2025.08.23

【腰痛と“脳の可塑性”】痛みが記憶されてしまうメカニズム

【腰痛と“脳の可塑性”】痛みが記憶されてしまうメカニズム

「腰痛はもう治ったはずなのに、なぜか痛みが続いている」

「検査では異常がないと言われたのに、腰が重くてつらい」

 

そんな声は少なくありません。実際、MRIやレントゲンでは異常が見つからないのに、慢性的な痛みに悩まされている方は大勢います。そこには「脳の可塑性」という仕組みが大きく関わっています。

 

脳は経験を通して変化し、適応していく力を持っていますが、時にそれが「痛みを覚え込んでしまう」方向へ働くのです。

 

このコラムでは、痛みが“記憶”されるメカニズムと、その改善の糸口をわかりやすく解説していきます。

 

■ 痛みは体ではなく脳で感じる

多くの方は「腰が傷んでいるから痛い」と考えがちです。もちろん外傷や炎症がある場合はそうですが、慢性腰痛の多くは「組織の損傷=痛み」ではありません。

 

痛みの信号は、腰の筋肉や靭帯に存在する末梢神経から脊髄を経て脳に届きます。しかし「痛い」と感じるのは脳で作られた感覚です。つまり、同じ刺激でも脳が「危険だ」と判断すれば強く痛みを感じ、「大丈夫」と判断すれば軽く済むこともあるのです。

 

問題は、腰からの信号が繰り返し脳に届くことで、神経回路そのものが強化され、ちょっとした刺激でも大きな痛みとして出やすくなることです。これが「痛みの記憶」の始まりです。

 

■ 脳が痛みを学習するメカニズム

ここで重要になるのが「可塑性(ニューロプラスティシティ)」です。脳の神経回路は経験に応じてつながりを強めたり弱めたりします。学習や運動スキルの習得もこの可塑性のおかげで可能になります。

 

しかし、痛みにおいても同じことが起こります。繰り返しの腰痛によって「痛みの回路」が強化されると、実際には損傷が治っているのに脳が痛みを再生産してしまいます。

 

さらに「また痛くなるかも」という予測や不安が加わると、脳はそのシナリオを先回りして実行します。たとえば前に痛みが出た動きをするだけで、実際には問題がないのに筋肉が固まり、痛みを感じるようになります。これを「恐怖回避行動」といい、痛みの悪循環を強める要因になります。

 

■ 痛みの記憶を解きほぐすには

痛みを和らげるには、脳に「安全だ」という情報を再学習させることが必要です。

 

第一歩は「痛みがある=壊れている」ではないと理解することです。この視点を持つだけで、不安による筋肉の緊張は和らぎやすくなります。

 

また、呼吸や軽い運動も有効です。深い腹式呼吸は交感神経の高ぶりを抑え、副交感神経を優位にします。すると脳は「危険ではない」と判断しやすくなります。ウォーキングやストレッチといった軽い運動も、脳に新しい「安全な動きの情報」を送り直す役割を果たします。

 

日常生活では「正しい形」を意識するよりも、「体が自分で微調整できる余地」を作ることが大切です。これにより脳は「守りの緊張」を解きやすくなり、痛みの記憶を上書きしていけるのです。

 

■ カイロプラクティックができること

カイロプラクティックの役割は、脳と体の情報のやり取りをスムーズにすることです。脊柱(背骨や骨盤)のわずかな機能不全は、神経の伝達にノイズを生じさせます。このノイズが続くと、脳は「危険な信号」として受け取りやすくなり、痛みの記憶を強化してしまいます。

 

当院で実践しているガンステッド・システムでは、体表温度検査、視診、静的触診、動的触診、レントゲン評価を組み合わせ、サブラクセーション(関節の機能不全による神経の妨げ)を特定します。

 

必要最小限で精密なアジャストメントによって、神経のノイズを減らし、脳に「安全な動きの情報」を届け直します。

 

ここで大切なのは、腰だけに注目しないことです。腰部や骨盤部が安定していなければ、どんな生活改善や運動をしても結局は負担がかかります。逆に、脊柱を通じて神経の流れが整えば、脳は正しい感覚を受け取り直し、「痛み=危険」という誤学習をリセットしやすくなります。

 

カイロプラクティックケアは、単に一時的に軽くするのではなく、「動けない体を動ける状態に導いていく」ためのサポートです。歩き出しが軽くなる、呼吸が深く入る、朝のこわばりが薄れる。こうした変化の積み重ねが、痛みの記憶を上書きし、再発を遠ざける力になります。

 

■ ご相談・ご予約はいつでもどうぞ

「治ったはずなのに腰痛が続いている」

「検査では異常がないのに、慢性的な重さが抜けない」

 

その背景には「脳が痛みを覚え込んでいる」可能性があります。今のうちに脳と体の情報のやり取りを整えて、本来の回復力を取り戻していきましょう。

 

神経の流れを整えるカイロプラクティックケアで、腰だけでなく全身が安心して動ける毎日をサポートします。お気軽にご相談ください。

 

📍前田カイロプラクティック藤沢院

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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