2025.08.06

子宮筋腫と月経過多の原因とは?自律神経の関係性

子宮筋腫と月経過多の原因とは?自律神経の関係性

「月経のたびに大量の出血があってつらい」
「貧血気味でふらつく」
――そんな悩みを抱えていませんか?

 

その背景には、子宮筋腫という女性特有の疾患が潜んでいることがあります。

 

今回のコラムでは、子宮筋腫による月経過多と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。

子宮筋腫とは?

子宮筋腫は、子宮の筋肉の層にできる良性の腫瘍で、30〜40代の女性に多くみられます。

 

大きさや数は人によって異なり、筋腫が大きくなると、月経時の出血が増えたり、痛みが強くなったり、さらには不妊の原因になることもあります。

 

特に、筋腫が子宮内膜に近い位置にできる場合には、月経時の出血量が著しく増えることが多くなります。

なぜ月経過多になるのか?

月経過多の原因は、筋腫が子宮の内腔を圧迫することで起こる物理的な問題だけではありません。実は、女性ホルモンのバランスも深く関わっています。

 

女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)には、子宮内膜を増殖させる働きがあります。このエストロゲンが過剰に分泌されると、子宮内膜が通常よりも厚くなり、それが剥がれ落ちるときに出血量が多くなります。その結果として月経過多が引き起こされるのです。

 

 

さらに、子宮筋腫そのものもエストロゲンの影響を受けて成長しやすくなるため、ホルモンバランスの乱れが筋腫の悪化や月経症状の重症化に拍車をかけるという悪循環が生まれてしまいます。

女性ホルモンバランスのカギを握る「自律神経」

ここで見落とされがちなのが、自律神経の存在です。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つで構成されており、体温の調節、内臓の働き、さらにはホルモン分泌などを無意識のうちにコントロールしています。

 

ストレスがたまったり、睡眠不足や過労が続いたりすると、この自律神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、脳の視床下部というホルモン分泌の中枢に影響が及び、女性ホルモンの分泌にも乱れが生じてしまいます。

 

つまり、自律神経が乱れることで女性ホルモンの分泌も不安定になり、エストロゲンが過剰に分泌されやすい環境がつくられてしまうのです。その結果、子宮筋腫の成長や月経過多といった症状がより顕著になるという、目に見えない連鎖が起こります。

カイロプラクティック・ケアの関係性

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤を調整することで、神経の働きを正常な状態へと導いていくことをサポートしています。特に、現代人は交感神経が優位に働きやすく、副交感神経がうまく働かない傾向にありますが、施術によって副交感神経の働きが高まり、自律神経全体のバランスが整いやすくなります。

 

このように神経系の働きを整えることで、ホルモンバランスの安定も期待でき、子宮筋腫や月経過多などの婦人科的な不調の軽減にもつながります。

 

子宮筋腫による月経過多は、エストロゲンの過剰分泌がひとつの要因です。そして、このホルモンの分泌は、自律神経の働きと密接に関係しています。

 

自律神経が乱れることで、ホルモンバランスが崩れ、結果として子宮筋腫が大きくなりやすく、月経も重くなるという悪循環が起こるのです。

 

また、自律神経の乱れは、ストレスや生活習慣、姿勢の乱れなどがきっかけとなって生じます。こうした背景に目を向け、カイロプラクティック・ケアで自律神経を整えることは、体の根本的な改善を目指すうえで非常に有効な選択肢となるでしょう。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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