2026.07.01

レントゲンで異常なしと言われたのに痛いのはなぜ?

レントゲンで異常なしと言われたのに痛いのはなぜ?

「レントゲンでは異常ありません。」

病院でそのように言われたものの、腰痛や肩こり、首の痛みなどの症状が続いている。

「異常がないと言われたのに、なぜ痛いのだろう。」「原因が分からないまま、このまま付き合っていくしかないのだろうか。」

このようなお悩みを抱えて来院される方は少なくありません。

しかし、「レントゲンで異常がない」ということと、「身体に何も問題がない」ということは、必ずしも同じ意味ではありません。レントゲン検査はとても重要な検査ですが、身体のすべてを評価することが目的ではないからです。

大切なのは、「異常なし」という結果だけで身体の状態を判断するのではなく、「その検査で何が分かり、何が分からないのか」を正しく理解することです。

今回のコラムでは、レントゲンで異常なしと言われても症状が続く理由と、身体を評価するときに大切な考え方について解説していきます。

 

レントゲンで分かることと分からないことがあります

レントゲン検査は、骨折や脱臼、骨の変形など、骨の状態を確認するために欠かすことのできない検査です。重大な病気や外傷を見つけるためにも非常に重要であり、多くの医療機関で行われています。

しかし、その一方で、レントゲンは身体のすべてを評価するための検査ではありません。例えば、身体がどのように働いているのか、神経がどのように情報を伝えているのか、身体全体がどのような状態なのか。こうした身体の働きそのものを直接評価することはできません。

つまり、「異常なし」という結果は、「レントゲンで確認できる範囲では大きな異常が見つからなかった」という意味です。

「身体は正常です。」

「症状の原因はありません。」

という意味ではないのです。

そのため、レントゲンでは異常が見つからなくても、痛みや違和感などの症状が続くことは決して珍しいことではありません。だからこそ、「異常なしだったから何も問題はない」と考えるのではなく、「レントゲンでは確認できない部分もある」という視点を持つことが大切です。

 

身体は脳と神経の情報伝達によって働いています

私たちの身体は、およそ37兆個もの細胞によってできているといわれています。筋肉や骨、皮膚、内臓など、それぞれの細胞には異なる役割があります。しかし、それぞれが別々に働いているわけではありません。

身体の状態は神経を通じて脳へ伝えられ、脳はその情報をもとに身体全体へ指令を送り続けています。

神経には、感覚神経・運動神経・自律神経があり、それぞれ異なる役割を担っています。感覚神経は、痛みや温度などの情報を身体から脳へ伝えます。運動神経は、脳からの命令を筋肉へ伝え、身体を動かします。自律神経は、呼吸や心臓の鼓動、血液の循環、消化、体温調節、睡眠など、生命を維持するために必要な働きを24時間365日休むことなくコントロールしています。

歩くこと。

呼吸をすること。

食べたものを消化すること。

眠っている間に身体を回復させること。

傷を修復すること。

免疫が働くこと。

これらはすべて、脳と神経による情報伝達によって成り立っています。

もちろん、すべての症状が神経機能だけで説明できるわけではありません。しかし、神経機能へ負担がかかることで、本来持っている身体の働きを十分に発揮できなくなる可能性があります。

そのため、身体の状態を理解するためには、画像だけではなく、身体全体がどのように働いているのかという視点も欠かせません。

 

症状だけでは身体全体の状態は分かりません

私たちは痛みやしびれなどの症状があると、その症状そのものが問題だと考えてしまいがちです。しかし、症状は身体からの大切なサインであり、身体全体で起きていることを知らせてくれている一つの情報でもあります。

例えば、同じ腰痛でも、その背景にある身体の状態は一人ひとり異なります。肩こりや首の痛み、頭痛についても同様です。症状が似ていても、身体の中で起きていることまで同じとは限りません。

だからこそ、身体を正しく評価するためには、一つの情報だけで判断するのではなく、さまざまな角度から身体を確認することが大切です。

前田カイロプラクティック藤沢院では、体表温度検査・視診検査・静的触診・動的触診・レントゲン評価という5つの検査法を組み合わせ、一人ひとりの身体を総合的に評価しています。それぞれの検査には異なる役割があり、一つの検査だけでは分からないことも、複数の検査結果を照らし合わせることで見えてくることがあります。

私たちが大切にしているのは、症状だけを見ることではありません。身体全体で何が起きているのかを丁寧に確認し、本来持っている身体の働きを理解することです。

身体の状態を正しく知ることが、健康への第一歩になるかもしれません。

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が銀座に開院した塩川カイロプラクティックに内弟子として入り、塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事。副院長まで務める。
また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務め、後任の育成にも力を入れている。
2023年5月、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院として、地元である藤沢の地で「前田カイロプラクティック藤沢院」を開院。

シオカワグループの一員として、インサイドアウトの健康文化を日本に根付かせるため、一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくことを使命とし、感謝・感動・希望に溢れる社会の実現を目指している。

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