「栄養には気を使っているのに疲れやすい」
「サプリメントを飲んでも効果を感じにくい」
「胃腸の調子がずっとすぐれない」
そんな悩みを抱えたことがある方も多いと思います。

 

その原因は、自律神経の乱れにあるかもしれません。そして見逃してはならないのが、ビタミンと自律神経との密接な関係性です。

 

実は、自律神経が乱れることで、食事から摂ったビタミンの「吸収」や「働き」までもが大きく左右されてしまうのです。

 

今回のコラムでは、ビタミンの働きと自律神経の関係性についてお伝えしていきます。

ビタミンは“代謝の潤滑油”

私たちの体は、常にエネルギーを作り出し、細胞を修復し、ホルモンや神経伝達物質を合成しながら生命活動を維持しています。これらのプロセスをスムーズに行うためには、ビタミンの存在が不可欠です。

 

とくにビタミンB群は神経の働きをサポートし、ストレスに対抗するための重要な栄養素です。またビタミンCは副腎機能を助け、抗酸化作用によってストレスから細胞を守ります。

 

しかし、これらのビタミンは体内でほとんど作ることができず、日々の食事から摂取し続けなければなりません。しかも水溶性ビタミンは体内に貯蔵されにくいため、毎日しっかり吸収し、無駄なく利用できる体の状態が整っていることがとても大切なのです。

 自律神経の乱れがビタミンの吸収と働きを妨げる理由

自律神経とは、私たちが意識しなくても24時間働いてくれている神経システムで、内臓の動き、血流、呼吸、代謝などを自動的にコントロールしています。自律神経が整っていると、胃腸の働きも活発で、食べたものの消化・吸収がスムーズに行われます。

 

しかし、強いストレスや睡眠不足、過労、過度な緊張状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、まず胃腸の動きが低下してしまい、食べたものの分解や吸収の能力が落ちてしまいます。さらに血流が滞ることで、ビタミンが必要な組織や細胞にうまく届かなくなります。

 

加えて、ストレスによって「コルチゾール」などのストレスホルモンが増えると、それに対応するために体内のビタミンが大量に消費され、消耗しやすくなります。このようにして、自律神経の乱れは「ビタミンを摂る・運ぶ・使う」という3つのプロセスすべてに悪影響を与えてしまうのです。

 ビタミン不足がさらに自律神経を乱すという悪循環

さらに注意したいのは、ビタミン不足そのものが、自律神経の乱れを引き起こす原因にもなるということです。

 

たとえば、ビタミンB1やB6は神経の伝達に深く関わっており、不足すると脳の働きが低下し、不安感やイライラ、集中力の低下、疲労感といった精神的・身体的な症状が現れることがあります。また、ビタミンDの不足は自律神経失調や抑うつ傾向との関係も指摘されており、現代人にとっては深刻な問題です。

 

つまり、ビタミン不足が自律神経のバランスを崩し、自律神経の乱れがビタミンの吸収と働きを妨げるという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

カイロプラクティック・ケアで根本から整える

このような悪循環を断ち切るためには、単にビタミンを補うだけでなく自律神経を整えるアプローチが必要不可欠です。

 

カイロプラクティックは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、神経の通り道を開放することで、自律神経のバランスを整えることを目指しています。これにより内臓の働きが正常化され、胃腸の動きや血流が改善し、栄養素がより効率よく吸収される状態を作り出すことができます。

 

本来の栄養の力が十分に発揮されることで体が持つ自己治癒力や免疫機能、エネルギー代謝が活性化し、心身ともに本来の健康な状態へと導かれていくのです。

 

体調を整えるには栄養を摂ることも大切ですが、それ以上にその栄養を活かせる体の土台を整えることが重要です。

 

もし「頑張っているのに体がついてこない」「なんとなく不調が続いている」と感じている方は、自律神経の乱れが背景にあるかもしれません。

 

神経と内臓の働きを整えることで、ビタミンが本来の力を発揮できる体へと導くことに繋がります。カイロプラクティック・ケアを日常に取り入れて、体の内側から“めぐり”を取り戻し、もっと健やかな毎日を一緒に目指してみませんか？
 
 

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