2025.11.30

女性の「呼吸の浅さ」は自律神経からのSOS

カテゴリ: 健康通信
女性の「呼吸の浅さ」は自律神経からのSOS

最近、「うまく息が吸えない気がする」「呼吸が浅くて落ち着かない」「息苦しさが続く」と感じることはありませんか?こうした呼吸の違和感は、実は多くの女性が抱えているお悩みのひとつです。

 

一般的には「猫背だから」「姿勢のせい」と思われがちですが、実際にはその根本には自律神経の乱れが関わっているケースが非常に多くみられます。

 

呼吸は意識していなくても自動で続く生命活動であり、その働きをコントロールしているのが自律神経です。つまり呼吸の質は、体の構造よりも「神経の状態」を正確に映し出す指標なのです。

 

今回のコラムでは、女性に呼吸が浅くなりやすい理由と女性ホルモン・自律神経との関係性ついてお伝えします。

■ 女性に多い「呼吸の浅さ」は姿勢ではなく自律神経が原因

「息が深く吸えない」「胸がつまる感じがする」「呼吸が浅くて不安になる」。
このような悩みは、とくに現代女性に多くみられます。

 

呼吸の不調というと姿勢を疑われがちですが、実際には姿勢だけが原因で呼吸が浅くなることはほとんどありません。呼吸は自律神経によって無意識下で調節されており、神経のバランスが安定していると、自然と深くゆったりとした呼吸ができます。

 

ところがストレスや緊張が続いて自律神経が乱れると、交感神経が優位となり、体は常に「緊急モード」に入ります。この状態では呼吸は速く浅くなり、胸や肩を使った呼吸に変化します。
これは姿勢の癖ではなく、神経の誤作動による生理反応なのです。

 

つまり、浅い呼吸は猫背や身体の硬さによって起こっているのではなく、自律神経の乱れが先に存在し、その結果として呼吸が変わっていると考えられます。

■ 自律神経と女性ホルモンが乱れると呼吸も乱れる

女性が呼吸トラブルを起こしやすい背景には、女性ホルモンとの深い関係があります。

 

女性ホルモンの分泌を司る脳の視床下部は、自律神経の司令塔でもあります。ホルモンと自律神経は同じ中枢でコントロールされているため、どちらかが乱れると、もう一方も同時に影響を受けやすいという特徴があります。

 

生理前やPMS、産後、更年期など、ホルモン分泌が大きく揺らぐ時期は、自律神経も乱れやすくなります。その結果、呼吸は神経の緊張に引っ張られて浅く速くなり、息苦しさや動悸、不安感として体に現れてきます。

 

さらに浅い呼吸が続くことで、全身への酸素供給は低下し、血流や代謝が悪くなり、副交感神経の働きも弱まっていきます。すると疲れが取れにくくなり、眠りが浅くなり、ホルモンバランスの乱れも修復しづらくなっていきます。

 

このように、自律神経の乱れ → 浅い呼吸 → 回復力低下 → さらに神経が乱れるという悪循環が生まれ、女性特有の不調が慢性化していくのです。

■ 呼吸を整えることが女性の体を根本から支える

呼吸を整えたいからといって姿勢を意識的に正したり胸を広げようと頑張ったりしても、自律神経の緊張が残っている限り根本的な改善は期待できません。重要なのは、自律神経が正常に働いていることです。神経のバランスが整えば横隔膜は自然に大きく動き出し、無理なく深い呼吸ができるようになります。

 

呼吸が深くなることで血流と酸素循環が改善され細胞の代謝が高まり、睡眠の質が向上し、ホルモンのリズムも安定しやすくなります。その結果、生理痛やPMS、更年期の不調、慢性的な疲労や不安感も軽減していきます。

 

呼吸の浅さは、姿勢ではなく神経とホルモンの乱れを知らせる体からの大切なサインです。
「なんとなく体調がすぐれない」「息が浅い気がする」と感じたときは、自律神経の状態に目を向けることが、健康を取り戻す第一歩になります。女性の健康を内側から根本的に支える大切な土台なのです。

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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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