2025.08.01

女性の体は血糖値に敏感?ールモンバランスと自律神経から見る血糖コントロールの重要性ー

カテゴリ: 健康通信
女性の体は血糖値に敏感?ールモンバランスと自律神経から見る血糖コントロールの重要性ー

日々の疲れやすさ、イライラ、集中力の低下…
それ、血糖値の乱れが関係しているかもしれません。

 

特に女性は、ホルモンバランスの変動や自律神経の影響を強く受けるため、血糖コントロールが心身の健康に直結しています。

 

今回のコラムでは、血糖値と女性ホルモン、自律神経との深い関係性についてお伝えします。

女性ホルモンが血糖値に与える影響

女性ホルモンの中でも、特に関係が深いのがエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

 

・エストロゲンとインスリン感受性

エストロゲンにはインスリン感受性を高める作用があることが知られています。
つまり、血糖値を下げるインスリンの働きを助けるホルモンなのです。
そのため、排卵前(エストロゲンが優位な時期)は比較的血糖値が安定しやすい傾向にあります。

 

・プロゲステロンとインスリン抵抗性

一方、排卵後に増えるプロゲステロンにはインスリン抵抗性を高める作用があり、血糖値が上がりやすくなるとされています。
PMS(生理前症候群)の時期に、甘いものが欲しくなったり、イライラしたりしやすいのもこの影響です。

血糖コントロールと自律神経の関係

血糖値はホルモンだけでなく、自律神経の影響も強く受けます。
特に、交感神経と副交感神経のバランスがカギとなります。

 

・交感神経の優位:血糖値上昇の要因に

ストレスを感じたとき、交感神経が優位になると、副腎からコルチゾールやアドレナリンが分泌されます。これらのホルモンは、肝臓から糖を放出させ、血糖値を上昇させる働きを持ちます。
つまり、ストレス状態=高血糖になりやすい状態です。

 

・副交感神経の働きと血糖安定

リラックスしているときは、副交感神経が優位になり、血糖値の安定に貢献します。
深い呼吸や睡眠、食後の休息は、副交感神経を活性化させる手段です。

ライフステージと血糖の関係

女性はライフステージごとにホルモンバランスが大きく変動します。

思春期・生理周期の変動:血糖変動の感受性が高い

妊娠期:インスリン抵抗性が高まり妊娠糖尿病のリスクが上がる

更年期:エストロゲンの低下によりインスリン感受性が低下し、糖尿病のリスクが上がる

カイロプラクティックとの関係性

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤のバランスを整えることで、脳と全身をつなぐ神経の流れを整え、自律神経のバランスを回復を促すことも目的としています。

 

また、副腎や視床下部に関連する神経ルートへの伝達がスムーズになることで、ホルモン中枢への刺激が正常化され、エストロゲンやインスリンといったホルモン分泌の調整機能が働きやすくなります。

 

実際に多いケースでは、月経前になるとプロゲステロンの増加により血糖が不安定になり、甘いものが欲しくなったり、イライラや眠気が出たりする、いわいるPMSの症状を訴える方も少なくありません。

 

女性にとって、血糖値の安定はホルモンと自律神経のバランスによって大きく左右されます。そして、日常のちょっとした意識やカイロプラクティックのサポートで、それはコントロール可能なものでもあります。

 

心と体が揺らぎやすい女性こそ、「血糖値」と向き合うことが、健やかな毎日への第一歩になるのです。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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