【何もしてないのに疲れてしまう】実は“脳と神経のサイン”かもしれません

「気づいたら、なにもやる気が出ない」
「頭がぼんやりして働かない」
「理由もないのに、不安がこみ上げてくる」
そんな“正体の分からないつらさ”に悩んでいませんか?
中には、子どもの頃から眠れない夜が続いたり、朝の目覚めが極端に悪い、疲れが取れにくいといった感覚をずっと抱えてきた方もいるでしょう。
そうした「どこが悪いのかよく分からないけれど、ずっと不調が続いている」状態が、ある時期から急に“心の重さ”として表に出てくることがあります。
検査をしても異常はなく、周囲からも理解されにくい。
それでも本人にとっては、毎日を過ごすこと自体が重荷になる。
こうした不調は決して気のせいではなく、脳と神経のはたらきの乱れが関係している可能性があります。
■ 脳の中で何が起こっているのか?──扁桃体と前頭葉のアンバランス
慢性的な不安や無気力感の背景には、脳の情動系と実行系のバランス崩壊があります。
具体的には、「扁桃体(情動中枢)」の過活動と「前頭前野(実行機能)」の抑制です。
扁桃体は、恐怖や不安といった原始的な感情を即座に察知して反応する“脳のアラーム”です。
命の危険から身を守るための重要な働きですが、ストレスが慢性的に続くと扁桃体が常に過敏な状態となり、日常的な刺激に対しても「危険」や「不安」として過剰に反応するようになります。
一方、前頭葉は思考や判断、行動の計画や抑制を担う“脳の司令塔”です。
本来であれば前頭葉が扁桃体の暴走にブレーキをかけ、「冷静に考えよう」「落ち着こう」と制御してくれます。
しかし疲労や睡眠不足、神経伝達の乱れによってこの機能が低下すると、不安や恐怖が抑えきれなくなり、「考えることができない」「急に気力が抜ける」といった状態が現れます。
また、この脳内ネットワークの崩れにはホルモンも関与しています。
ストレス時に分泌されるコルチゾールやノルアドレナリンの過剰反応が、扁桃体の興奮を助長し、前頭葉の働きをさらに抑制してしまう悪循環を生み出します。
■ 自律神経の乱れ──神経の切り替えができなくなる状態
このような脳内のアンバランスは、自律神経系にも影響を及ぼします。
自律神経は、脳の視床下部や脳幹から全身に伸びており、内臓の働き、体温調整、ホルモンの分泌、血流、呼吸など、生命維持に必要なあらゆる機能を24時間調整しています。
健康な状態では、昼間は交感神経が優位になって心身を活動モードへ導き、夜になると副交感神経が働いてリラックスと回復へと切り替わります。
この“自律神経の切り替え”がスムーズに行われている限り、睡眠の質や感情の安定、思考力も保たれます。
しかし、長期間のストレスや不規則な生活、慢性的な疲労によって、この切り替えがうまく機能しなくなると、次のような状態に陥ります。
朝起きても頭がぼんやりしていて、気持ちにスイッチが入らない。
日中は何をしていても集中できず、身体ばかりが緊張している。
夜になってもリラックスできず、寝つけないまま朝を迎えてしまう。
このような状態は、神経ネットワーク全体の伝達の質が低下しており、いわば“情報の巡りが悪くなっている”状態です。
努力や気合いではどうにもならない感覚に陥るのは、まさにこの神経の不調が背景にあるからなのです。
■ 「ここ1年で急激に悪化した」──補償の限界を迎えたサイン
「なんとなく不調だったけれど、この1年で急激に悪化した気がする」
そう感じている方も少なくありません。
この感覚は正しく、決して気のせいではありません。
神経系には一定の「補償力」があります。
つまり多少の異常があっても、他の神経回路や生理機能が代償的に働くことで表面化せず、日常生活をこなすことができるようになっているのです。
しかしその補償にも限界があります。
長期間にわたって蓄積された負荷や緊張が限界点に達すると、突如として心身のバランスが崩れ、一気に不調が表面化します。
それが「急激な悪化」として自覚されるのです。
このような状態では、思考力の低下、意欲の喪失、感情の不安定、さらには身体症状としての不眠や動悸などが同時に現れることがあります。
これは神経疲労の“限界突破”であり、「整えなおす時期に来ている」という身体からの明確なサインです。
■ 神経の流れを整える──カイロプラクティックの根本的アプローチ
こうした目に見えにくい神経の問題に対して、カイロプラクティックでは「神経の流れを整える」ことを軸にケアを行います。
脳から脊髄、脊髄から末梢神経を通って全身へと信号が伝わるこの神経ネットワークは、背骨の微細な機能障害や姿勢の乱れによって伝達の質が低下することがあります。
カイロプラクティックでは、神経伝達のルートに負担がかかっている箇所を的確に評価し、必要な部位に対してアジャストメント(調整)を行います。
これにより、身体から脳への求心性入力が正確に伝わりはじめ、神経系全体の調整力が回復していきます。
このような神経の再構築は、いわゆる“神経の可塑性”を引き出す過程であり、
扁桃体の過活動が鎮まり、前頭葉の理性的な働きが戻ってくるきっかけとなります。
実際に、長年メンタル面の不調に悩まされていた方からは、「急に泣いたり落ち込んだりすることが減った」「朝のスイッチが入りやすくなった」「頭が整理されたような感覚がある」といった声が多く寄せられています。
■ あなたの不調は、あなたのせいではありません
「こんな自分は甘えているのではないか」
「気持ちの問題で片づけられてしまうのではないか」
そうやって、自分を責め続けてはいませんか?
でも、その不調は決して“あなたのせい”ではありません。
神経が疲れ切って、身体も心もバランスを取れなくなっているだけなのです。
不調は“壊れた証拠”ではなく、“整えなおすチャンス”です。
神経の流れが変われば、体も心も、必ず変化していきます。
今感じている苦しさこそが、変わるための出発点なのです。
📌 ご相談・ご予約はお気軽に
無気力や不安、理由の分からない不調に悩んでいる方へ──
神経の流れを整えるカイロプラクティックケアで、少しずつ、根本からの回復を目指しませんか?
📍前田カイロプラクティック藤沢院
神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。