海外では“月経不順=体のサイン”としてとらえる
海外、特に欧米やオーストラリアでは、月経不順は「体のリズムの乱れ」という明確なサインとして重視されています。
女性の体はホルモンだけでなく、自律神経や代謝、睡眠、ストレスなどさまざまな要因と深く関係しており、周期の乱れは健康状態を知る大切な指標とされています。
そのため、月経不順のケアには薬だけでなく、「生活の質(QOL)」を高めるアプローチが積極的に取り入れられ、カイロプラクティックやピラティス、栄養療法、メンタルケアなどが一般的に行われ、心身の両面から女性の健康を支えています。
今回のコラムでは、海外では月経不順のケアやカイロプラクティックをどのように取り入れているのかをお伝えしていきます。
■ カイロプラクティックが担う役割 ― 自律神経と骨盤
海外ではカイロプラクティックは「神経の流れを整えるケア」として広く認識され、女性の健康維持に欠かせない存在となっています。特に月経不順の背景には、自律神経の乱れや骨盤の歪みが関係しているとされ、骨盤や背骨、自律神経の調整を通してホルモンバランスを整えることが目的とされています。
骨盤は子宮や卵巣を支える重要な構造であり、その動きが硬くなることで血流や神経伝達に影響が生じます。
海外の多くの女性は、月経トラブルを感じるとまずカイロプラクターに相談し、薬で一時的に抑えるのではなく、体を整えることでリズムを取り戻すという考え方を大切にしています。
■ 日本では“我慢”が文化に?ケアよりも対処が中心
日本では、月経不順や生理痛があっても「仕方ない」「体質だから」と我慢してしまう方が多いのが現状です。婦人科ではホルモン剤による調整が一般的で、根本的な体の機能回復という視点がまだ十分に浸透していません。
さらに、「カイロプラクティック=骨を鳴らすもの」「肩こりや腰痛のための施術」といったイメージが根強く、自律神経やホルモンにまでアプローチできる施術であることが知られていない点も、海外との大きな違いです。
背骨や骨盤のバランスの乱れは自律神経の働きに影響を与え、ホルモン分泌をコントロールする脳(視床下部や下垂体)の機能低下を招くことがあります。
カイロプラクティックによってサブラクセーションを取り除くことで神経伝達が自然と整い、体のリズムを回復に繋げるようサポートします。
また、骨盤の左右のバランスを安定させることで子宮周囲の血流が改善し、自律神経の安定とともにホルモンの分泌バランスを整える効果が期待できます。
海外では当たり前のように行われている「自分の体を知り、整えていく」ケアが、日本でももっと身近になるよう発信しております。
薬に頼るだけではなく、体が本来もつ回復力を引き出し、女性が自分のリズムを取り戻せるサポートを大切にしています。
月経周期の乱れやホルモンバランスの崩れを感じている方は、自律神経と神経の流れを整えることから始めてみてください。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。


