なぜ女性ホルモンが乱れるのか?すべては「自律神経」と「脳の指令」の乱れから始まる⁉
妊活中の方や生理周期を整えたいという方が、病院の検査などで黄体機能不全(LPD)という言葉を投げかけられることがあります。黄体ホルモンが十分に足りず、子宮の環境がうまく整わない状態を指しますが、ここで多くの方が「私の卵巣や子宮に原因があるんだ」と自分を責めたり、落ち込んだりしてしまいがちです。
しかし、卵巣や子宮そのものが悪いのではなく、本当の原因はそれらをコントロールしている「脳の指令の乱れ」と、密接にリンクしている「自律神経の乱れ」にあることも多いです。
今回のコラムでは、表面的なホルモンの数値だけを追いかけるのを一度お休みして、あなたの体を24時間動かしている神経の働きからお伝えしていきます。
■ 卵巣は指示を待っているだけ。すべての鍵は「脳の指令」が握っています
女性ホルモンは、卵巣が自分の判断で勝手に分泌しているわけではありません。脳の視床下部や下垂体というコントロールセンターから送られてくる、完璧なスケジュール指令を受け取って初めて、卵巣はホルモンを作ることができます。
つまり、LPDという状態は、卵巣の能力が落ちているのではなく命令を出す側である「脳の指令の乱れ」によって引き起こされているケースが非常に多いのです。
日々のストレスや環境の変化、睡眠不足、心身の疲労などが重なると、脳のコントロールセンターに過度な負担がかかります。すると、脳からのホルモン分泌指令そのものが乱れてしまい、結果として卵巣へ正しい命令が届かず必要なホルモンが十分につくれなくなってしまいます。
■ 自律神経の通り道を整えることで、脳からの100%の指令を卵巣へ届ける
さらに、このホルモンの司令塔である脳の視床下部は、24時間私たちの体を守っている「自律神経のコントロールセンター」でもあります。そのため、日々の忙しさで自律神経のバランスが乱れることと、脳からのホルモン指令が狂ってしまうことは、切っても切り離せない関係にあります。
脳から出発した大切な神経の命令は、背骨の中を通り、特に腰の骨や骨盤の骨の間を抜けて卵巣や子宮へと届きます。
骨盤や背骨のバランスの乱れによって大切な神経の通り道に渋滞が起きてしまいます。これでは、いくら脳が指令を出そうとしていても、途中で電波が遮られてしまい、卵巣まで100%クリアに届きません。
カイロプラクティックケアによって背骨や骨盤のバランスを整える目的は、この神経の渋滞を解消することにあります。神経の流れがスムーズになれば、脳からの正しい指令が卵巣へと真っ直ぐ届くようになり、あなたの体が本来持っている自然なリズムを取り戻す土台が整うのです。
■ 目の前の症状を追いかけるのではなく、体全体のつながりに目を向ける
不妊や生理周期の乱れに悩むとき、どうしても足りないホルモンを外から薬で補うといった、表面的な対処に目が向きがちです。もちろんそれが必要な場面もありますが、なぜ脳の指令や自律神経が乱れてしまっているのかという「なぜその不調が起きているのか」を根本からみていくことが、本当の健やかさへの近道になります。
自律神経や脳に大きな負担をかけながらも、自分の体のSOSを後回しにしてしまいがちです。
外側から無理にコントロールするのではなく、脳と神経のつながりを本来の健やかな状態に戻し、あなたの体に備わっている「自らバランスを整えようとするチカラ」を一緒に引き出していきましょう。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。


