【眠りのホルモン・メラトニン】自律神経の深い関係性とは?

「夜布団に入ってもなかなか眠れない」
「眠れても夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝起きても疲れが抜けず、スッキリしない」
こんな睡眠の悩みを抱えている方が、近年とても増えています。
その原因は単にストレスや寝不足だけではなく、“眠りをつかさどるホルモン”であるメラトニンと、自律神経のバランスの乱れが、密接に関係しているかもしれないのです。
現代人の生活は、スマートフォンやパソコンの長時間使用、不規則な生活、常に忙しく動き回る日々など、脳も体も「休む」ことを忘れてしまいがちです。
その結果、本来夜になると自然と高まるはずの眠気が感じにくくなり、睡眠の質がどんどん低下していく悪循環に陥ってしまいます。
眠い時になぜあくびが出ますが、脳の温度が上がった時に、あくびで冷たい空気を吸い込み、脳を冷やそうと脳の冷却のため、呼吸が浅くなる眠い時に、あくびで深呼吸を促し、体内の酸素を増やそうとするため、あくびで全身の筋肉を伸ばし、血流を良くすることで、眠気を覚ます覚醒効果など、これらが生理的に作用し、眠い時にあくびが出ると考えられます。
今回は、睡眠のカギを握る「メラトニン」と、それをコントロールする「自律神経」との関係性についてお伝えしていきます。
メラトニンとは?
メラトニンは、脳の松果体という場所から分泌されるホルモンで、主に「眠気を誘う」作用があります。
太陽の光が目に入らなくなると分泌が始まり、体に「そろそろ休もう」と伝えるのです。まさに“眠りのスイッチ”ともいえる存在です。
自律神経とのつながり
私たちの体は、交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)という自律神経によってバランスを保っています。
日中は交感神経が優位になり、夜になると副交感神経が働き始めます。この昼夜の切り替えをスムーズに行う役割を担っているのが、メラトニンです。
つまり、メラトニンがしっかり分泌されていないと、
- 副交感神経が働かず、リラックスできない
- 寝つきが悪くなる
- 深い眠りに入れず、日中の疲労が回復しない
といった不調が起こりやすくなります。
なぜメラトニンが減ってしまうのか?
現代人がメラトニン不足に陥る背景には、いくつかの生活習慣や環境要因が関係しています。
まず挙げられるのが、夜遅くまでスマートフォンやパソコンを使用することです。これらの画面から発せられるブルーライトは、脳に「まだ昼間である」と錯覚させてしまい、メラトニンの分泌を抑制してしまいます。
さらに、不規則な生活リズムも大きな要因のひとつです。就寝時間や起床時間が日によってバラバラになると、体内時計が乱れ、メラトニンの分泌タイミングにも影響を及ぼします。
また、日常的に強いストレスや緊張状態が続いていると、常に交感神経が優位になり、リラックスモードへの切り替えが難しくなります。結果として、副交感神経が十分に働かず、睡眠に必要なホルモンの分泌もうまくいかなくなってしまうのです。
このように、スマホや生活習慣、ストレス、そして自律神経の乱れなど、いくつもの要素が重なり合うことで、メラトニンの分泌が妨げられ、睡眠の質が低下していくのです。
自律神経とカイロプラクティック・ケアの関係性
メラトニンをしっかり分泌させるためには、
- 朝日を浴びる
- 決まった時間に寝起きする
- 夜は暗めの照明で過ごす
- ストレスを溜め込まない
などが基本に良く目にする内容ですが、自律神経のバランスが整っていることが非常に重要です。交感神経優位の状態が続けば、リラックスモードにはなかなか切り替わりません。
カイロプラクティックは、自律神経の通り道である背骨や骨盤での神経の流れを整え、神経の流れがスムーズになりることで、自律神経のバランスが安定し体内環境が整うためのサポートをします。
メラトニンと自律神経は、深く結びついた存在なのです。
今のあなたの“眠れない”をあきらめないでください。
丁寧に整えることで、体は本来のリズムを取り戻し始めます。
眠りと自律神経の悩みを根本から改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。