2025.08.29

血糖値の乱れで腰が重くなる?糖と神経がつくる意外な腰痛メカニズム

血糖値の乱れで腰が重くなる?糖と神経がつくる意外な腰痛メカニズム

「食後になると腰が重い」

「疲れると腰の痛みが長引く」

「糖尿病を抱えてから腰痛が悪化した」

 

こうした声は少なくありません。一般的には「体が弱っているから仕方ない」と片づけられがちですが、実際には腰痛と血糖値の乱れは深く結びついています。その背景には、炎症や血流の変化、そしてそれらを支配する自律神経の働きが関わっているのです。

 

このコラムでは、血糖値の乱れが腰痛を引き起こす仕組みを解説し、カイロプラクティックがどのように根本改善の糸口を提供できるのかをお伝えします。

 

■ 血糖値と腰痛の関係

血糖値の乱高下は体にとって強いストレスとなり、腰痛を悪化させる要因になります。

 

血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」では、インスリンが大量に分泌され、同時に炎症性サイトカインが増加します。この炎症物質は腰椎や靭帯、筋膜に存在する神経受容器を刺激し、本来なら痛みとして感じない刺激までもが「痛み」として脳に伝わりやすくなります。

 

逆に急激に血糖値が下がる「反応性低血糖」では、体は交感神経を過剰に働かせ、アドレナリンを分泌して血糖を上げようとします。このとき交感神経は血管を収縮させ、腰部や骨盤周囲の筋肉を緊張させます。その結果、血流は滞り、酸素不足が起こり、神経受容器は敏感に反応して痛みを生みやすくなります。

 

さらに糖尿病の状態では、慢性的な高血糖が血管を傷つけ、腰椎や椎間板への血流を制限します。血液が十分に届かない組織は修復が遅れ、炎症は長引きます。また糖尿病性の末梢神経障害が加われば、感覚は鈍いのに強い痛みが出る「アンバランスな腰痛」が固定化します。免疫力の低下も加わり、感染や慢性炎症が治りにくくなるため、腰痛はさらに悪化・長期化していきます。

 

一見すると「血糖値」「糖尿病」と「腰痛」は別の問題に思えますが、実際にはすべてが自律神経を介してつながっているのです。

 

■ 血糖値と腰痛をつなぐ神経の仕組みとカイロプラクティック

血糖値が乱れると、必ず自律神経のバランスに影響が及びます。交感神経が過剰に優位になると白血球の一種である顆粒球が増加し、細菌を攻撃する際に発生する活性酸素が過剰になります。これは本来必要な防御反応ですが、過剰に産生されると腰部の靭帯や椎間板といった正常組織までも傷つけてしまい、炎症が収束せずに長引く原因となります。

 

一方、副交感神経が働きにくくなるとリンパ球の比率が低下します。リンパ球は損傷組織の修復や免疫の恒常性維持に重要な役割を担っており、減少すれば腰部の回復力は大きく損なわれます。本来なら炎症が短期間で治まるはずが、慢性炎症として残り続け、腰痛が慢性化してしまうのです。

 

健康な状態では顆粒球とリンパ球の理想的な比率はおよそ6:4とされています。このバランスが崩れると免疫力は急激に低下し、腰の小さな損傷が回復しにくくなります。「疲れると必ず腰が痛む」「風邪をひくと腰の調子まで悪化する」といった現象は、まさに神経と免疫の連動が乱れた結果なのです。

 

ここで重要になるのがカイロプラクティックです。カイロプラクティックは筋肉を揉んだり骨盤を広く動かすのではなく、神経の働きを妨げているサブラクセーション(根本原因)を正確に特定し、必要最小限の精密なアジャストメントを行います。

 

当院で実践しているガンステッド・システムでは、体表温度検査・視診・静的触診・動的触診・レントゲン評価という5つの検査法を基に、サブラクセーションを特定します。

 

アジャストメントが適切に行われると、自律神経の働きは安定し、血管の収縮や筋肉の緊張は緩み、炎症を調整する力が回復します。その結果、白血球比率も理想的な6:4へ近づき、過剰な活性酸素による組織損傷は収束し、修復機能が高まります。

 

これにより、血糖値の変動が腰に与えるダメージは最小限に抑えられます。腰痛そのものが改善するだけでなく、「血糖値の乱れに左右されにくい安定した体」へと導かれるのです。

 

マッサージやストレッチは血流を一時的に改善する効果がありますが、神経機能そのものを調整することはできません。カイロプラクティックは神経を整えることで、血糖値と腰痛をつなぐ根本的な仕組みに直接アプローチできる唯一の方法なのです。

 

■ ご予約・ご相談はいつでもどうぞ

「食後や疲労で腰が重くなる」

「糖尿病を抱えてから腰痛が改善しない」

「血糖値と腰痛の関係を根本から理解したい」

 

その背景には、自律神経と免疫の乱れが隠れているかもしれません。

 

腰痛を根本から改善し、体全体の回復力を取り戻すために、ぜひ一度カイロプラクティックケアをご相談ください。

 

📍前田カイロプラクティック藤沢院

神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402

【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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