2025.08.20

【なぜ腰痛は「動けない体」を作るのか】神経と筋肉の悪循環を断ち切る方法

【なぜ腰痛は「動けない体」を作るのか】神経と筋肉の悪循環を断ち切る方法

腰痛を抱えていると「動くと痛いから休む」という選択をしがちです。しかし休むほど筋肉は硬くなり、血流は滞り、神経は「やはり危険だ」と判断してますます体を固めてしまいます。

 

結果として、動けないことが腰痛を悪化させるという悪循環に陥るのです。

 

このコラムでは、腰痛が「動けない体」を作る仕組みと、その悪循環を断ち切るための考え方を解説します。

 

■ 動けない体に陥る仕組み

腰痛を感じると、まず脳は「これ以上動けば危険だ」と判断し、腰の筋肉を固める指令を出します。筋肉が固まれば血流は低下し、酸素や栄養が不足し、乳酸や炎症物質が滞ります。

 

するとますます痛みが強まり、「やはり動かない方がいい」と脳が確信する。こうして休養のつもりが逆に腰を固めていく悪循環が成立します。

 

特にデスクワークや車移動の多い現代では、「動かない時間」が極端に長くなりやすく、この悪循環が短期間で進行します。

 

初めは「重だるい」程度でも、動くことへの恐怖心が加わると、脳はより敏感に腰の信号を拾い、痛みを増幅させるのです。

 

■ 動けないことで全身に広がる影響

腰が動かないと、代わりに背中や股関節、膝など他の部位が過剰に働きます。本来はチームワークで動くはずの体が、腰を守るために不自然な分担を強いられ、結果として肩こりや膝痛まで連鎖していきます。

 

また、呼吸の浅さも見逃せません。腰の筋肉が固まると横隔膜の動きが制限され、息が浅く速くなります。呼吸が浅ければ交感神経が優位になり、体は常に「戦闘モード」で休まりません。

 

この状態が続けば睡眠の質も落ち、翌日の回復力はますます低下します。腰痛が「全身の疲労感」「気力の低下」にまで波及するのはこのためです。

 

■ 「動ける体」へ戻すための視点

腰痛を克服するためには、単に腰を休めるのではなく「安心して動ける条件」を整えることが重要です。条件とは、脳が「動いても安全」と認識できる情報を増やすことです。

 

そのために必要なのは、次の3つです。

①小さな動きで固まった筋肉を目覚めさせること

②呼吸を深めて神経の緊張を和らげること

③関節の連動を取り戻すこと

 

例えば、朝起きてすぐに骨盤を前後に小さく揺らすだけで、腰の筋肉は「動いても大丈夫」と学び直します。椅子に座ったまま足首を大きく曲げ伸ばしすれば、ふくらはぎのポンプ作用が働き、腰への血流が改善します。

 

こうした小さな行動を繰り返すことで、「痛いから動けない」から「少し動けば楽になる」への転換が起き始めます。

 

■ カイロプラクティックができること

カイロプラクティックの目的は、一時的に腰を楽にすることではありません。

 

脊柱(背骨や骨盤)を通じて神経の流れを整え、脳と体が本来持っている「動けるリズム」を取り戻すことです。動けない体を動ける状態に導く、そのプロセスを加速させるのがカイロプラクティックケアの役割です。

 

動けない体の裏には、神経が「守りのモード」に固定されている事情があります。カイロプラクティックケアでは、背骨や骨盤の微細な動きを回復させ、脳に「ここは安全に動ける」という情報を届け直します。すると脳は防御モードを解き、固まっていた筋肉が自然に緩み、体は再び動ける準備を始めます。

 

実際にケア後、「呼吸が深く入る」「一歩が軽い」と感じる方が多いのは、神経が安全を学び直した証拠です。数回のケアを通じて朝のこわばりが減り、夕方のだるさも和らぎます。最終的には「腰をかばう毎日」から「やりたいことに集中できる毎日」へとシフトしていきます。

 

当院ではガンステッド・システムを用い、体表温度検査、視診、触診、レントゲン評価を組み合わせてサブラクセーション(関節の機能不全による神経の妨げ)を正確に特定します。

 

その上で必要最小限の精密なアジャストメントを行い、神経のノイズを減らします。これにより、腰が軽くなるだけでなく、歩行や姿勢の安定感、動作のスムーズさが戻ってきます。

 

こうして「動けないから痛い」という悪循環を断ち切り、「動けるから腰が安定する」という好循環を作り出すのです。薬やマッサージでは届かない、神経レベルでの調整を行うからこそ、長く続いた腰痛や運動不足に本質的な変化をもたらせるのです。

 

■ ご相談・ご予約はいつでもどうぞ

「腰が痛くて動けない」「動かさないほど悪化している気がする」そんな方へ。体を守るために固まってしまった神経の働きを整え、再び安心して動ける毎日へと導きます。お気軽にご相談ください。

 

📍前田カイロプラクティック藤沢院

神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402

【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00

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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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