「マッサージで一時的に良くなるけど、すぐに戻ってしまう」

「レントゲンでは異常がないのに、腰の痛みが続いている」

「薬や電気治療を受けても改善しない」

 

こうした経験をお持ちの方は少なくありません。腰痛といえば「筋肉が硬い」「骨格が歪んでいる」といった説明が一般的ですが、実はその奥には“神経の流れ”の乱れが隠れていることがあります。

 

腰痛がなかなか改善しない理由は、目に見える骨や筋肉だけではなく、神経機能にこそあるのです。

このコラムでは、腰痛の背景にある神経の問題を解説し、カイロプラクティックがどのように改善の糸口を与えるのかをお伝えします。

 

■ 筋肉や骨格ではなく、神経の流れに注目すべき理由

私たちの体は、脳が司令塔となり、神経を通じて筋肉や関節、さらには内臓までコントロールしています。もし神経の伝達がスムーズでなければ、どれほど筋肉をほぐしても、どれほど骨格を整えても、根本的な改善にはつながりません。

 

神経の流れが乱れると、まず筋肉は防御反応として固まりやすくなります。炎症や緊張が慢性化し、自然な回復が妨げられます。さらに、脳が「痛みの状態」を記憶してしまい、本来なら問題のない動作でさえ痛みを感じやすくなります。

 

つまり「腰が痛い＝腰の筋肉や骨格が悪い」とは限らないのです。神経の伝達が滞ることで起こる誤作動こそが、腰痛を長引かせたり繰り返させたりする正体なのです。

 

■ 「検査では異常なし」こそ神経の問題を疑うべきサイン

腰痛で病院を受診しても「骨に異常はありません」と言われて困惑する方は少なくありません。しかしこれは「筋肉や骨の損傷がない」というだけであり、神経機能の乱れがないことを意味するわけではありません。

 

神経が過敏化していると、わずかな刺激にも痛みを感じます。これを神経科学では「中枢感作（central sensitization）」と呼びます。脳や脊髄が痛みを増幅してしまい、実際には損傷がなくても痛みが続く状態です。

 

「異常なし」と言われた腰痛こそ、神経に問題がある可能性が高いのです。

 

■ 神経の流れを整えるカイロプラクティックの役割

腰痛を根本から改善するには、神経の伝達を妨げている原因を取り除くことが不可欠です。

 

カイロプラクティックが行うのはマッサージやストレッチではありません。行うのはただ一つ、「アジャストメント」です。しかしこの一点に至るまでには、徹底した分析と根拠が必要となります。

 

当院で実践しているガンステッド・システムでは、体表温度検査・視診・静的触診・動的触診・レントゲン評価という5つの検査法を組み合わせて行います。これにより、どの椎骨や関節がサブラクセーション（神経伝達を妨げる機能不全）を引き起こしているのかを正確に特定します。

 

このサブラクセーションは、単なる「骨のズレ」ではありません。わずかな関節の機能低下が神経にノイズを発生させ、それが脳と体の情報のやり取りを乱してしまう現象です。筋肉の緊張、内臓の働き、自律神経の安定、免疫反応までもがここで狂っていきます。

 

精密に特定された一点に必要最小限のアジャストメントを加えると、神経の伝達はクリアになり、脳と体のコミュニケーションが再び正常化します。すると防御的に固まっていた筋肉は自然にゆるみ、滞っていた血流は改善し、慢性的に続いていた炎症は収束へ向かいます。

 

さらに重要なのは、脳に刻まれていた「痛みの記憶」が徐々に上書きされていくことです。神経が正しい情報を取り戻すことで、脳は「危険信号」として過剰に痛みを再生産する必要がなくなります。その結果、腰痛は単に軽減するだけでなく、「繰り返さない体」へと変化していきます。

 

つまりカイロプラクティックは「骨を鳴らす」ことでも「姿勢を矯正する」ことでもありません。神経生理学に基づき、脳と体の情報の流れを根本から整える医療体系です。腰痛という結果に対してではなく、その背後にある神経の誤作動に直接働きかける、唯一のアプローチなのです。

 

■ ご相談・ご予約はいつでもどうぞ

「何をしても腰痛が良くならない」

「検査では異常なしと言われたのに痛みが続いている」

 

その背景には、神経の流れの乱れが潜んでいるかもしれません。

 

神経の流れを整えるカイロプラクティックケアで、根本から腰痛を改善し、「動ける体」を取り戻してみませんか。

 

📍前田カイロプラクティック藤沢院

神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402

【営業時間】9:00〜12:00／14:00〜18:00

【休診日】月曜日・火曜日午後・金曜日・第3日曜日（前日土曜日は午前のみ）