2025.08.06

【そのストレッチ、逆効果かも!?】“柔らかければOK”ではない腰痛との向き合い方

【そのストレッチ、逆効果かも!?】“柔らかければOK”ではない腰痛との向き合い方

「腰が痛いからストレッチをしています」

「固いから、もっと柔らかくしないといけないですよね?」

 

このような言葉を、私たちは日々の臨床で何度も耳にします。

確かに、筋肉を柔らかくすることは一見、良いことのように思えます。しかし、実はそのストレッチ、腰痛を悪化させている可能性があるとしたら──どう感じますか?

 

今回は、「ストレッチ=正解」という思い込みに警鐘を鳴らしながら、神経機能と構造の視点から見た“正しい身体の整え方”についてお話ししていきます。

 

柔軟性を追い求めすぎた身体の“崩壊”

腰痛の患者さんの中には、「とにかく筋肉が硬いから伸ばさなきゃ」と、毎日せっせとストレッチに励んでいる方がいます。しかしその一方で、筋肉は柔らかいのに腰が痛い人も決して少なくありません。

 

これはつまり、「柔らかい=痛みがない」「固い=痛みがある」という図式が、必ずしも成り立たないということを意味します。むしろ、過剰にストレッチを行うことで、神経の伝達バランスが乱れ、筋肉や関節の協調性が崩れてしまうケースすらあるのです。

 

身体にとって大切なのは「柔らかいかどうか」ではなく、神経の指令に応じて、必要なときに、必要なだけ動ける状態にあるかどうか。つまり、機能的な柔軟性(機能性)こそが本質なのです。

 

ストレッチが「効いている感じ」は危険信号?

ストレッチをしていると、「効いてる感じがして気持ちいい」と思うことがあります。しかしその“気持ちよさ”は、神経機能の異常による筋緊張の鈍化だったり、過剰刺激による一時的な感覚のマヒだったりすることも少なくありません。

 

特に、自律神経のバランスが乱れている人は、筋肉の緊張と弛緩のコントロールがうまくできていないことが多く、「伸ばしすぎていること」にすら気づきにくくなっているのです。

 

また、ストレッチ動作そのものに回旋(ひねり)を含む動きが多い点にも注意が必要です。というのも──

 

椎間板は“ねじる動作”に弱い

骨と骨の間にある椎間板は、上下方向の圧力には比較的強い構造をしていますが、回旋ストレス(ひねりの動き)には非常に弱いという性質があります。

 

たとえば、前屈+ひねりのようなストレッチを繰り返すと、椎間板の中心にある髄核が外側に押し出され、外層の繊維輪にダメージが蓄積されていきます。

これは、ヘルニアや慢性的な椎間板変性につながるリスクを高める要因となります。

 

さらに、神経の働きが乱れている状態では、筋肉が身体をうまく支えられず、捻じり動作の際に椎間板へ過剰な負荷が集中することも臨床上よく見られます。

 

つまり、「気持ちいいからやっているストレッチ」が、構造的なダメージと機能的な誤作動を同時に引き起こしている可能性があるのです。

 

筋肉を伸ばす前に、神経の働きを整えるべき理由

身体をスムーズに動かすためには、神経と筋肉がタイミングよく連携して働いていることが不可欠です。どれだけ筋肉を柔らかくしても、神経の伝達が乱れていては、正しく動ける身体にはなりません。

 

神経の伝達異常があると、筋肉は「使うべきときに使えず」「緩むべきときに緊張している」というアンバランスな状態に陥ります。そうなると、いくらストレッチをしても根本的な改善には至らず、むしろ身体の支えが失われ、不安定な状態を悪化させてしまうことになるのです。

 

カイロプラクティックが重視するのは“神経機能の安定”

前田カイロプラクティック藤沢院では、「筋肉を伸ばす」「関節を柔らかくする」ことよりも、まず神経の働きを正しく整えることを大切にしています。

 

当院では、ガンステッド・システムに基づき、体表温度検査・視診・静的触診・動的触診・レントゲン評価を通して、神経の伝達がどこで乱れているかを見極め、その原因部位に対して正確なアジャストメントを行うことで、身体が本来持っているバランスと機能を取り戻していきます。

 

神経が整えば、筋肉は自然に緊張と弛緩のバランスを取り戻し、必要な柔軟性や可動性も回復していきます。それこそが、「根本的に再発しにくい身体づくり」への第一歩なのです。

 

ストレッチで腰痛が悪化しているかもしれない方へ

☑ ストレッチをしても腰の痛みが改善しない

☑ 伸ばした直後はいいが、時間が経つとまた重くなる

☑ 腰をひねる動きで痛みや違和感が出る

☑ 柔らかくなったはずなのに、腰痛は続いている

 

このような方は、筋肉ではなく“神経の働き”を整える視点が必要かもしれません。

無理なストレッチでさらに状態を悪化させる前に、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

 

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📍前田カイロプラクティック藤沢院

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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