2025.11.14

お酒が女性ホルモンに影響する?肝臓とホルモンバランスの深い関係

カテゴリ: 健康通信
お酒が女性ホルモンに影響する?肝臓とホルモンバランスの深い関係

「お酒を飲むと翌日なんだか体が重い」「生理周期が乱れやすくなった気がする」──そんな経験はありませんか?

 

実はその背景には、肝臓と女性ホルモンの密接な関係があります。肝臓は“解毒の臓器”として知られていますが、実はホルモンの代謝にも深く関わっており、飲酒の習慣や肝機能の低下が女性ホルモンのバランスを乱す原因になることがあります。

 

今回のコラムでは、お酒と肝臓、そして女性ホルモンの関係についてお伝えしていきます。

■ 肝臓は“ホルモンの調整役”でもある

肝臓には、体内で不要になったホルモンを分解し、体外に排出しやすい形に変える働きがあります。つまり、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が過剰になった場合、肝臓がそのバランスを整えてくれる“調整役”のような存在なのです。

 

しかし、肝機能が低下していると、使い終わったホルモンが体内に残りやすくなり、月経前に気分が不安定になったり、生理周期が乱れたり、むくみやすくなったりすることがあります。

 

また、女性の中には理由もなくイライラしたり、気分の落ち込みを感じたりする場合もありますが、これも肝臓の代謝機能がうまく働いていないことが一因となることがあります。
このように、ホルモンバランスを整えるうえで、肝臓の健康は欠かせない要素のひとつです。

■ お酒が女性ホルモンに与える影響

アルコールは肝臓で分解されますが、その過程でホルモン代謝の処理能力が一時的に低下します。お酒を飲みすぎると、肝臓がアルコールの分解を優先するため、女性ホルモンを分解する余力がなくなり、結果としてエストロゲンが体内に過剰に残ることがあります。

 

このような状態が続くと、乳腺が張ったり痛みを感じたり、月経周期が乱れたり、更年期症状が強く出たりすることがあります。

 

また、アルコールは自律神経にも影響を与えるため、睡眠の質が下がったり、ストレスホルモンが増えたりして、心身のバランスを崩しやすくなるのです。「少し飲むくらいなら大丈夫」と思っていても、日常的な飲酒の積み重ねが、知らず知らずのうちにホルモンの働きを鈍らせていることもあります。

■ カイロプラクティックで肝臓が働きやすい体に整える

肝臓は右側の肋骨の下にあり、横隔膜の動きや背骨・肋骨のバランスと密接に関係しています。骨盤や背骨の可動性が低下すると自律神経の働きも乱れやすくなり、肝臓周囲の血流やリンパの流れが悪くなり、代謝機能にも影響を与えます。

 

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤での神経の流れに負担となっている箇所を整えることで、肝臓が本来の働きを発揮できる環境をサポートします。

 

自律神経の働きが整うことで肝臓の代謝機能が安定し、ホルモンバランスも自然に整いやすくなります。その結果、「お酒を飲んでも疲れにくくなった」「生理周期が安定してきた」「むくみが減った」と感じる方も少なくありません。

 

女性ホルモンのバランスを保つためには、ホルモンそのものを増やすのではなく、肝臓がしっかりと働ける状態を整えることが大切です。お酒を楽しみながらも、自分の体の声を聞き、カイロプラクティックで体の内側から整えることで、健やかなホルモンリズムを保つことができます。

 

肝臓のケアは、ホルモンバランスを守る第一歩なのです。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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