2025.07.25

【人生の主役は“症状”ではない】慢性的な不調に怯えない生き方とは?

【人生の主役は“症状”ではない】慢性的な不調に怯えない生き方とは?

「今日、痛みが強くなかったら出かけたのに」
そんな言葉を、自分に向かって何度つぶやいたか分からない。
予定を立てると、その日までに症状が悪化するかもしれない──そんな不安が頭をよぎる。
だから、先のことを考えるのが怖い。何かを楽しみにすることすら、やめてしまった。

気づけば、行動も、気分も、考え方さえも「症状」が決めるようになっている。
その瞬間、人生の主役の座は“あなた自身”から、“症状”にすり替わってしまうのです。

■ 症状が「人生の主役」になってしまう仕組み

痛みや不調が長く続くと、最初はただの身体の不調だったはずが、
やがて生活そのものの中心に座り込むようになります。

「今日は調子が悪いから無理しないように」
「痛みが出ないように、あれは避けておこう」
「また不安発作が起きたらどうしよう」
──そんな判断が続くうちに、本来の自分らしさや、したいことが後回しになり、
“症状中心の暮らし”が当たり前になってしまいます。

そして気づくのです。
「私はいつから、症状に振り回されるようになったんだろう」と。

■ “自分らしさ”を取り戻すという視点

症状に苦しむ人にとって、「気にしないようにする」「考え方を変える」という言葉は、
むしろ無責任に感じられることもあるかもしれません。
それほどまでに、不調は“思考の土台”にまで染み込んでいるからです。

でもそれでも、こう問いかけてみてほしいのです。
「本当に“主役”に戻りたいのは、誰?」

痛みや不安は消せなくても、
そのなかで「自分らしさ」に触れる時間を少しずつ増やすことはできます。

たとえば、
「今できることを10分だけやってみる」
「小さな“楽しい”を自分のために選んでみる」
「気分が少し落ち着いているこの瞬間を味わってみる」

そういった選択の積み重ねが、「症状」から「自分」へ、主役の座をゆっくりと戻していくのです。

■ 症状を恐れすぎてしまう脳と神経のアンバランス

実は、「症状を中心に考えてしまう」背景には、脳と神経の働きのアンバランスがあります。

不安や警戒の感情を生み出す「扁桃体」が過敏になり、
理性や判断をつかさどる「前頭前野」の抑制力が弱まっている状態では、
どんな些細な違和感にも“過剰な危険信号”を感じやすくなります。

さらに、自律神経のバランスが崩れると、
朝からスイッチが入らない、気持ちが切り替わらない、疲れが取れない──といった状態が続き、
ますます「行動できない自分」を強化する結果になります。

これは意志や根性の問題ではなく、
神経の伝達や切り替え機能の乱れによって起こる“生理的な現象”なのです。

■ 神経の流れを整える──“私自身”に主導権を取り戻す一歩

カイロプラクティックでは、神経の伝わり方に注目しながら、背骨や骨盤などの体の状態を整えることを大切にしています。

人の体は、脳から脊髄、そしてそこから末梢神経を通って、体のすみずみにまで神経が張り巡らされています。
その「神経の流れ」は、背骨や骨盤に負担がかかることで、脳への情報の伝わり方が鈍くなることがあると考えられています。

実際に近年の研究では、背骨の機能的な問題があると、脳に届く“体からの信号(求心性入力)”が変化し、前頭葉や小脳などの働きに影響を与えることが報告されています。
特に、感情をコントロールする部分(前頭葉)や、危険を察知する部分(扁桃体)に神経入力が偏ると、思考が止まったり、不安感が過剰になったりすることがあるとされています。

カイロプラクティックの調整は、神経の流れを正確に評価しながら、身体から脳への“情報の質”を整えるアプローチです。
これにより、体の感覚が整理され、脳が過剰に反応してしまう状態から落ち着きを取り戻しやすくなると考えられています。

難しい話を抜きにすれば、「体がきちんと脳に話しかけてくれて、脳もそれをきちんと聞き取れている状態」を目指すケア、と言えるかもしれません。

その結果、「必要以上に不安を感じない」「行動を切り替えやすくなる」「症状に気持ちが支配されにくくなる」といった変化につながっていくのです。

■ あなたの人生の主役は、いつでも“あなた”です

長く不調を抱えていると、「このまま、何も変わらないのでは」と感じてしまうことがあります。
でも本当は、体も心も、常に変化し続ける力を持っています。

症状があることと、症状に支配されることは別物です。
あなたの人生は、「症状に合わせて縮こまる」ものではなく、
「あなたらしさに合わせて広がっていく」ものであっていい。

人生の主役は、症状ではありません。あなた自身です。

整えていくことで、その感覚を取り戻していける──
その希望を、どうか忘れないでください。

■ ご相談・ご予約はいつでもどうぞ

不調が生活の中心を奪ってしまっていると感じている方へ。
神経の流れを整えるケアを通じて、「自分の人生を取り戻す」サポートをさせていただきます。

📍前田カイロプラクティック藤沢院
神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402
【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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