2025.09.01

小脳と女性ホルモンの深い関係。あなたの不調は“脳”がカギかも?

カテゴリ: 健康通信
小脳と女性ホルモンの深い関係。あなたの不調は“脳”がカギかも?

「小脳」と聞くと、体のバランスや運動に関係している場所、というイメージがあるかもしれません。

 

確かに小脳は姿勢を安定させたり、スムーズに体を動かすために欠かせない存在です。

 

最近の研究では、それだけではなく「気分や感情」「自律神経の働き」「考える力」にも深く関わっていることが分かってきました。

 

小脳は、脳の中でいろいろな場所とネットワークを持つ“情報の要”のような存在なのです。

 

今回のコラムでは、脳の小脳と女性ホルモンの関係性についてお伝えしていきます。

小脳と女性ホルモンの意外なつながり

女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンは、脳全体に作用することが知られています。小脳にもその受け皿となる「受容体」があり、ホルモンは神経の働きをサポートしています。

 

そのため、生理前や更年期などホルモンの変動が大きい時期には、小脳の働きにも影響が及びやすくなります。例えば、生理前になるとめまいやふらつきが強くなったり、ホルモンの変動によって頭痛やバランス感覚の乱れが出たりすることがあります。

 

また、更年期ではエストロゲンの低下に伴い、自律神経の乱れが起こりやすくなり、動悸や発汗、不眠といった症状が悪化することもあります。

 

こうした不調は、単に「ホルモンのせい」と片づけられるものではなく、小脳と自律神経、さらにホルモンをコントロールするシステムが複雑に影響し合った結果と考えることができるのです。

小脳・自律神経・ホルモンの“三角関係”

小脳は、自律神経やホルモンの司令塔である「視床下部」と密接につながっています。視床下部は女性ホルモンのリズムを整える役割を担うと同時に、自律神経のバランスをとる中枢でもあります。

 

小脳の働きが低下すると、この視床下部の調整力にも影響し、ホルモン分泌のリズムが乱れたり、自律神経の不調が強くなったりする可能性があります。

 

つまり、小脳は「運動」「神経」「ホルモン」という3つのシステムを結ぶつなぎ役であり、体と心の健康を保つうえで欠かせない存在なのです。

カイロプラクティックの関係性とは?

カイロプラクティックは、背骨や骨盤を通して神経の働きを整える施術です。小脳や脳幹への神経の流れをスムーズにするうえでとても重要です。

 

背骨や骨盤で神経の流れに負担がかかった状態は、小脳に余計な負担がかかり、バランス感覚や自律神経の働きが乱れやすくなります。

 

カイロプラクティックで神経の流れが阻害されている箇所を正すことで、小脳の働きがスムーズになり、それに伴って自律神経のバランスも整い、女性ホルモンのリズムも安定しやすくなります。その結果、めまいや頭痛、生理前の不調といった症状が軽くなることも期待できます。

 

カイロプラクティックは「骨格を整える施術」ではありません。日常にカイロプラクティックを取り入れて健康的に過ごしましょう。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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