2026.07.03

PMSによる生理前のイライラ・落ち込みは性格のせいにしない。脳と身体が一生懸命に“調整”しているサイン!?

カテゴリ: 健康通信
PMSによる生理前のイライラ・落ち込みは性格のせいにしない。脳と身体が一生懸命に“調整”しているサイン!?

「生理前になると、別人のように怒りっぽくなってしまう」
「普段なら気にならない言葉に傷つき、涙が止まらなくなる」
「甘いもののドカ食いや、謎の体調不良が毎月やってきてつらい」

月経前に訪れる心と身体の波、PMS(月経前症候群)。感情のコントロールが効かなくなるたびに、「どうして私はこんなに心が狭いんだろう」「周りに申し訳ない」と、自分を責めて落ち込んでしまうこともあるかと思います。

特に、日頃から仕事や家事、あるいはスポーツなどのパフォーマンス維持に励んでいる女性ほど、「体調に左右されるなんてプロ失格だ」「もっと強くならなきゃ」と、精神論で乗り越えようとしがちです。ですが、別の視点から考えてみましょう。

今回は、毎月PMSを繰り返えしてしまう原因を、カイロプラクティックの視点からお届けします。

■ なぜ生理前になると、心と身体の「余裕」が少なくなるのか?

PMSの時期は、よく「感情のコントロールが難しくなる」「パフォーマンスが落ちる」と言われます。

医学的には、生理前に女性ホルモンが急激に減少することや、脳内の神経伝達物質のセロトニンなどのバランスが変化することが原因と考えられています。確かに、女性の身体は毎月、ジェットコースターのような激しい環境変化を内側で迎えているのです。

ここで注目したいのは、私たちの身体がその変化に対してどうにかしてバランスを保とう、適応しようと奮闘しているという点です。

しかし、日頃から寝不足が続いていたり、常に緊張やプレッシャーにさらされていたりすると、身体が処理しなければならないタスクはすでにたくさんあります。そこに「生理前のホルモン激変」という大きな変化が加わると、身体はそちらの調整に莫大なエネルギーを注ぎ込むことになります。

つまりPMSの症状は、身体がサボっているわけでも限界を迎えているわけでもなく、「今、内側の環境を必死に整えている最中だよ!」という、身体の賢い調整プロセスの現れなのです。

■ 鍵を握るのは、変化をスムーズに処理する「脳と自律神経」のチームワーク

では、その内側の変化を察知し、24時間体制でコントロールしているのはどこでしょうか。 それが、私たちの生命活動を仕切っている「脳と神経」です。

生理前の時期は、脳の視床下部がホルモンの増減をいち早くキャッチし、自律神経を介して身体を一定の安定した状態に保とうと指示を出します。暑いときに汗をかいて体温を一定に保つのと同じで、身体は必死に環境の変化に適応しようとしているのです。

しかし、もし日々の疲労や構造的な負担によって、脳と全身をつなぐ神経の通信網に滞りが起きていたらどうなるでしょうか。

脳は身体の内側で起きている変化を正確に把握しづらくなり、調整の指令もうまく伝わらなくなります。通信にノイズが入った状態で必死にシステムを動かそうとするため、結果としてコントロールがスムーズにいかなくなり、感情の波や自律神経の乱れ、そして身体の不調といった症状として外側に現れやすくなってしまうのです。

■ 症状を外側から抑える前に。身体が持つ「適応力」を100%にする

PMSがつらいとき、お薬などで一時的に感情の波や痛みを穏やかにする方法もあります。もちろん、日々の生活や大切な大会、仕事のスケジュールを守るために医療の力を借りることは大切ですし、婦人科系の疾患が隠れていないかをチェックすることも非常に重要です。

そのうえで、私たちが何よりも大切にしたいのは、「身体がもっとスムーズに変化に対応できるようにする」という根本へのアプローチです。

カイロプラクティックが目指すのは、部分的なイライラや不調を外側から無理に抑え込むことではありません。背骨や骨盤を通じて、全身の通信網である「神経の働き」を100%発揮できる状態へと整えることです。

神経の滞りがなくなり、脳と身体のコミュニケーションがクリアになれば、身体はホルモンの急激な変化にも、もっとラクに、自律的に適応できるようになっていきます。

毎月の波に振り回されて自分を責めてしまう前に、まずは持ち前の力である自然治癒力で頑張り続けているご自身の神経の働きに目を向けてみませんか?

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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