【女性ホルモンと男性ホルモンの違い】それぞれのホルモンの役割とは?

私たちの体にはさまざまなホルモンが存在していますが、その中でも「性ホルモン」と呼ばれる女性ホルモン・男性ホルモンは、健康や感情、美容にまで大きな影響を与えています。
「ホルモンバランスが崩れると不調になる」とよく聞きますが、実際にはどんな違いがあり、どんな働きをしているのか。
今回のコラムでは、女性ホルモンと男性ホルモンの違いに加えて、自律神経との関係性についてお伝えしていきます。
女性ホルモンとは?
女性ホルモンは主に「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。
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エストロゲン(卵胞ホルモン)
肌や髪のハリ、骨の健康、血管や脳の働きなど、美しさと健康に深く関わります。 -
プロゲステロン(黄体ホルモン)
妊娠をサポートし、体温を上げたり水分を保持したり心身を守る役割があります。
これらのホルモンは月経周期とともにリズムを刻んでおり、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどで分泌量が大きく変化します。
男性ホルモンとは?
男性ホルモンの代表格は「テストステロン」です。
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テストステロン(精巣ホルモン)
筋肉や骨格を作るほか、集中力・やる気・決断力など、メンタル面にも関与しています。
女性の体にも少量ながら男性ホルモンがあり、代謝や活力の維持に役立っています。逆に、男性の体にも女性ホルモンが存在し体内でのバランスがとても重要なのです。
ホルモンと自律神経の関係
ホルモンと深い関係があるのが「自律神経」です。
自律神経とは、私たちの意思とは無関係に体の働きをコントロールしている神経で、「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」に分かれています。
ホルモンの分泌は、この自律神経と密接に連動していて、たとえばストレスで交感神経が過剰になると、女性ホルモンの分泌が乱れることがあります。また、自律神経の乱れは冷え、不眠、だるさ、情緒不安定などの不調の引き金にもなります。
ホルモンバランスと自律神経のバランスは車の両輪のような関係でどちらかが崩れると、もう一方にも影響が出てしまうのです。
カイロプラクティックとの関係性
カイロプラクティックは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、神経の流れをスムーズにし、体本来の回復力を引き出すことを目的としています。
自律神経は、主に背骨周辺を通って全身に張り巡らされており、背骨や骨盤での神経圧迫はその働きを妨げてしまいます。また、ホルモンの分泌を司る視床下部や下垂体は脳にありますが、脳と体をつなぐ神経の通り道が整うことで、ホルモンバランスも安定しやすくなるのです。
女性ホルモン・男性ホルモンは、性別に関係なく心と体の健康を左右する大切なホルモンです。
そのバランスは自律神経と密接に関わっており、日常生活に影響を与えます。
日々のケアにカイロプラクティックを取り入れ、根本から体を整えてホルモンと自律神経のバランスを整えていきましょう。

執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。