糖質=太るは誤解?女性の体を守る「糖質」について

「ダイエットを始めよう!」と思ったとき、真っ先に「糖質オフ」や「炭水化物抜き」が思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか?
しかし、実はこの「糖質制限」、女性の体にとっては大きなリスクになることもあります。
糖質は単なるカロリー源ではなく、ホルモンバランスや自律神経の安定に深く関わる、女性の健康に欠かせない栄養素のひとつです。
今回のコラムでは、糖質と女性ホルモンの関係性についてお伝えしていきます。
糖質は、心と体を動かす“ガソリン”
糖質は、体がエネルギーを生み出す際に最も効率よく使える燃料です。とくに脳や神経系は、ブドウ糖をほぼ唯一のエネルギー源としており、これが不足すると「ガス欠」のような状態に陥ってしまいます。
集中力が続かない、なんだかイライラする、気分が落ち込みやすい――。
そんな不調の裏には、実は糖質不足による自律神経のバランスの乱れやホルモンの変動が隠れているケースも少なくありません。
極端な糖質制限が招く“体のSOS”
短期間での減量を目指して、炭水化物を極端に制限すると、体はエネルギー不足に陥り、「飢餓状態」と判断します。すると、ストレスホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌され、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
その結果として現れるのが以下のような症状です。
- 月経周期の乱れ
- PMSの悪化
- 不眠や不安感
- 手足の冷え
- 甘いものへの強い欲求や過食
これらはすべて、ただの“体質”や“加齢”のせいではなく、糖質との付き合い方が体に与えているストレスのサインかもしれません。
炭水化物と糖質は同じ?似て非なる2つの違い
ここで一度、「炭水化物と糖質」の違いについて整理しておきましょう。
- 炭水化物:糖質+食物繊維で構成された栄養素の総称
- 糖質:体内で消化・吸収され、エネルギー源として働く部分
- 食物繊維:消化されずに腸内環境を整え、血糖の急上昇を防ぐ
つまり、炭水化物は「エネルギー(糖質)」と「腸を整える(食物繊維)」の2つの役割を担っているのです。
特に糖質は、スピーディーにエネルギー変換されるため、集中力を使う仕事や子育て、運動時など、瞬時のパフォーマンスが必要な場面で非常に重要になります。
一方で、糖質を避けすぎて脂質やたんぱく質からエネルギーを無理に作ろうとすると、体に大きな負担がかかり、内臓疲労やストレス反応が強まってしまうことも。
そのため、糖質を「適量」「適切な質」で摂取することが、女性の体調管理の基盤となります。
糖質を「敵」にしない。“賢く摂る”が健康のカギ
糖質は、摂らないよりも“どう摂るか”が大切です。
白米やパンなどの精製された糖質ばかりではなく、野菜や果物、全粒穀物などの質の良い糖質を、特に朝から昼にかけてしっかり摂取することで、エネルギーも安定しやすくなります。
実は、甘いものがやめられないという方ほど、朝食の糖質が不足しているケースが多くみられます。
1日の始まりにしっかり糖質を摂ることで、間食欲や血糖値の乱高下を防ぎ、心の落ち着きや集中力の維持にもつながります。
自律神経のバランスを整え「糖質を使える体」へ
糖質の代謝には、自律神経やホルモンの働きが密接に関係しています。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、神経のサイクルを整えることで神経伝達の流れを正常化し、自律神経の働きを安定させることを目的としています。
自律神経が整うと、内臓の代謝機能もスムーズになり、糖質を効率よくエネルギーとして使える体へと変わっていきます。これにより、「糖質=太る」の誤解から解き放たれ、心身ともに軽やかな毎日を目指せるのです。
女性の体は、ホルモンと自律神経の微妙なバランスのうえに成り立っています。
糖質は、ただの栄養ではなく、そのバランスを支える大切な要素です。
日常にカイロプラクティックを取り入れて糖質の働きを最大限に発揮するように、無理な制限ではなく賢く、やさしく向き合うことが、女性らしいしなやかさと健やかさを引き出しましょう。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。