【そのストレッチ、逆効果かも!?】“柔らかければOK”ではない腰痛との向き合い方

「腰が痛いからストレッチをしています」
「固いからもっと柔らかくしないといけないですよね?」
臨床の現場では、このような言葉を本当によく耳にします。確かに筋肉を柔らかくすることは良いことのように思えますが、実際にはそのストレッチが腰痛を悪化させているケースも少なくありません。
このコラムでは、「ストレッチ=正解」という思い込みに警鐘を鳴らし、神経機能と構造の視点から“正しい身体の整え方”を解説していきます。
■ 柔軟性を追い求めすぎた身体のリスク
腰痛に悩む人の中には「硬いから伸ばさなければ」と毎日ストレッチに励んでいる方がいます。しかし、筋肉が柔らかいのに腰が痛いという人も決して珍しくありません。
これは「柔らかい=痛みがない」「硬い=痛みがある」という単純な図式が成り立たないことを意味しています。むしろ過剰なストレッチによって神経の伝達バランスが乱れ、筋肉や関節の協調性が失われることすらあるのです。
本当に大切なのは、単に柔らかさを追い求めることではなく、神経の命令に応じて必要なときに必要なだけ動けることです。これを「機能的な柔軟性」と呼び、腰痛改善のためにはこの機能性こそが重要になります。
■ ストレッチが「気持ちいい」と感じる仕組み
ストレッチをして「効いている感じがする」と安心する人もいますが、その感覚の正体が必ずしも健康な反応とは限りません。
実際には、神経機能の異常によって筋緊張が鈍化していたり、過剰刺激で一時的に感覚がマヒしていたりする場合があります。自律神経のバランスが崩れていると、筋肉を伸ばしすぎていても気づけない状態に陥ることも珍しくありません。
さらにストレッチは回旋(ひねり)を伴う動作が多いため、椎間板に過剰な負担をかけてしまう危険もあります。椎間板は上下方向の圧力には比較的強いものの、ねじりのストレスには弱いという特徴を持ちます。
前屈とひねりを組み合わせるようなストレッチを繰り返すと、髄核が外側に押し出され、繊維輪に微細な損傷が蓄積し、椎間板変性やヘルニアのリスクを高めてしまうのです。
■ カイロプラクティックの視点──神経機能を整える根本ケア
筋肉をただ伸ばすだけでは腰痛は改善しません。神経の伝達が乱れていると、筋肉は「使うべきときに使えず」「緩むべきときに緊張している」という誤作動を繰り返します。
その結果、いくらストレッチをしても根本的な改善にはならず、むしろ支えを失った腰部は不安定さを増してしまいます。
前田カイロプラクティック藤沢院では、「筋肉を柔らかくすること」よりも「神経の働きを整えること」に重点を置いています。
当院が実践するガンステッド・システムでは、体表温度検査、視診、静的触診、動的触診、レントゲン評価を組み合わせ、神経の伝達を妨げているサブラクセーションを正確に見極めます。
サブラクセーションとは単なる骨の歪みではなく、関節や椎間板にかかる慢性的なストレスが神経の働きを乱し、脳と身体の情報伝達を誤作動させている状態です。
アジャストメントは、このサブラクセーションをピンポイントで整えることで、神経の働きを本来の状態に回復させます。その結果、筋肉は自然に緊張と弛緩のバランスを取り戻し、腰部は安定性を回復。無理なストレッチに頼らなくても、本来の機能的な柔軟性が引き出されていきます。
さらに重要なのは、アジャストメントによって脳に伝わる感覚情報が変わることです。誤作動していた神経回路では、動作のたびに「危険信号」が脳へ送り込まれ、脳は「動く=痛い」と学習してしまいます。
しかし神経が整えば「安全な動き」の情報が脳へ再入力され、痛みの回路そのものが弱まり、慢性的な腰痛が改善へと向かいます。
これはストレッチや筋トレでは絶対に届かない領域であり、神経の専門アプローチであるカイロプラクティックならではの価値です。
■ ご相談・ご予約はいつでもどうぞ
ストレッチをしても腰痛が改善しない、伸ばした直後は良くても時間が経つと元に戻ってしまう。
腰をひねる動作でかえって痛みが強くなってしまった。
そうした経験をお持ちなら、筋肉ではなく神経の働きに注目することが必要かもしれません。
前田カイロプラクティック藤沢院では、腰痛の原因を神経機能の視点から明らかにし、根本からの回復をサポートしています。ぜひ一度ご相談ください。
📍前田カイロプラクティック藤沢院
神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-4 第一興産28号館402
【営業時間】9:00〜12:00/14:00〜18:00
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執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティックに内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティックで学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。