2025.04.29

低用量ピルをやめた後の体の変化とカイロプラクティックの関係性とは?

カテゴリ: 健康通信
低用量ピルをやめた後の体の変化とカイロプラクティックの関係性とは?

多くの女性にとって低用量ピルは、体調管理の一助となる頼もしい存在ですが、使用をやめた後にはさまざまな体の変化がみられることもあります。そして、そんな変化にもカイロプラクティックが健康を維持するためのサポートとなります。

今回のコラムでは、低用量ピルをやめた後に起こる体の変化に対してカイロプラクティックの関係性についてお伝えしていきます。

低用量ピルとは?

低用量ピルは、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」を少量含んだ飲み薬です。
主に避妊を目的に使われますが、それだけでなく生理痛を和らげたり、月経周期を整えたり、肌荒れ(ニキビ)を改善するなど、女性の体と心を支えるさまざまな効果が期待できます。

また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)やホルモンバランスの乱れによる月経不順など、婦人科系のお悩みの治療にもよく使われています。

ピルを服用している間は、安定したホルモン状態を保てるため、体調が整いやすい方も多いですが、やめた後は体が「自分自身の力でホルモンバランスを整える」段階に入ります。

低用量ピルをやめた後の体の変化とカイロプラクティックの関係性

低用量ピルをやめると、体は自然なリズムを取り戻そうと動き始めます。この過程で生理周期が乱れたり、ニキビや肌荒れが一時的に悪化したりすることがあります。また、ホルモンバランスの変化によって気分が不安定になったり排卵が再開するまでに時間がかかったりすることもあります。

ホルモンバランスは、脳(特に視床下部・下垂体)と卵巣などの臓器が、神経のネットワークを通じて緻密にやり取りを行うことで保たれています。しかし、ピルをやめた後の体は、神経の伝達や内臓のリズムが少し乱れやすくなることがあります。こうした変化は体が本来のリズムを取り戻そうとする自然なプロセスです。

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、神経の流れをスムーズにすることで、脳と体のコミュニケーションをサポートします。

神経の伝達がスムーズになることで、脳が体の状態を正しく把握できるようになり、ホルモン分泌の指令もスムーズに行われるようになります。さらに、カイロプラクティックによって自律神経のバランスが整うと、睡眠の質が向上しストレスへの耐性も高まり、卵巣や子宮といった内臓の機能サポートにもつながります。

そして、低用量ピルを服用中でもカイロプラクティック・ケアは体のサポートとなります。

「低用量ピルを服用していても、カイロプラクティックの施術を受けても大丈夫なの?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には問題なく受けることができます。ピルを服用している間も体の健康をサポートし、快適な日常生活を送る手助けとなりますので安心して取り入れていただけるケアです。

低用量ピルは、体調管理に大きな役割を果たしてくれる素晴らしい存在です。そして、ピルを卒業した後も自分の力で整っていく体を信じ、カイロプラクティック・ケアで「神経の流れ」を整えていきましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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