更年期の症状を左右する“自律神経”の働きとは

40代後半から50代にかけて、なんとなく体調が優れない…そんな毎日を過ごしていませんか?
「暑くもないのに汗が止まらない」「理由もなくイライラする」「夜中に何度も目が覚めてしまう」など、これらは更年期のサインかもしれません。
でも不思議なことに、同じ年代でも「全然つらくなかった」「むしろ元気だった」という人もいます。
一体この違いはどこから生まれるのでしょうか?
実は、そのカギを握っているのが、目に見えない自律神経のバランス、つまり「体と心のリズムを整える力」です。
今回のコラムでは、更年期の症状に差が出る理由と、自律神経との深い関係についてわかりやすく解説します。
ホルモンバランスの乱れ=自律神経の乱れ?
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。この変化に対応しようと体は頑張りますが、その調整を担っているのが「自律神経」です。
つまり、ホルモンバランスの乱れはそのまま、自律神経に大きな負担をかけるのです。自律神経がうまく働けていれば、更年期の症状も軽く済むことが多いですが、もともとバランスが崩れていると、少しの変化にも体が過剰に反応してしまいます。
更年期を“乗り越える人”の共通点とは?
自律神経のバランスが安定することで日々のストレスにしなやかに対応できる心と体を持ち、必要なときにはしっかりと休息をとれる状態が整っているのです。たとえば、睡眠の質が良く、しっかりとした深い眠りで体が回復できていたり、日常の中にリラックスする時間を意識的に取り入れていたりします。
体の声に耳を傾けて“未病”のうちに対処しているという共通点もあります。日常の小さな積み重ねが、自律神経を整える大きな力になっているのです。
カイロプラクティックで“自律神経に働きかける”
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤などでの神経の流れを整えることで、神経伝達の流れをスムーズにし、自律神経のバランスを根本から整えるサポートを行います。
自律神経は、背骨の中を通る脊髄から全身に指令を出しています。そのため、背骨での可動性の低下などによって神経の流れが阻害されている状態は、自律神経の働きに直接影響を及ぼすのです。
神経の通り道が整うと、身体は本来のリズムや回復力を取り戻し、結果的にホルモンバランスの乱れや心身の不調にも良い影響が現れます。
日常生活にカイロプラクティック・ケアを取り入れて、更年期を前向きに、より健康に過ごしていきましょう。

執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。