卵巣と自律神経の関係性とは?

「最近、なんだか気分が不安定…」
「肌の調子がいまいち」
「疲れやすい」
──そんな体や心の変化を感じたことはありませんか?
実はその不調の背景には、卵巣の働きが深く関わっていることがあります。
卵巣というと「赤ちゃんを授かるための臓器」というイメージが強いかもしれません。確かに卵子を育てるのは大切な役割ですが、それだけではありません。
今回のコラムでは、卵巣と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。
卵巣の大切な役割
卵巣は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を分泌し、月経や妊娠に関わるだけでなく、骨の強さや血管のしなやかさ、さらには脳や自律神経の働きにも影響を与えています。
さらに女性ホルモンは、髪や肌のツヤ、体型のバランス、そして気分の安定にも深く関わっています。ホルモンが整っていると、肌はうるおい、髪は艶やかに保たれ、気持ちも前向きになりやすいのです。反対にホルモンが乱れると、イライラや不安が強くなったり、肌荒れや体調不良につながることもあります。
つまり卵巣は「未来の命を育む臓器」であると同時に、「女性の美しさと心身の健康を守る司令塔」のような存在なのです。
自律神経とのつながり
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立ち、体のオンとオフを切り替える役割を担っています。
ところが、強いストレスや過度の疲労が続くと交感神経が優位となり、卵巣への血流が低下しやすくなります。
その結果、排卵障害や月経不順を引き起こすことがあります。反対に、リラックスできる状態では副交感神経がよく働き、血流が改善されることで卵巣の機能もスムーズになります。
このように、自律神経のバランスは卵巣の働きと直結しているのです。
女性ホルモンが自律神経に与える影響
卵巣から分泌される女性ホルモンは、自律神経にも大きな影響を与えます。エストロゲンは自律神経を安定させ、気分を前向きに保つ働きがあります。
ところが、更年期などでホルモンが低下すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、ホットフラッシュや不眠、動悸などの症状が現れやすくなります。
つまり、卵巣と自律神経は「一方的に影響を及ぼす関係」ではなく、「お互いに影響し合う関係」にあるのです。
卵巣と自律神経を整えるためにできること
卵巣の健康を守るためには、ホルモンの働きだけに注目するのではなく、自律神経を整えることが欠かせません。
自律神経は、背骨の周りを通る神経と密接に関わっており、背骨や骨盤での負担が神経の流れを妨げると、自律神経の働きにも影響を与えます。
カイロプラクティックは背骨や骨盤での負担を整え、神経の流れをスムーズにすることで、自律神経の働きを改善へと導くことに繋がります。その結果、卵巣への血流も良くなり、ホルモン分泌や周期のリズムが整いやすくなるのです。
深呼吸や軽い運動、睡眠の質を整えることも大切ですが、それに加えて神経の流れそのものを調整できるカイロプラクティックを取り入れることで、より根本的に卵巣と自律神経の健康をサポートとなります。
卵巣の働きと自律神経は密接に関わり合い、女性の体調や心の状態に大きな影響を与えています。ライフステージごとに起こる不調の多くも、この「卵巣と自律神経のつながり」を理解することで、その原因や対策がみえてきます。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。