の生活習慣や姿勢の変化が大きく関わっている現象でもあります。

 

「まだ子どもだから」と思わずに、子どもだからこそ定期的なケアが大切です。カイロプラクティックは、成長期の体をやさしくサポートし、ホルモンバランスや自律神経の安定を整えるためのケアのひとつに取り入れていきましょう。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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