「男性ホルモン」と聞くとヒゲや筋肉、男性らしさといったイメージが先行しがちですが、実は女性の体内にも男性ホルモンはしっかりと存在し、重要な働きを担っています。

 

その中心となるのが、テストステロンというホルモンです。女性の場合、テストステロンは副腎や卵巣から分泌され、量は男性に比べて少ないものの、その影響は非常に大きいのです。

 

今回のコラムでは、男性ホルモンは女性の体でどのような働きをしているのかについてお伝えしていきます。

女性におけるテストステロンの主な役割

1. 筋肉と骨を守る

テストステロンは筋肉量や骨密度の維持に深く関わっています。加齢とともにこのホルモンが減少すると筋力の低下や姿勢の崩れ、骨粗しょう症のリスクが高まります。特に閉経期以降は急激に分泌が落ち、身体の土台が不安定になりがちです。

 

2. 代謝と脂肪燃焼を促す

基礎代謝をサポートし、体脂肪の蓄積を防ぐ働きもあります。テストステロンが不足すると太りやすく、痩せにくい体質に変化しやすくなるため、40代以降の女性が「何をしても痩せない」と感じる背景には、このホルモンバランスの変化が関係していることもあります。

 

3. やる気・集中力・感情の安定

テストステロンは「モチベーションホルモン」とも呼ばれ、意欲・判断力・決断力を高める力があります。不足すると、なんとなくやる気が出ない、決断に時間がかかる、イライラや落ち込みが激しい──そんな心の不調として現れることもあります。

 

4. 性欲・パートナーシップにも影響

性欲の維持や、パートナーとの関係性にもテストステロンは関わっています。ホルモンのバランスが崩れることで、心の距離感やコミュニケーションの質に影響を与えるケースもあります。

 テストステロンと「自律神経」の深い関係

テストステロンの分泌には、自律神経が大きく関わっています。

 

ホルモン分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部です。視床下部は、自律神経とホルモン系の中枢であり、ストレスや環境の変化に非常に敏感です。強いストレスや過労、不規則な生活は自律神経のバランスを乱し、それに伴ってテストステロンの分泌も低下してしまいます。

 

とくに交感神経が過剰に働き続けると、テストステロンの生成が抑制されることがあり、慢性的な疲労感や情緒不安、代謝の低下などが連鎖的に起こるリスクもあるのです。

カイロプラクティック・ケアとの関係性

カイロプラクティックでは、脊柱や骨盤の神経の流れを整えることで、神経伝達の正常化と自律神経の調整を目指します。背骨を通る神経がスムーズに働くようになると、視床下部や下垂体といったホルモン中枢も安定し、テストステロンをはじめとしたホルモンの分泌が適正に保たれやすくなります。

 

特に、更年期で気分が不安定、なんとなくやる気が出ない、疲れやすくなった、筋力や代謝の低下を感じるなどといった症状がある女性にとって、自律神経とホルモンのバランスは非常に大きな意味を持ちます。

“男性ホルモン”は女性の美と健康の味方

女性にとっても欠かせない男性ホルモン・テストステロン。
それは単なる“男性らしさ”を象徴するホルモンではなく、女性の健やかな毎日を支える、活力の源でもあります。

 

その分泌を支えるためには、自律神経を整えるライフスタイルやケアが重要です。カイロプラクティックを通じて体の土台から整え、ホルモンがきちんと働く環境をつくることは、将来の健康と美しさへの投資ともいえるでしょう。

 

「なんとなく不調」の裏側には、ホルモンと自律神経の乱れが隠れているかもしれません。
心と体のバランスを整えたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

📞ご予約・お問い合わせはお電話またはLINEから
【TEL】0466-21-9624

【LINE】下記QRコードを読み取り、トーク画面から「予約希望」とご連絡ください。

📍前田カイロプラクティック藤沢院
神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402
【営業時間】9:00〜12:00／14:00〜18:00
【休診日】月曜・火曜午後・金曜・第3日曜（前日土曜は午前のみ）