【赤ちゃんの“なんとなく元気がない”】実は神経のサインかもしれません

「なかなか泣き止まない」「いつも同じ方向を向いている」「夜になると寝つかずにぐずる」「おっぱいやミルクを飲んでもすぐ吐いてしまう」──
そんな赤ちゃんの様子に、不安や戸惑いを感じたことはないでしょうか。
こうした“なんとなく不調”は、生まれつきの体質や一時的な発育過程と片づけられてしまうこともありますが、実は体の内側、つまり神経の働きのアンバランスが関係している可能性があります。
言葉を持たない赤ちゃんは、自分の不調を泣くことでしか伝えられません。だからこそ、親御さんがそのサインを正しく受け止め、早めにケアしてあげることが大切です。
今回は、乳児期にあらわれやすい“見えない不調”の背景と、赤ちゃんに対するカイロプラクティックの役割についてご紹介します。
「なんとなく」の中に隠れている体の声
赤ちゃんの不調は、明確な病気として診断されるわけではなく、「夜泣きがひどい」「吐き戻しが多い」「便秘がち」「抱っこしても落ち着かない」「向き癖がある」といった、はっきりしない状態として現れることが多くあります。
こうした症状は病院で診てもらっても「異常なし」と言われることが少なくなく、親御さんは「成長とともに良くなるでしょう」と様子を見るしかない状況に置かれてしまいがちです。
しかし、こうした“見えない不調”が続いているとき、赤ちゃんの神経系に微細なストレスや混乱が起きている可能性があります。
神経の働きが乱れることで、眠りが浅くなったり、胃腸の機能が低下して便秘や吐き戻しが起こったり、安心感が持てずに常に不機嫌で泣いてしまったりするのです。
一見するとバラバラに見えるこれらの反応も、実はすべて「神経系のアンバランス」という共通の原因でつながっている場合があります。
神経のバランスは赤ちゃんの発育にも大きく関わっている
人間の体は、脳と神経のネットワークによってすべての機能がコントロールされています。とくに自律神経は、活動と回復を切り替える大切な役割を持ち、睡眠・消化・免疫・感情の安定などにも大きく関わっています。
赤ちゃんはこの自律神経系が急速に発達する時期にあり、同時に非常に繊細な状態でもあります。
出産時の姿勢や、産道を通るときに受ける圧力、帝王切開や吸引分娩などの影響、出生後の授乳姿勢や抱き方のクセなど、ほんの小さな刺激でも神経のバランスに影響を与えることがあります。
その結果として、体に現れる“サイン”のひとつが「向き癖」なのです。
カイロプラクティックケアの本場アメリカでは、出産時の外傷により、実に95%赤ちゃんが首を痛めて生まれてくるというデータもあります。
「向き癖」や「いつも同じ方向ばかりを向いて寝ている」「頭の形が片側だけ平らになってきた」といった変化が見られる場合には、首まわりの神経や筋肉のバランスが偏っているサインであることも少なくありません。
これは単に癖の問題ではなく、神経の伝達や発育に影響を与える可能性がある重要な兆候です。
放っておくと、姿勢の左右差や運動の偏りにつながることもあり、早期のケアが大切だと考えられています。
こうした状態が続くことで、赤ちゃん本来の発育力や自己回復力がうまく働かなくなり、不調が慢性化していくことがあるのです。
小児カイロプラクティックが果たす役割
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤からの神経伝達に注目し、神経の流れが適切に保たれているかを確認します。
赤ちゃんへのカイロプラクティックケアでは、年齢や発達段階に応じた評価を行い、最小限かつ的確な刺激で神経系を整えていきます。
神経の働きが安定してくると、深く眠れるようになり、夜泣きやぐずりが改善されることがあります。消化機能のリズムが整うことで、吐き戻しや便秘が落ち着くこともあります。
また、向き癖が軽減し、赤ちゃんが自分から自然に左右を使い分けるようになることで、頭の形や首の動きにも良い変化が見られることがあります。
こうした変化は、薬やマッサージなどの外的な刺激ではなく、赤ちゃん自身が本来持っているイネイト・インテリジェンス(先天性治癒力)が自然に働くようになり、“調整力”や“成長力”が機能しはじめた結果として自然にあらわれてくるものです。
赤ちゃんの未来を支える視点として
赤ちゃんの健やかな成長は、一日一日の積み重ねです。だからこそ、「少し気になる」「なんとなく違う」という違和感を見過ごさず、早めに向き合うことが将来の健康にもつながっていきます。
カイロプラクティックは、症状そのものを押さえ込むのではなく、赤ちゃんが持つ自然な回復力や発育の流れを支えるケアです。
「泣き止まない」「眠らない」「便秘がち」「いつも右ばかり向いている」──
そんな毎日が続いているときは、もしかしたら赤ちゃんの神経がうまく働けていないのかもしれません。病院では「異常なし」と言われたけれど、やっぱり気になる…。
そう感じたそのときこそ、身体がサインを発しているタイミングかもしれません。
ほんの少し視点を変えてみることで、赤ちゃんの毎日が変わるきっかけになることもあります。
\生後1か月からの“赤ちゃんの不調ケア”が注目されています/
夜泣き・便秘・吐き戻し・向き癖──
「成長の過程」と見過ごされがちなそのサイン、
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。