便秘はホルモンバランスのサイン?女性の体を整える“腸とホルモン”の深い関係
「食事も変えているのに便秘が治らない」
「生理前になるとお腹が張って苦しい」
そんなお悩みを抱えている女性はとても多くいらっしゃいます。
実は、女性の便秘の多くは“腸だけの問題”ではなく、女性ホルモンのバランスや自律神経の乱れが深く関わっています。
今回のコラムでは、便秘と女性ホルモンの関係性についてお伝えしていきます。
■ 女性ホルモンと腸の意外な関係
女性の体は、月経周期に合わせてホルモンバランスが変化しています。
特に「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つが大きく関係しています。
エストロゲンが優位な排卵前後は、腸の動きも比較的安定していますが、プロゲステロンが増える生理前になると、腸の動きがゆるやかになり、便秘が起こりやすくなります。
プロゲステロンには体に水分をため込みやすくする作用があり、体内の水分バランスが変化することで、便が硬くなったり排出しにくくなるのです。
このように、ホルモンの波によって腸の働きは日々変化しており、生理周期や更年期の影響を強く受けやすいのが女性の特徴です。
■ 自律神経の乱れが便秘を悪化させる
女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経の働きにも影響します。
腸の動き(蠕動運動)は、自律神経のうち「副交感神経」によってコントロールされています。
しかし、ストレスや睡眠不足、ホルモン変動によって交感神経が優位な状態が続くと、腸の動きが抑えられてしまい、便がうまく運ばれなくなってしまいます。この状態が長く続くと、ガスの張りや腹部の重さ、肌荒れ、イライラなどの不調が重なって現れることもあります。
■ 骨盤と腸の働きの深い関係
便秘と聞くと「食事や水分の問題」と思われがちですが、実は骨盤のバランスも大きく関係しています。
骨盤の中には腸や子宮、膀胱などが収まっており、骨盤のバランスが乱れることで内臓の位置や働きにも影響が出ます。特に、同じ姿勢が続くと腸が圧迫され、排便がスムーズにいかなくなります。また、骨盤周囲の筋肉の緊張や血流の滞りは、腸への酸素や栄養の供給を妨げるため、腸の動きが鈍くなりやすくなります。
カイロプラクティックでは、骨盤や背骨でのバランスを整えることで、神経の流れと内臓の働きを正常化し、腸の自然なリズムを取り戻すサポートを行います。
便秘は、単に「腸の問題」ではなく、女性ホルモンの変化や自律神経の乱れ、そして骨盤のバランスが複雑に関係しています。慢性的な便秘でお悩みの方は、体の内側から整えるケアを取り入れていきましょう。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティックで実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。


