2025.04.30

骨盤の安定と脳と子宮を繋ぐ神経伝達の重要性

カテゴリ: 健康通信
骨盤の安定と脳と子宮を繋ぐ神経伝達の重要性

女性にとって体の不調や生理痛、妊活に関する悩みはとても身近なものです。実は、これらの悩みを解決するために欠かせないのが、骨盤の安定と脳と子宮を繋ぐ神経伝達のバランスです。

今回のコラムでは、なぜ骨盤の安定が重要なのか、そして脳と子宮を繋ぐ神経伝達が体調やホルモンバランスにどう影響するのかについてお伝えしていきます。

骨盤の安定が女性の健康に与える影響

骨盤は、女性の体の中でも非常に大切な部位です。骨盤は、子宮や卵巣を支える役割を果たし、生理周期や妊娠・出産に大きな影響を与えます。しかし、現代社会では長時間座りっぱなしの生活や運動不足などが原因で、骨盤が歪んでしまうことがあります。骨盤が歪むと、子宮や卵巣の位置や機能が乱れ、さまざまな不調を引き起こすことがあります。

例えば、月経痛や不妊症、さらには腰痛や下肢のむくみといった症状が、骨盤の歪みから来ている場合もあります。骨盤が安定していることで、子宮が正しい位置に保たれ、血流やリンパの流れがスムーズになります。これにより、ホルモンバランスが整いやすくなり、体の調子が整います。

脳と子宮を繋ぐ神経伝達がホルモンバランスを支える

骨盤が安定していることと同様に重要なのが脳と子宮を繋ぐ神経伝達です。脳と子宮を繋ぐ神経は、自律神経系と呼ばれ、私たちの体の無意識的な機能を調整しています。この神経伝達が正常に行われることでホルモンの分泌や卵巣、子宮の機能が正しく調整されます。

脳から出る神経信号は子宮に届き、子宮の筋肉を収縮させたり弛緩させたりします。また、視床下部と下垂体という脳の部位が、ホルモン分泌をコントロールし、月経周期を整えたり、排卵を促進したりします。この神経の流れが滞るとホルモンバランスが崩れ、月経不順や生理痛、さらには不妊の原因にもなりかねません。

子宮に繋がる神経

脳と子宮を繋ぐ主な神経は、仙骨神経と自律神経の一部です。これらの神経は、子宮や卵巣に指令を送る役割を担い、ホルモンバランスの維持や子宮の収縮、リズムを調整します。特に、副交感神経は子宮の筋肉を弛緩させ、リラックスした状態を作り出します。一方、交感神経は子宮を収縮させる役割を持ちます。この二つの神経のバランスが取れていないと、月経痛や不調が引き起こされる原因となります。

さらに、迷走神経も子宮に関与しており、リラックスとストレスの状態に大きく影響を与えます。ストレスが多いと、迷走神経の働きが低下し、ホルモンバランスが崩れることがあります。

骨盤の安定と神経伝達の関係

骨盤は体の土台です。骨盤のバランスが乱れから骨盤や背骨で負担となっている箇所で神経の伝達がスムーズに行われなくなります。骨盤や腰部周辺の子宮に繋がる神経が圧迫されると、脳からの指令が子宮に正確に届きにくくなり、ホルモン分泌が乱れやすくなります。神経の流れがスムーズになり、脳と子宮のコミュニケーションが円滑に行われるため体のリズムが整います。

自律神経のバランスが整うと、ストレスの軽減や睡眠の質向上、生理痛の緩和にもつながります。

カイロプラクティックは、骨盤や背骨で神経圧迫を取り除き、脳と体の神経の流れを改善するサポートです。骨盤のバランスが安定することで子宮を支える筋肉や神経が正常に働き、ホルモンバランスが整いやすくなります。月経痛や不妊症、更年期の症状など、女性特有の悩みにも効果的です。

骨盤が安定し、神経の伝達がスムーズになることで体全体が整い、心身ともに健康的な状態を維持しやすくなります。

日常にカイロプラクティック・ケアを取り入れ骨盤の安定と神経伝達を整えて、健やかな毎日を送っていきましょう!

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

コラム一覧へ戻る
pagetop