2025.11.16

更年期に現れる「PMS様症状」と肝臓の深い関係 〜ホルモン代謝の鍵を握る臓器〜

カテゴリ: 健康通信
更年期に現れる「PMS様症状」と肝臓の深い関係 〜ホルモン代謝の鍵を握る臓器〜

前回のブログでは、更年期に現れる「PMS(生理前症候群)のような症状」についてお伝えしました。月経がなくなった後も、イライラ・倦怠感・頭痛・むくみなど、PMSと似た不調が続くのはなぜでしょうか?

 

その背景には、肝臓の働きの低下が大きく関係しています。肝臓はホルモンの分解や代謝を担う重要な臓器で、ここに負担がかかると女性ホルモンのバランスが崩れ、自律神経にも影響を及ぼします。

 

今回のコラムでは、「更年期のPMS様症状」と「肝臓」の関係について、カイロプラクティックの視点からお伝えしていきます。

■ ホルモンの“代謝工場”としての肝臓

肝臓は、体内の老廃物や薬物だけでなく、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分解・代謝を行っています。

 

更年期になると、卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減少し、そのバランスを取るために体は代謝調整を行おうとします。

 

しかし、肝臓の働きが落ちていると、体内に分解しきれないホルモンが残り、結果としてホルモンバランスがさらに乱れてしまうのです。

■ 肝臓の負担がPMS様症状を悪化させる理由

肝臓は感情とも密接に関係しており、東洋医学では「怒りの臓」とも呼ばれます。仕事や家庭でのストレス、食生活の乱れ、睡眠不足などが続くと肝臓の代謝機能が低下しやすくなり、ホルモン代謝だけでなく、自律神経のバランスにも影響を与えます。この状態が続くと、イライラや不眠、頭痛、むくみといったPMS様の不調が現れやすくなるのです。

 

つまり、肝臓は「更年期のホルモン変化の受け皿」として働いているため、ここに疲れが溜まると全身に波及してしまうのです。

■ カイロプラクティック・ケアで肝臓の働きをサポート

カイロプラクティックでは、神経の流れを整えることで内臓の働きを引き出していきます。
自律神経が安定することで血流や代謝の改善が期待できます。

 

また、姿勢の乱れによって肋骨の動きが硬くなると、肝臓の位置や動きにも影響が出るため、胸郭の柔軟性を回復させることも重要です。胸郭の支えである背骨と骨盤のバランスを整え、自律神経を安定させることで、ホルモンの代謝機能もサポートされ、更年期特有のPMS様症状の軽減につながります。

 

更年期のPMS様症状は、単なる「ホルモンの減少」だけが原因ではありません。
肝臓の代謝機能、自律神経、ストレス、姿勢など、体全体のバランスが複雑に関わっています。

 

カイロプラクティック・ケアを通して神経の流れを整え、肝臓の働きをサポートすることで、体の内側から整えていきましょう。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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