2025.04.28

月経と子宮内膜の関係性、女性ホルモン・自律神経の役割とは?

カテゴリ: 健康通信
月経と子宮内膜の関係性、女性ホルモン・自律神経の役割とは?

女性にとって月経は非常に大切な体のサイクルですが、その仕組みや体に与える影響をきちんと理解している方は意外と少ないかもしれません。生理が順調に来ることが当たり前と思いがちですが、実はその背景には子宮内膜の健康やホルモンバランス、さらには自律神経の働きが大きく関わっています。

生理周期や体調の変化、心の調子まですべてが繋がっています。

今回は、月経と子宮内膜の関係性について、そして女性ホルモンと自律神経についてお伝えしていきます。

月経と子宮内膜の関係性

月経は、女性の体が健康であることを示す重要なサイクルですが、その背景には「子宮内膜」が深く関わっています。

子宮内膜とは、子宮の内側にある粘膜層のことすが、受精卵を迎え入れる準備として毎月厚みを増していきます。もし妊娠が成立しなかった場合、厚くなった子宮内膜は必要ないものとなり体外に排出されます。この排出が月経です。

子宮内膜の役割は非常に重要で、受精卵が着床するための「土台」を提供することです。妊娠が成立しなかった場合は、その役割を終えた子宮内膜が生理として体外に排出され、また新たなサイクルが始まるという仕組みです。

つまり、子宮内膜は「妊娠するための準備をする大切な場所」であり、月経という形でそのサイクルを繰り返しています。

子宮内膜の健康と女性ホルモンの関係

子宮内膜の厚さや状態は、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」によって大きく影響を受けます。エストロゲンは月経周期の前半に分泌され、子宮内膜を厚くする働きがあります。一方、排卵後にはプロゲステロンが分泌され、内膜がさらに厚くなり受精卵の着床に備えます。

このホルモンバランスがうまく働かないと、子宮内膜の厚さが不安定になり、月経不順や不妊、経血量の増加、痛みなどのトラブルを引き起こすことがあります。ホルモンバランスが整っていると、子宮内膜が適切に厚みを増し、妊娠をサポートする準備が整います。

女性ホルモンと自律神経の関係性

女性ホルモンは、体の様々な機能に影響を与えますが、特に「自律神経」とも密接に関係しています。
自律神経は、私たちの体が無意識で行う活動(呼吸や血液循環、消化など)を調整している神経系です。
この自律神経が乱れると、体調不良やストレスを感じやすくなることがあります。

ホルモンバランスと自律神経はお互いに影響し合っています。例えば、エストロゲンは自律神経に作用し、ストレスに対する耐性を高める働きがあります。逆に、ストレスが多くかかると自律神経が乱れ、それがホルモンバランスにも影響を与えることがあるため、女性ホルモンと自律神経は深い関係を持っています。

子宮内膜とカイロプラクティック・ケア

生理は、子宮内膜と女性ホルモンが織り成す精密なサイクルによって成り立っています。子宮内膜は受精卵を迎え入れる準備をし、妊娠がなければその役割を終えて生理として体外に排出されます。

そして、女性ホルモンと自律神経は密接に関係しており、自律神経が整うことでホルモンバランスも安定しやすくなります。

カイロプラクティックは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、体の自然な治癒力を高めることを目的としています。自律神経の働きを正常化し、ホルモンバランスを安定させる効果が期待できます。

月経周期も体の司令塔である脳が体の状態をしっかり把握していることで、サイクルがつくられています。脳と体の情報伝達役の神経が正常に働くことが体のさまざまなバランスが安定するカギとなります。

自分の体と心のサインを耳を傾け、カイロプラクティック・ケアでホルモンバランスのサポートを取り入れ、健康を維持していきましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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