妊娠期のリラキシンと体の変化とは?カイロプラクティックの視点から

妊娠中は赤ちゃんの成長に合わせて、女性の体が劇的に変化していきます。その変化を支えている大切なホルモンのひとつが リラキシンです。
リラキシンは出産の準備を整えてくれる一方で、腰痛や恥骨痛、不安定感などの不調の原因にもなることがあります。さらにホルモンバランスの変化は自律神経の乱れにもつながり、心身両面に影響を及ぼします。
今回は、リラキシンが体に与える影響と自律神経との関係、そしてカイロプラクティックが果たす役割についてお伝えします。
■ リラキシンと骨盤の関係
リラキシンは妊娠初期から分泌され、出産に向けて骨盤や靭帯を柔らかくする働きを持っています。これにより骨盤が開きやすくなり、赤ちゃんが産道を通りやすくなるのです。
ただし、骨盤や背骨が柔らかくなることで、腰や股関節に負担がかかりやすくなり、恥骨痛や坐骨神経痛などの症状が出ることがあります。特に妊娠後期になるとお腹の重みが増すため、骨盤の不安定さがより顕著になります。そのため、骨盤を整えて安定させることは、妊娠期を快適に過ごすためにも、スムーズな出産のためにも非常に重要です。
■ 自律神経への影響
妊娠中の体の変化は、ホルモンだけでなく 自律神経 にも大きく関わっています。リラキシンによって体がゆるみ、不安定感が増すと、交感神経が優位になりやすく、心身の不調が出やすくなります。
具体的には、眠れなかったり、イライラしたり、不安感が強くなったり、疲労感が抜けにくくなることがあります。こうした症状は、自律神経のバランスが乱れることで起こります。逆に、自律神経の働きが安定すると、心拍や呼吸、血流、ホルモン分泌など体の機能がスムーズに働き、妊娠期の心身の安定にもつながります。
■ カイロプラクティック・ケア
カイロプラクティックは骨盤や背骨での負担を整え、神経の流れをスムーズにするケアです。妊娠中でも赤ちゃんとお母さんの安全を第一に考え、負担の少ないやさしい方法となります。
骨盤や背骨のバランスを整えることで腰痛や恥骨痛を軽減し、自律神経の働きをサポートすることに繋がります。さらに、神経の流れを改善することで、体が持つ自然治癒力を引き出し、妊娠期に起こる体や心の変化に対応しやすくなります。リラキシンでゆるんだ骨盤をサポートすることで、体に安定感が生まれ、心の安心感も得られるようになるでしょう。
リラキシンは出産には欠かせない大切なホルモンですが、体や心に不調をもたらす要因にもなります。骨盤を整え、自律神経をサポートすることは、妊娠期のお母さんにとって「安心して赤ちゃんを迎えるための準備」です。
カイロプラクティックは体と心のサポートとなります。健やかな妊娠期、スムーズな出産、そして産後の回復のために、カイロプラクティック・ケアを取り入れてみてください。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。